なまにくぅ
なまにく……それは魅惑の響き。
とかいいつつ、ユッケとかは苦手だったのであまり食べた記憶がない。
レバ刺しは、まだ買えた頃のお店(個人の精肉店)が「レバ刺し用のものがあるよ」という時しか買えなかった。いつでもあるわけではなかった。
このお店はかなり前に廃業された。
現住地の隣市にあったお店(こちらも個人の精肉店)では、時折刺身用のささみが買えた。これもいつでもあるわけではなかったし、前のお店と同様で、きちんと他の商品とは分けた扱いがなされていた。
こちらのお店も廃業されてけっこう経つ。スーパーとかにおされちゃって。
父方の祖母宅へお盆に帰省すると、馬刺が食卓に出た。ほとんどが男性陣のつまみなのだけど、子どもパワーですこしばかりかっさらってくる(強奪ともいう)かたちで。酔っぱらい御しやすい。
そうじゃなくて。
そんな感じで、めったに食べられないものではあったが生肉は割と身近なところにあった。
現在は食中毒問題やら衛生基準の問題やらで、そうそう口にできなくなった生肉ではあるが、それでもないわけではないのだ。
くじら。
あいつ、哺乳類だから。
取扱いは鮮魚コーナーだけど。
でも日本が(※)国際反捕鯨委員会(違)から離脱して以降、魚屋さんで見かけるのはニタリクジラ。悪くはないのだけど、なにかが違う。
※正しくは「国際捕鯨委員会」である。
そんな中、ミンククジラを見つけてしまった。見なかったことにするには、同じく見つけてその場にくぎ付けになった子の記憶をどうにかしなければならない。
それはちょっと面倒だな。
気がついたときには商品を選別している自分がいた。素早すぎんか。
たまたまね、別件で薬味類がふんだんに買われていたのもあって、躊躇する理由がどこにもなかった。予算は大幅にオーバーしたけど。
あってよかった、貯まるに任せたスーパーのポイント。1ポイント1円で精算できるタイプで、ほかの支払い方法とも併用できるすぐれもの。ありがたや~。
たっぷりおろした新生姜を乗せて、しょうゆをつけて大葉でくるんでいただく。
「……やっぱり美味しいね、ミンククジラ」
「ねー……」
「次いつ見かけるかなって思ったら、買わない選択肢がなかった」
いちばん美味しいとされるミンククジラ。ノルウェー産だった。
久々の生肉を堪能した。量としてはちょこっとだけど、これくらいがいいんだよ。
アホの子炸裂してましたので訂正です。
※印までつけといて「国際捕鯨委員会」をなぜか「日本捕鯨委員会」と誤記しておりました。
なんかいろいろごめんなさい。
みんな腰痛がわるいんだ…(責任転嫁




