ビスケット(クッキーじゃない方)(写真があります)
幻邏さまの「《写真多め》ホットビスケットを作ったよ!」(Nコード:N8594HQ)に触発されて、作りたいと思いつつも、ようやくやる気が出てきたところでいきなりやってきた暑さと突然襲われた腰痛(ぎっくりではない)に苦しんでいるうちに時だけが過ぎていった。
触発されたといいつつ、レシピは参照していないという大雑把ぶりを発揮。
一〇年くらい前に、油脂をバターから液体油に置き換えたスコーンを焼くのにハマったのを思い出して、そちらで作ることにした。
強力粉と薄力粉を合わせて(どちらか片方でも)二〇〇グラム、砂糖二〇グラム、塩一.五グラム、ベーキングパウダー一〇グラム。
塩はもうちょい入れてもよかったかも。二グラムくらい?
はかりの上に置いたボウルの上に万能漉し器を引っかけておいて、そこへ粉類を放り込んでいき、まとめて取り出す時に使った計量スプーンでゴリゴリ~。製菓用の粉ふるいのスピードにイラつくわたし、万能漉し器で速度を求める。
そんなところで速度を求めなくても。
ふるい終わった粉類をもう一度ざっと混ぜ、くぼみを作ったところに液体油脂を五〇グラム直接注ぎ入れる。四〇でもいいかもしれん。今回はこめ油。
ボウルをはかりからおろして、指先でぐるぐるっと混ぜてから、手のひらでやさしくすり合わせていく。油脂はなんでもいい、この粉に油をすり混ぜていく作業をサブラージュといい、フランス語で「砂のようにさらさらにする」という意味をあらわす。
クッキーなどのときは満遍なく油脂を行きわたらせてあげないと、ムラになった部分がシミみたいになって見た目が悪くなっちゃうけれど、どうせ自分が食べるビスケットだからテキトーでいいや。
ここだけ先に量っておいたプレーンヨーグルトを七〇グラムほど。もうちょい入れてもよかったかも? あまり入れると水っぽくなるのが嫌で、若干少なめ。
ざっくり切り混ぜるようにして水分を入れていく。ヨーグルトの酸でふくらみを強化していくスタイル。
ボウルの中でだいたいまとまったら、生地を半分に切って重ね、上から抑えること数回。層を作る。いつもより多めの一〇回。
やりすぎると捏ねと同じ事態が発生するので注意が必要である。
そしてめんどくさがりの極致、ねかし時間の省略。
スコーンのときはすぐ焼くのもあって。
ラップではさんで一.五センチ厚さくらいにのばす。ヨーグルト効果で、既に生地がふくらみ始めている。早いよ!
切り口を触らないように気を付けながら、焼くものに移す。
今回は焼き比べをするべく、生地を二手にわける。
フライパンとグリルだ。
オーブンシートを敷いたフライパンに並べた分と、アルミホイルに乗せた分。
フライパンは蓋をして、SIセンサーの揚げ物機能で一六〇度に設定、上下それぞれ一〇分ずつ焼き、さらに側面を焼いていく形式。時間かかるなおい。
グリルはグリル用のプレートとともに予熱をし、ホイルに乗せた生地をそのままプレートへ乗せて上にもホイルをかぶせて表面三分、裏返して二分。うちの魚焼きグリルは無水両面焼きなんだけど返す必要がある。
結果。
← 魚焼きグリルで焼いた フライパンで焼いた →
グリル……おまえ……。
いや、わたしが悪いな。もっと薄めにのばすべきであった。
倍以上に膨らんだからな、生地。
問題はフライパンで焼いた方。一六〇度は低かったんだろうか。
焼き色はいい感じなんだけど……側面がへにょへにょ。むう。
次回(あれば)は一八〇度でいってみよう。コゲるかな。
割ってみた。
火は通っているはずなのに、なんだか生焼けっぽく感じてしまう部分が存在するのが気に入らねえ。
やっぱオーブンだなあ、これは。
どちらかといえばグリルに軍配が上がる焼け加減。
コゲさえしなければなあ。上火が近すぎるんだよこれ。




