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FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


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22.地下攻め

んー、地下に籠ったか……


「敵残り3!全員地下だ!ミシェルは北の地下階段を、ベルクは南の出入口を見張って、適度に発砲して引き付けておいて!姿は見られないように牽制程度で十分だから!」

「「了解!」」


「残りは建物内1階に集合して!罠があるから窓枠と出入口は要警戒で、解除しながら進んで!」


「「「了解」」」


ここはキッチン想定の部屋だろうか。扉脇の爆破トラップを撃って破壊する。


こう、完全に籠られるとやりにくいんだよね。1階と地下を繋ぐ室内階段はシアの氷で封鎖されている。めちゃくちゃ分厚そうで破壊は骨が折れるね。

凄いぞシア!

なんかもう、ゲームの頃の氷壁より硬いから私は困っちゃう。


トラップを解除しながら1回の間取りを確認する。簡単に言えばキッチンが家の中央にあり、そのまま吹き抜けて南北に2階の階段と反対側に地下階段、東に玄関があり、キッチンを囲むように小部屋が複数といった感じの間取りになっている。


「合流完了だ。ここからどうする?」

そうこうしてる間に皆合流した。


地下はこの下、南と北の地下階段から攻めるのはこちらのリスクも高い。

……にヒヒ

いい事思いついた。ゲーム時代は機器を壊すくらいだった水だけど、今のミシェルの生成能力ならいけると思うんだよね。


「う……、味方でよかった」

ん、ミロ?顔が引きつってるよ。そんなに悪い顔してたかな?


まぁいいさ。

「ミロ、ミシェルと変わって来てくれる?」

「はい!分かりました!」


演習をするようになってから、なんかミロの反応がおかしい。まぁ今はリーダーだから変って訳じゃない…か?


「あ、マッド、そこちょっとバラして!」

1階中央付近に小型の爆薬をセットし、下準備をする。


「リリーちゃん来たよ」

「よーし、ミシェルの出番だよ!ここを起爆したらすぐ大量に水を流し込んで!量重視で!」

「水を?」

ミシェルがポカンとした顔でこちらをみる。

「水を流したら、マッドはこの電気ケーブルをぶち込んで!」


私の言葉でみんな得心がいった表情を浮かべる。


「それは……ヤバいね」

「はは、凄いことになるね」

「リリーちゃん、楽しそうだね」

まぁね、否定はしないさ。キーボードとマウスでやってた頃よりも、楽しいと感じてしまう。


「合図をしたらマッドがここを爆破、ミシェルは空いた穴から放水、私も北階段から放水する。ベルク、ミロ、ジュストは南ガレージから出てくる敵を撃つ形で包囲して待機ね」


簡潔に指示を出していく。のんびりしてたら先手を取られるかもしれない。

全員の配置が完了した。


「よし!作戦開始!」


ボン!!


小型の爆弾だがその音はしっかりと外まで聞こえた。

私も外に面している、地下階段から水を流す。


先生に言われたのは、レッドアイを使うな!だ。水は関係ない。水の魔法適正を持つミシェルには及ばないがただ水を出すだけなら私でも可能だ。


どんどん流す。伊達にシアの氷を溶かしてた訳じゃない。


「〇□■■□」

遠くてなんと言っているかわからないが、叫び声が聞こえる。

手筈通り電気が流されているだろう。


たっぷりと流す。

3分以上経過したところで、電撃を完了して突入だ。

「マッド!終了カウントいくよ!」

「……」


ん?応答がない……

「ミシェル!応答して!」

「……」


マジ?あの状況で2人もやられた?

「ベルク!ミロ!ジュスト!」

「こっちは3人とも大丈夫だ!」

「はい!います!」

「南出口は変化なし!」


1階だけ?

「私が確認にいく!3人は牽制射撃のみ続行して!」


急いで1階に向かう。

誰かいるのか?1階と地下を繋ぐ階段は氷で封鎖されたままだった。

クリアリングしながら1階中央付近にいく。


すると中央に氷の棘が地下から無数に生えており、ミシェルもマッドも突き刺されていた。

「シア、マジですか……」


真ん中の一際大きな棘には人影が見える。恐らくシアだろう。

氷の中にいるシアに向け発砲する。狙いは1点に。

弾丸は数発氷に弾かれながらもシアを撃ち抜く。

氷に開けた弾痕から血が垂れてくる。

シアは微動だにしていない。既に死んでいたか?


「ミシェルとマッドはシアの捨て身の氷でやられたみたいだ」

「え?」

「……残りの敵は2!今、ケーブルを回収した!3人とも突入開始!」


「「了解」」


私も地下階段に移動し突入する。

踏み込むと同時に、


ビーーーー!!

演習終了のブザーがなる。無事制圧したようだ。ゲームとの違いを確認出来たし、収穫は多いかな。


「諸君、お疲れ様。一旦戻ってきてくれ!」

レイン先生のアナウンスもあり、私達もモニタールームに戻った。




「全員揃ったな!

まずはアルファチームよくやった。無駄なく連携出来ていて素晴らしい動きだった。

強いて言えば制圧後、室内のクリアリングを行った方がいいな。今回は敵の人数が分かっているから問題ないが、実践は分かっているときのほうが珍しいだろう」

「はい!」


あー、そっか、ゲームだと人数確定してるから、わかるけど、現実じゃ確定は出来ないか。まだまだゲームの対応になってしまうな。


「ベータチームは終始対応に追われていた形だったな。

イーノスは初めてでも止まらずに対応の指示を出せていたのが良かった。経験を積んでさらに適切な対処が出来れば余裕も生まれるだろう。

罠もいいが、きちんと目的がある補強をしないと自分たちの動きが制限されてしまうから、気をつけるように!」

「はい!」


「シアはかなり氷を使いこなしているな!私も驚いたぞ」

「ありがとうございます」


「よし、休憩を挟んだら攻守を変えてもう一度だ!」



「リリちゃん、私の氷どうだった?」

休憩に入るとすぐにシアが聞いてくる。どう見ても褒められたい顔をしている。結構シアって犬っぽいよなぁ。

「規模は文句無しだったね。全員あそこにいたら全滅もあったと思う。でも、あれで自分が死んじゃダメでしょ!?」

前半はウキウキ笑顔だったシアは、後半でしゅんとした。

やはり犬っぽい。


「大丈夫、初めてだったんだから、今度完璧にできるように練習しよう」

思わず頭をわしゃわしゃと撫でながら練習を約束する。


「うん!」

すぐに笑顔になって返事をしているシアの後ろにはブンブン振られた尻尾を幻視してしまう。


「シアもミシェルも凄かったよー!私なんて何も出来なかった」

カンナもシアの髪をわしゃわしゃとしながら合流する。

「ふっふっふ、カンナを撃ったのは私だ」

「やっぱりかー!!なーんかリリーだと思ったもん」


あれ?カンナもシアも身長が高くなってきたな。そういえば、さっきのシアの頭をわしゃわしゃした時も、遠かった気がする。

私の身長は止まってしまったのだろうか。


ふと、横を見るとミシェルと目が合う。目線が同じミシェルは私と身長も同じくらい。

よしよし、まだ焦る必要はない。


さらに下を見るとミシェルの胸は結構大きい。服の上からでもわかる。

私の胸を見下ろす。ある。あることはある。間違いなく膨らんでいる。

しかし、ミシェルを見た後だと悲しくなるのは何故だろう。


「ど、どうしたのリリーちゃん?」


違うんだミシェル。君は悪くない。

母さんは胸デカかったのに……

理不尽な現実に打ちのめされた。いや、まだ成長するはずだ。牛乳飲もう……



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― 新着の感想 ―
遺伝は隔世遺伝もあるからな。 母はペターンだったが、父方の祖母が爆だったのでそっちの遺伝子が強く出た例がある。 あとは幼少期の栄養事情。 肥満児になるくらいのカロリーで育つ例があるのの反面、標準体重が…
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