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王女だってお姉さまを好きになる  作者: 雪の降る冬
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植樹をする少女12~~お姉さま視点~~

リーナによって会長たちのもとへ運んでもらった。そして、今までの空間を抜けると数センチ浮かんだ場所につき着地する前に周りの景色を見渡すと無残だった。

何人かの白百合の生徒が倒れていたのだ。そして、数メートル先では、『乙女衣装(シュヴァルツ)』を『神装(アーマメント)』した先輩が襲撃者に首元を掴まれて今にもやられそうだった。その近くには、会長と孫会長を守るように立つレオナちゃんもいた。

倒れている先輩や同級生は会長を守るために『乙女衣装(シュヴァルツ)』を『神装(アーマメント)』できる何人かがそうして1人に向かって戦ったが、負けてしまったのだろう。

会長は傷を負っていたが、まだ大丈夫のようだった。


「会長の所に行きたいけど、まずは先輩を助けないとね。『解核(シェイプ)』」


足のつま先が地面に着いた瞬間、大きく跳躍した。そして、直ぐに襲撃者の背中をレイピアがとらえた。


「先輩を放してもらいましょうか。」

「な!?」


私の声が分かると、驚くようにその場を離れた。あと少しのところで避けられてしまった。


「先輩、大丈夫でしたか?」

「君は、‥‥サナさんか。助かった。だけど気を付けてくれ。我々が、『神装(アーマメント)』して何人かで挑んでもかなわなかった。いくら君とはいえ、気を許してはいけない。」

「分かっています。それよりも、会長の方をお願いします。」

「ああ、任された。」


先輩は、直ぐに会長の方へと向かった。


「おいおい、何でこんなところに『茨の騎士』がいんだよ。ここには、『死神』だけじぇねえのかよ。もしかして、『茨の騎士』は双子の妹でもいるのか?」

「私は一人っ子よ?それにそのあだ名は好きじゃないのよね?」

「面白いこと言うじゃねえか。それじゃあ、どうしてお前はここに居んだよ。あっちで押さえてんじゃなかったんかよ。」

「あら、私がここに居る時点で答えは出ているでしょ。」

「だが、まだもう一つの方は抑えているはずだ。そいつらを殺されたくなければ、お前はその場お動くな。」


しかし、一歩一歩と襲撃者に近づいて行く。


「おい、聞いてんのか?これ以上近づいたらあいつらを殺すぞ!」

「別にいいわよ?殺せると思うならそうしても。ただ、私の予想が当たっているならもうすんでいるんじゃないかしら?」


すると、耳元のイヤホンから声が聞こえてきた。


『さっきから聞かせてもらっれるわよ。こっちは無事制圧したから暴れていいわよ。それと、リーナさんの弟を名乗る子から、サナへ3割までならこっちが補うと言っていたわ。どういうことなの?』

『そう・・・3割も出していいのね。こっちの話だからヒマリは気にしなくていいわ。』


ヒマリからの連絡が終わると、そのイヤホンをはずした。さすがに邪魔になってしまうからだ。

襲撃者の方を見ると、向こうは慌てていた。多分連絡が取れないのだろう。


「おいお前。何をした。」

「私は何もしていないわ。向こうにいる生徒たちで何とかしたのでしょ?」

「そんな事できるはずがねえ。あいつらじゃ、勝てねえ奴に任せてんだ。」

「そうなの?それならたまたま強い子があの場にいたんじゃないの?」

「うざってえな。今回は、失敗しねえはずだったんだがな。調子が狂うぜ。」

「なら、今すぐ逃げてくれるのかしら?」

「そんなことすると思ってんのか?私一人だけでお前らを狩るに決まってんだろ?お前ら、今すぐ近くの奴を殺せ。」


しかし、襲撃者の仲間は誰一人として動くことはなかった。


「おいお前ら、何してんだ!」


叫んでも動くことはなく、逆に倒れていくばかりだった。


「いったい何をした!」

「私は何もしていないわよ。あなたの前にずっといたんだから、分かるでしょ?」

「くそ、どこからやりやがった!」


周りを警戒していたが、トリックに気づく様子はなさそうだった。


「それよりも、あなたがここで暴れた償いをしてもらいましょうか?」

「いいぜ。やって、っち。したか。」


私が動く前に、襲撃者は立っていた場所をすぐさま飛び離れてた。

そして、人混みからリーナがあらあれた。


「お見事です。さすが気づくとは思いませんでした。」

「やりやがったのはてめえか。地面から毒針を飛ばすとはいい度胸しているぜ。」

「毒と言っても、一瞬でマヒする()()の毒ですから。それよりも、この場にいる敵はあなた一人ですよ?」

「ははは。何人掛かってこようが、私は倒せねえよ。」


不気味なオーラが襲撃者にまとった。

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