表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/264

わんこさんがきちゃう

外に出ると、なぜか犬とよく縁がある。

犬を飼っていたことはない。


散歩中のわんこさんの大半が、なぜかこちらをやけに気にしたり、寄ってきてしまうのだ。ぴったり飼い主さんについて歩くよくしつけられた大型犬ですら、こちらを気にしてチラ見することがある。


なにもしていないけれど、なんかごめんなさい。


ご近所さんチのわんこさん(中型犬)は、ばったりお会いして飼い主さんとお話しを始めると、そーっと寄ってきてわたしの手をぺろりとひと舐めしてご挨拶してくれる。それ以上のことは起きない。

小型犬は割と飛び付いてくることが多い。先日も、バスを待っていたら散歩中のわんこさん(はじめまして)に飛び付かれた。飼い主さん、「構ってもらえてよかったねー(にこにこ)」じゃないよこれ。人によってはめっちゃ怒られるから。

わたしの他にも飛び付かれていた人がいたから、このコが人好きなのだろうと思われる。でもその人、ドン引きしていたよ。


一方で、やたら吠えられることもある。怪しいから吠えられているのか、逆に歓迎されているのかはよくわからない。家の前を通るだけで必ず吠えられるところがある。ごく稀に、散歩中のわんこさんにも吠えられる。

新聞配達の人は「靴を変えると何日かは吠えられるけど、あとは吠えられないよ」と言っていたのに。何年経っても吠えられるのだが。そんなに怪しいのかわたし。


子はどうかといえば。二歳前くらいだったかな、とてもよくしつけられた大型犬さんに異物と認識されてひと声吠えられてしまい(大型犬さんは飼い主さんに叱られてしまった。面目ない)、それ以降トラウマレベルで犬が苦手である。

ちなみにこの大型犬さんに吠えられたことは覚えていない。物心つく前の出来事だったにもかかわらず、シナプスに深くふかく刻み込まれてしまった模様。

あのとき、子は小型犬散歩中の皆さん(というかわんこさん)の集団に混じっていたんだよね、当時は子と仲良しのわんこさんがいたから。きゃっきゃして遊んでいたまではよかったのだけれど、そこに通りがかった大型犬さんは小型犬の皆さんとも顔見知りで。挨拶をしていたところ怪しげなものをはっけんしてしまったという、あの場にいた全員にとって不幸な事故であった。


だから一緒に歩いていると、散歩中のわんこさんがわたしの方へ寄ってきてしまい、子が固まるというお約束が発生する。


すまん、子。

不可抗力だ。


謎なのが、これって遺伝するわけではないみたいなところ。わたしの両親ともに特にそういうエピソードがないのだ。

不思議だね。



とはいえ、子。

高校生時に生物室でぼんやりしていたら、なにかに手を舐められた。

そちらを見やれば、なぜかそこにはヒバカリの姿が。脱走しとるやん、生物部が飼育していた蛇。

え、寄ってきて舐めた? 味見? と思ったわたしは悪くないと思う。たぶん。

子のおかげで捕獲ができたと感謝されたとか。手乗りヒバカリ……。

雀とかも、やけに近いところまでやってくるとか、歩いているときに近くにいるのに気づかないとかある。で、気づいたときにお互いものすごく驚くんだな。

もしかして子、生物と認識されていない?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 犬飼いですが、同じ犬飼いに不満がありますよー 「お前んちの犬を可愛いと思うのはお前んちだけだ」と。 いや、可愛いですよ?犬は。 でもね、躾された犬がかわいいだけで、同じ犬飼いだからこそ、飼…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ