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FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


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80.成長?

「シア!無事で何より!」

「連絡途絶えたって聞いたから心配したぞ」

援軍に混じっていたイーノスとロブが私に気付いたようだ。

「ごめんごめん!通信設備がなくて。2人も来たんだね」

「そうか。無事ならいいんだ」

ロブが胸を撫で下ろしている。2人とも心配してくれたみたいだ。

「なぁ、さっきのってリリーナだよな?」

「そうだよ!やっぱりリリちゃんノウレアにいたの!」

「さすがリリーナだな」

「でも、なんかフリードさんにエスコートされてなかった?」

アレを見たんだね。確かに少将にエスコートされる人なんて限られるからね。でもあのフリードさんを説明しにくいな...


「…さすがリリちゃんってことよ」

「な、なる...ほど?」

イーノスが困惑してるけど、アレは見た方が早いと思う。

「あ!?先生!」

「先生!?ご無事でしたか!」

「おぉ!イーノスとロブか!?みんな成長したな!!」

レイン先生もこちらに来たようだ。みんな久しぶりに会って再会を喜んでいる。レイン先生の訓練は厳しいがそれは全て私達のためであった。訓練以外は優しく私達一人一人に向き合ってくれた。

みんな先生には感謝している。あの頃はそんな完璧に見えていた先生だが、ここ数日はなんとなく素を見ている気がする。生徒と先生としての立場から仲間になれたのかもしれない。


「じゃあ、先生とリリーナはずっと一緒だったんですね」

「そうなるな。ここの戦場でも同じ分隊として動くことが多かったしな」

「先生、ちょっとお聞きしたいのですが……」

「ん?どうしたんだ?改まって」

「戦闘中のリリちゃん、笑ってますけど昔と違いませんか?」

先生は少し目をぱちくりさせて、直ぐに優しい顔になった。


「……流石だな。リリーをよく見てる。ずっと一緒に戦ってきた私達でも、途中を見てなきゃ気付けないと思うほどだったんだがな。戦闘時のリリーナは昔とは別人だ。いや、確かに昔から笑っているんだが、今は狂気じみた感じになったんだよ。昔の、まるでゲームのような無邪気さじゃない。どこか壊れた感じだ」


「やっぱり……」

「…」


イーノスやロブは先程まで再会した喜びに綻んでいた顔に深刻そうに影がさす。


「2人なら見れば分かると思う。でも、軍学校の演習を知らない人は難しいとも思うんだよね。先生、原因って分かります?」


「おそらく、クウィントンからノウレアに到着するまでの1週間だろう。ザック少将が亡くなり、命からがら逃げてノウレアに着くまで、いくつも襲われた村を見た。

……それはもう凄惨な状態だったよ。


リリーの心はクウィントンから出た時点で、もうギリギリだった。私達で助け出そうとした村もある。だが、上手くいかなかったんだ。

それが最後のひと押しだったんだろう...」


先生も思い出しているのだろう。目から今にも溢れそうになり、袖で拭う。

「それからのリリーはもう……

ただ殺しの最適解を実行していた。敵に情け容赦はなくなった……

ノウレアについてからは、笑顔もあるんだ。普段は昔のままのリリーなんだぞ!?ただ、戦闘中は心が閉ざされているような……そんな感じだ」


「私もそう感じました。戦争だから難しいのかも知れません。ただ、あの頃の演習を楽しんでいたリリちゃんの笑顔ではない、絶対無理してます……」


「そうだな……」

「そ、そうなのか!?」

先生は同意してくれているが、戦闘中のリリちゃんを見ていない2人はピンときていないだろう。

「とにかく、リリちゃんは1回休むべきなんだよ」

「それは見てない僕でもそう思うよ」

「あ!会議終わったみたいだね」

リリちゃんが会議をしていた車両から出てくる。私達を見つけてこちらにくるリリちゃんは一見昔と変わらない笑顔だった。


「おぉー!!イーノス!ロブ!!見違えたね!」

「え!?そうかな。かなり鍛えたんだ」

「そうゆうリリーナは眼帯くらいか?変わったのは!」

「だーれーがー、成長してないってー!?」

リリちゃんがロブの首に腕を回す。ロブは逃げようとするが、リリちゃんからは逃げられない。

「このこのー!!私はこれでもおっきくなったんだぞ!胸もな!はっはっはっー」

「あダダダッ!分かった!分かったから!」

リリちゃんに解放されたロブは小さい声で「わかんないよ」と呟いていたが幸い、リリちゃんの興味は既に別へと移っていた。


「イーノス、背かなり伸びたじゃん!」

「うん、成長期だったみたいでね」

「うん、うん、わたしゃ嬉しいよ。お前さんがこんなに立派になってねぇ〜」

おふざけモードのリリちゃんは久しぶりのイーノスとロブと話して楽しそうだ。でも後ろの方で頭を抱えたクレアさんが見える。どう考えてもリリちゃんが原因な気がする。


まだ会話が盛り上がっている、リリちゃんを横目に、クレアさんに声をかける。

「クレアさん、どうなりました?」

「あ、シアちゃん。ちょっとねぇー、簡単に言えばノードに応援に行くことになったのよ」


なるほど、こちらはまだ余力がある。ノードを奪還出来ればノードとノウレアが繋がり、防衛線を築くことができる。やるなら今だろう。しかし、クレアさんは何故か煮え切らないようだ。


「でもねぇ、食客という形でリリーも行くことになるの。フリードが指揮官だから、実質上の指揮官はリリーね」

え!?なんでリリちゃんが!?


「実はね。リリーが正確には軍人じゃないから、言い訳が必要なのよ……」

またリリちゃんの戦場行きが決定していた。

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