平焼きあんぱん
あんぱんが食べたい。たべたい……。たい……。
切実。
あんこと食パンかじっても違うんだよう。
売っているあんぱんは、生地にアレがいるか、あんにアレがいるか、双方にいるかの三択。まったくいないものも探せばあるのかもしれないけれど、そこまで労力をかけるくらいなら自分で焼いてやるぅ。
家にあるはずの未開封インスタントドライイーストがどこを探しても出てこないので(よくモノがなくなる家である)、あきらめて買ってきた。所用で出かけた先にカルディがあるの知ってたから。ついでに杏仁霜も買ってきたさ。
……ずいぶん高くなったなあ杏仁霜。もともと安いもんではなかったが、以前買ったとき(このときはまだ徒歩圏のスーパーで買えた)は六〇〇円台だったような。どうしても(豆乳とはいえ)杏仁豆腐が食べたいから買ったった。散財である。
最後にぱんを焼いたのは、たしか酒粕酵母だった。インスタントドライイーストを使うのは何年ぶりだ、というくらいに久しぶりである。
菓子パンだから、とりあえず卵と豆乳でリッチ生地を捏ねよう。
ついでによもぎも入れとこうか。よもぎパンがすきだ。一般的なレシピ量だとぜんぜん足りないから一袋(一五グラム入り)入れちゃえ。あんこは、冷蔵庫に入れっぱなしのさくらあんでいいや。この組み合わせもけっこうすきだ。
いい加減に小分けして冷凍せねば傷んでしまう。それはだめ、高かったから。
久々すぎて捏ね始めがカオスになった。手が、手があぁ~~~(落ち着け
ある程度まとまるとスルッと離れるはずなのに、なぜかいつまでも手にくっつき続ける生地に苦戦する。なんかこれ、なんとなく記憶にある。おかしいな、水分入れすぎはしていないはずだけど。
あれかな、中華まん作りたくて買ったはいいけど先送りしすぎて未開封のまま賞味期限が過ぎていた強力粉だからかな(たぶん違う
手捏ねはたのしい。わたしは生地を叩かないスタイルの人である。生地を叩きつけるレシピだと、なんでかストレス溜まってよろしくなかった。向き不向きあるみたいだね、あれ。
色々調べて叩かなくてもパンは焼けると知ったとき、なんだかホッとした記憶がある。生地がいつまでもまとまらないときは、ぺしぺし叩きつけるけど。
とりあえず強引にまとめてどうにかする。粉二〇〇グラムで捏ねた生地は八分割、あんこは一個分あたり三〇グラムで計量。もっと入れても良かったな、あんこ。
そしてなんだかんだとどうにかなって、焼くときに事件が起きる。
フライパンで焼けばいいや、は良かったものの、そーいやこっちのフライパンでカレー作ったんだった。と思い出したときは既に遅く……。
フライパンもふたもきっちり洗ったはずなんだけどなあ。
よもぎあんぱんなのにカレーのにおいが混じってるよ!
よもぎとカレーはコラボしてくれなくていいから……。
やっちまった感でた。
さらに、断面が見たいばかりに焼きたてを切ったからつぶれたよね。
まあ、ちゃんとパンしてたからいっか。あんこが接している部分の焼きが甘いのだけど。たぶん火は入っている……はず?
グリルでリベイクしてもあまり変わらなかった。
最近はこんなことばかりだなあ。




