山形の「だし」をつくる
だいぶ食べ物の話にかたよってきたなあ。
通常運転、通常運転。
市販品が食べられなくなったすきなもののひとつに、山形の「だし」がある。
買っていた頃は一度にそんなにいらないと思っていた。
食べられなくなるより前に、好奇心で自作してみるまでは。
一度に食べる量が変わった。自作した方が消費がやたら早い。適当に作ってもそれなりに好みの味になるからか。無意識に薬味量が調整されているような気もする。
市販品が買えなくなった理由の、液糖。しかし、自作品には糖分が入らない。
もしかして、一度にそんなにいらないと思っていたのは、甘みが余分だったのか。
新たな発見であった。
このところやたらと暑かったから、急にだしが食べたくなった。
ちょうど行ったスーパーで、なすときゅうりが特売になっていた。作れというお告げでもあるのか(いや、ない
とりあえず用意したのは、なす、きゅうり、みょうが、新生姜、大葉。
あとは好みでオクラとかめかぶ、長芋なんかを入れることも。今回はシンプルにいくことにする。
きゅうりとなすをみじん切りにして、塩揉みする。刻んでいて思った。なんか、きゅうりもなすもでかくない?
買ってきたのはサイズが異様な激安スーパーではないのだが。まあこっちのスーパーもよくある(よくじゃがいもと玉ねぎと白菜の大きさがおかしい)ことだから、こんなものかもしれない。
塩揉みしておいておく間に、残りの薬味を刻む。生姜はほかのものよりも細かめを意識しておく。
刻んだ薬味類を入れたボウルへ、塩をしたきゅうりとなすの水気をよくしぼってから加える。そこへ、納豆昆布を加える。納豆昆布なのは、たまたま半額シールつきのものを見つけたから。がごめ昆布の方がレシピには多いかもしれない。とにかく、粘りけの強い細切りの昆布を使う。
納豆昆布は酢が入っているので、苦手な方は避けた方がいいかも。
あとは、しょうと味醂と酢と砂糖を煮立てて(少量だから電子レンジにかけるのがよい)漬け汁を作ったり、しょうゆとめんつゆを合わせたりと好みの味付けで。
我が家は7倍濃縮めんつゆをしょうゆとして使用しているので、それを適当に加える。
いくら水気をがっちり絞ったところで、調味料を入れたらまだ野菜の水は出てくるから、それを見越してひたひたになるよう気持ち少な目に。保存容器に移してラップで落し蓋をしたら、食べるまで冷蔵庫へ入れておく。
できたても美味しいし、一~二日おいた作りおきもよい。とはいえ二~三日中には食べきらないと傷んでしまうから注意が必要である。
ごはんのお供、冷奴の薬味(しょうゆ要らず)、納豆のたれの代わりくらいだったけど、昨夏はそうめんに使うことを覚えた。
適当に刻んだトマトと合わせて、めんつゆを足してぶっかけそうめんにすると美味しかったのだ。今夏も作ろうと思っている。




