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豆乳杏仁豆腐

好物のひとつであった、杏仁豆腐。

市販品は食べられなくなった。杏仁豆腐の素……シロップを避ければと思ったのは一瞬で、少し冷静に考えれば牛乳を入れるじゃないか。

そもそも本体がアウトだった。めそ。


じゃあ豆乳で作れば! とも思ったけれど、素はどこまで対応してくれるのか。某牛乳を混ぜて作る簡易デザートみたいに牛乳に含まれる成分が反映されていたら、まったく違うものができる。


――寒天だからそこまで考えなくてもよさそうな気もするが。


不安材料は除いた方がいい。素は諦めることにした。

それでも杏仁豆腐は食べたい。家族用には買っていた。プリンとかシュークリームとかケーキとか。目と精神の毒である。めそめそ。


せめて自分用にと思って杏仁霜を買いに行ったら、いつのまにか店頭から姿を消していてがっくりした。乾燥よもぎも桜の葉も同じ道を辿っている。そのうち道明寺粉も消えそうだな。

ほとんど執念で杏仁霜を入手。なつかしい。初めて入手したとき、パッケージ記載の通りに作ってみたらなんか思ったのと違っていたのも思い出す。

残りはシフォンケーキとかに使った。冷蔵庫でがっつり冷やすと美味である。


寒天はある。市販のゼリー類が食べられなくなってから常備している。以前もほうじ茶や紅茶で寒天ゼリーを作っていたから。烏龍茶や茉莉花茶もいい。

材料は揃った。いつでも作れるぞ。


というところで、転居して以降開けていなかった箱から十数年もののアマレット(未開封)が出てきちゃったぞ。アマレット、それは杏の核のリキュール。

レシピモニターをしたときに、グランマルニエと二本ずつもらった残りだわこれ。

グランマルニエはドライクランベリーを漬け込むのにハマっちゃって早く使いきったけれど、アマレットは悩みすぎてまるまる一本残ってたんだっけ。

ディサローノのアマレット(元祖)だから、甘みは砂糖でなんとかシロップは入っていないと信じたい。ちょっとばかり賭けに出る。

養命酒の別ばーじょん、ハーブの恵みが数年前にリニューアルしたらイソマルトオリゴ糖シロップの表記があって飲めなくなっているのもあって、警戒してしまう。


開けてみた感じ、中身は大丈夫そう。

……ひょっとして、杏仁霜買わなくても杏仁豆腐作れたのでは。

そんなことを考えつつ、これも使ってしまえと作業開始。


白色にこだわらないから甜菜糖と杏仁霜を混ぜる。水を少しずつ加えて、杏仁霜のダマを甜菜糖の粒で崩していく感じ。水を入れきったら寒天(粉末)も加えて火にかける。

パッケージ記載の量だと杏仁の香りが物足りなかったから、一.五倍量入れた。コーンスターチ効果ですごいとろみが出た。寒天のとろみと区別がつかないってこういうことかと思いながら、豆乳が冷蔵庫に入れてあったから別鍋で温めている間加熱。


温まった豆乳を少しずつ加えていき、混ざったら火を止めてアマレットを加える。


茶漉しを通して容器に流し、あら熱をとったら冷蔵庫。

大容量容器に流し入れたからやっぱり冷めるのに時間がかかってるわ。はっはっは。サボらずにボウルに水を張ってひたすら混ぜながらとろみが出るまで冷ますべきであった。

ゼラチンと違って寒天だから、氷水はNG。部分的に固まってダマダマの口当たりが悪いものができる。

水羊羹を作るときは真面目にやるんだけどなあ(でないとあんこが沈んで分離する


寒天を少なめにしたとはいえ、寒天ゼリーというには若干かための出来だった。でも香りはものすごく杏仁豆腐。

やっぱり杏仁霜とアマレットのダブル使いはつおい。牛乳のときとは違ってかなりのさっぱり系なのに、香りの強さで杏仁豆腐食べてる感が強い。まあ実際杏仁豆腐なんだけど。

まだ改良の余地があるとはいえ、おおむねまんぞく。

アガーでかためたほうがゼリー寄りになるかな。


あ、まずい。また実験しようとしてる。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ふむふむ。 して、実験の続きは?(*^ω^*)? いつも実験で楽しいです。 人生は人体実験。 私は研究所の分析員だったのに、実験して解析など、あまり考えませーん泣 出来ないモノは出来ない…
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