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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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夏を楽しむ少女3

遊び続けて、ついに私の番が回ってきました。

汗をかいた体を拭きながら持って来た飲み物を飲んで小休憩です。

太陽に当たるのもいいですが、長時間はやはりきついです。

パラソルの影にいると涼しめてちょうどいいです。


お姉さまたちはビーチバレーを楽しんでいてとても生き生きしています。

そして、ヒマリ先輩の妹さんの方を見ると、わっせわっせと砂のお城を作っていました。

見た目は、いかにも子供が作ったような形でした。


「ミワちゃん、お城を作るのは大変ですか?」

「あ‥‥あの‥‥はい。」


私が年上だから怖がっているみたいです。

気持ちもは分かりますが、心が痛いです。


「お城を作るの、私も手伝いましょうか?」

「いいの、ですか?」


勇気を出して手伝いを申し出てみると、たどたどしくも受け入れてもらえました。

人見知りをするタイプの子だと思いましたが、自分から近づいてあげれば仲良くできるタイプですね。


「そう言えば、ミワちゃんはお城を見た事あるの?」

「ないです。なので、想像で作ってます。」


ぎこちない形やアンバランスなところがあるのは、どうやらイメージが固まっていないから見たいです。

想像しただけだとあやふやな部分が出来てしまうので、まずはお城のイメージを強く持たせた方がいいですね。


「ミワちゃん、ちょっとおでこを貸してもらえる?」

「?」


あまり理解していないようだったけど、私が手を引いてお互いのおでこをくっ付けた。


「///////」

「ミワちゃん、今からお城のイメージを共有しよう。そうしたら、もっと上手なお城が出来ると思うから。」


焦ってるミワちゃんの気持ちを落ち着かせる。

呼吸が落ち着いてきたら、お互いの呼吸を合わせるようにしていく。


「それじゃあ、今から本当のお城に見に行くよ。準備は大丈夫?」

「はい。」

「ゆっくりと目を閉じるとお城が見えてくるからね。それじゃあ魔法をかけるね。【幻想共有イリュージョン】!」


魔法をかけると、目を瞑って真っ暗なはずなのに白色のもやが広がっていく。

そして、白色のもやをかき分けていくと、私の記憶にあるお城が現れた。


「ミワちゃん、見えてる?」

「す、すごいです。本当のお城です!」


子供らしい喜びをしていました。

しかし、この光景を見るだけが目的ではないのでお城の見学をしていきます。


「ミワちゃん、お姉ちゃんについて来てね。」

「はい!」


まずはお城の周りをじっくりと見て行く。

それから中に入っていって各部屋をのぞいて行いていきます。


「ミワちゃん、どうだった?砂のお城を作るのに役立ちそう?」

「うん!リーナお姉ちゃん、ありがとう!!」


魔法を解除して目を開くと元居たビーチの景色が映ります。

ミワちゃんはとても驚きながら興奮していました。


「リーナお姉ちゃん、さっきはどんな魔法を使ったの?」

「それは内緒です。魔法はもう少し大きくなったら教えてあげます。」

「うん。大きくなったら、リーナお姉ちゃんに教えてもらいに行くね!」

「それでは、お城づくりを頑張りましょう。上手なお城を作ったらきっとミワちゃんのお姉ちゃんが褒めてくれますよ。」


最初は人見知りされたけど、だんだんと打ち解けて行ってお城作りは捗っていきました。

私はあくまで、手伝いなので大半はミワちゃんが作り、本格的なお城が完成しました!


「リーナお姉ちゃんのおかげで、とても上手にできたよ!」

「ミワちゃんの努力ですよ。ヒマリ先輩に見てもらいましょう。」


完成したので、次はお披露目です。

ちょうどお姉さまたちも区切りがついたようだったので読んで見ました。


「見ていない間にすごい事になっているわね。」

「砂のお城って、こんな事に上手に出来ものだったかしら??」

「立派なお城が出来てますね!」

「私だったら、ここまでできませんよ!?」


みんなからの感想はどれも好評なものでとても嬉しい気持ちになりました。

ミワちゃんもとても喜んでいてよかったです。


そして、お城づくりとビーチバレーがそれぞれ区切りがついたこともあり、昼食を取る事になりました。

近くに『海の家』と呼ばれるお店があるらしいのでみんなでそのお店に行くことになりました。


砂浜とは少し離れた所に行くと、お店外にもテーブルが置かれてい小さめのお店にがありました。

お昼時よりも早い時間に来たおかげか、店内は人が多いわけではありませんでした。

多分これから昼食を取る人が増えると思うので、早めに来ておいて正解でした。


「いらっしゃいませ!‥‥まぁ、綺麗な人がたくさん!?」


店内に入ると、同い年ぐらいの店員が話しかけてきました。


「皆さん、外の方から来られた方ですか?」

「はい。旅行で来てます。」

「そうなんですね!皆さん美人で羨ましいですね。」


お姉さまを見て褒めている所を見るに、店員さんの見る目は素晴らしいものですね。

よく目の前が見えているようです。


「いやー、こんなおんぼろなうちの店に、美人と可愛い子が来てくれて嬉しいですね!‥…と、仕事をしないと!お席はどのようにしますか?」

「6人で座れるところはありますか?」

「6名様ですね!かしこまりました。どうぞ、こちらの席にお座りしてください。ご注文がお決まりしましたらお声かけください。」


案内された席に座ると、お水が入ったコップとおしぼりを渡され、その後はお客様の所に行ってしまいました。


「お姉さま、このようなお店に来たことはありますか?私はないので、恥ずかしい話なのですが、この後どうすればいいか分かりません。」


このようなお店は初めてなので、座ってから何をすればいいか分かりません。

王宮での食事はでいつも専属の料理人が出していて、外食となると立食形式のものしか経験がないので注文をする行為自体どうすればいいのか分かりません。


「私も初めてなのよね。こういう時は、みんなに聞いて見ましょう。」


お姉さまも経験が内容でしたので、皆さんに聞くことにしてみました。

私とお姉さま以外みんな経験があるようで、机の横に立てかけてあるメニュー表を見て料理を決めるらしいです。

その後で、店員さんが近くに来た時に声をかけると注文をできるという物らしいのですが、そもそもと言ってメニュー表に書いてある食べ物が始めて見るモノばかりでそれぞれどういった物か分かりません。


「リーナちゃんはこういう所に馴染みがないもんね。どうせなら、気になったものを頼んで見たらどうかな?好き嫌いが激しく別れる物はないはずだから大丈夫だと思うよ?」


一通り目を通し、焼きそばというものを注文することにしました。

レオナちゃんが海に遊びに来たら焼きそばを食べるとは定番だと言っていたのでそれが決定打になりました。


「すみません!注文いいですか?」

「了解しました!」


同じ店員さんが注文を取ってくれることになりました。

それにしても、先ほどからこの店員しか見えないのですがお店は大丈夫なのでしょうか?


「以上です。」

「かしこまりました。少々時間がかかりますがお待ちください。」


注文を聞き終えると、厨房の方へと言ってしまったかと思うとすぐに戻ってきて他の客の対応をしていました。

接客は一人で、もしかしたら料理も一人でするのかと思いましたが、厨房の方に他の人がいるみたいです。


そして、数分してからみんなの料理が運ばれてきました。

私が頼んで焼きそばですが、名前に『そば』とついているのでそばを使った物かと思いましたが、中華麵を使った物でした。

一口食べてみると濃い目のソースの味が言いたくセントになっていてとてもおいしかったです。


ついでに、お姉さまたちは他の料理を頼んでいたのでシェアをしながらおいしくいただきました。

みんなが食べ終わるとデザートとして、かき氷を注文することになりました。

こういったお店では後から注文できると知って驚きました。


「トッピングによって色が違うんですね。」

「見た目が透き通っていて綺麗だよね!」


子供の様に興奮しながらこちらもみんなとシェアしながらいただきました。

一気に食べ過ぎると頭がキーンとなってしまい、レオナちゃんとお互いの顔を見あって笑ったりしながらこちらもおいしくいただきました。

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