表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
47/127

夢を見る少女11~~お姉ちゃん視点~~

「そう言えば、お二人はリーナのためだけではないのですよね?」

「えぇ。西の帝国とここを含めた3か国による会議に出席しに来たの。」

「と言っても、直ぐに終わったがのぅ。帝国側が今回素直に認めたおかげでこちらは主に何もすることなく平和に終わったわい。」

「私もその席に参加していたけど、相当私たちと戦争したくないのかすべての交渉に承諾してくれていたわ。相当戦争したくなかったのね。」

「そうですか。」


リーナの記憶が戻るまでにはこの件は終わらしておきたいと思っていたれけど会議の方はあっけなく終わったらしい。


「それで、今回襲撃してきた賊はどうなったのですか?」

「それは、ここの騎士と我らの国から連れてきた騎士たちが帝国の中を動き回って掃除したわい。」

「もう少し穏便にしても良かったのだけれどね、ライネルがどうしてもと言ってねぇ。」

「何言っとる!アイナも張り切っておったじゃろ。こっちの騎士たちはみな恐怖しておったわい。」

「そうでしたっけ?」


紅茶を優雅に飲みながら答える。アイナ様は基本優しい方なのだけれど、リーナの事になると少し怖くなる。そしてそれはライネル様も同じことが言える。


「会長はその時の様子は見ていたりはしていないのですか?」

「見ていたわよ。それはすごかったわ。ライネル様は物凄い顔をされていて、体から禍々しいオーラを放っていたわ。」

「禍々しいオーラですか…。」

「アイナ様は笑顔を保っていたようなのだけれど、それが逆に騎士たちに恐怖を与えていたみたいなの。」

「笑顔が怖いというやつですね。」


と言っても、基本的にはライネル様が主体となって解決してくれたらしい。また、帝国では2つの派閥に分かれてたらしい。それでも王を率いる平和主義派には殆どの貴族が属しているらしく、残りの少数の貴族で出来ている戦争主義派は邪魔もの当然だったらしい。そのため、今回のようなことが起きないようにはしていたものの起きてしまったので快く協力してくれたらしい。


それに加え、帝国の民は一部の貴族のせいで平和が崩れるのを嫌ったため自主的に協力してくれて国の隅々まで探したらしい。それにより、一日で片付いたらしい。


「そう言えば、お兄様もいらしていたのですか?」

「ああ。彼は今後レイン王国を支えていくかもしれんしのぅ。それに、お主とリーナに会いたがっていたようだ。」

「お兄様は今どちらに?」

「イロエは今日、何もないから私たちと同じホテルにいると思うわよ。それに、お父さんの方も来てくれているけど会いに行く?」

「いえ、リーナを一人にするのは心苦しいので諦めます。ただ、お兄様が来てくれるようであれば出来る限りのおもてなしはするのでそう伝えておいてくれれば十分です。」

「了解したわ。」


お兄様に無理に来てもらうの心苦しかったが、こればっかりはリーナを優先してあげたあった。

そう思っていると、会長が驚いた顔をしていた。


「サナちゃんにはお兄様がいたのね。どのような方なの?」

「お兄様は頭が良くて、誰に対しても優しい方です。ですので、レイン王国ではお父様と共に政治に関しての仕事を受け持っていたり、人望もあってそれなりに人気がある方だと認識しています。」

「そうなの。でも、それほどお兄様が人気だと嫉妬しちゃわないの?」

「いえ。お兄様は皆に平等に接していますが、恋愛に関してはきっぱりとしているんです。ですのでそう言うことは思いませんね。それに…」

「それに、どうしたの?」

「イロエはリーナの元婚約者なの。だから、サナが心配する前に女性もあまり手が出せないの。」


いたずら心丸出しでアイナ様が会長に告げた。


「リーナちゃんの婚約者ですか!でも、リーナちゃんは…」


そしてさらにアイナ様は告げだす。


「大丈夫よ。この学園では恋愛に関すること一切禁止でしょ?だから、一度白紙になったの。‥…と言っても、卒業してしまえばこの話も回復してしまうけれど。だから、今のうちにリーナには積極的にアプローチしてほしいのよね?」

「でも、サナちゃんって鈍感なので難しいのではないですか?」

「そうなのよね。こればっかりはリーナ次第だからね。でも、婚約したらしたでサナちゃんには男が出来てしまうけれで、会えなくなるわけではないから悪い事ばかりではないの。」

「そうですか。なら、私はリーナちゃんが頑張れるように協力しないとですね。」

「ええ、あの子に協力してもらえるのは嬉しいわ。」


謎の会話をしながら最終的に握手を交わしていた。


「そろそろじゃのぅ。」


ライネル様が椅子から立ち上がった。どうやら、ホテルの方に戻らないといけない時間になったらしい。

私と会長は正門の前まで2人を見送りに行った。外には、馬車が用意されていてセバスと護衛と共に帰ってしまわれた。

見送り終わると、会長にお礼をしてリーナの待つ私の部屋へ向かった。

続きが読みたいと思ったら、ブックマーク、評価、感想をお願いします!!

Twitterの方で更新報告しているのでそちらでも確認して見てください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ