手間かけなくてもできるんじゃん
市販のカレールゥが食べられなくなってから、しばらくの間はキーマカレーしか作れないでいた。和風の根菜カレーなんかも作ってはいたけれど、それもひき肉。
ミートソースにカレー粉入れました的なカレーが多かった。和風カレーは粉末だしとしょうゆをからめて蒸し煮にしたポロポロのドライカレータイプである。イメージ的には根菜の煮物をドライカレーにしたもの。
これもこれですきだけど。
でもやっぱり、普通(?)のカレーも食べたいわけだ。
ブラウンルゥが昔から思うように作れなくてルゥから作るカレーを避けていたところはある。ブラウンにしなくてもいいじゃん。ふとそんなことを考えた。
オリーブ油とバターで炒めるばーじょん。オリーブ油で炒めるばーじょん。サラダ油で炒めるばーじょん。どれもいまいち。
たぶんバターで炒めるのが美味しいのだろうとは理解している。でも使う量がかわいくない。ホワイトソースをハラが受け付けてくれないからな! なんてったってあれは牛乳とのダブルパンチだ! めそめそ。
ルゥを作るタイプのカレーだと、具を煮込む煮汁にもルゥにも、これでもかというほどの塩が入る。市販のカレールゥの塩ってどれくらいあるんだろう……。
あと、時間がかかるのと洗い物が多いのも気になっていた。
そしてまた考える。
たまにとろみ付けに使う、油で溶いた小麦粉を加えたらラクなんではなかろうか。先に炒めた具に小麦粉をまぶしてさらに炒めてから煮る方式もあるけれど、こちらは焦げやすいからなあ。
で、やってみた。
急に思い立っての作業だからかなり手抜きをして、玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにく&しょうがをいっぺんに炒める。さっさと火を通したいのでここに塩を適当に入れておく。
ローリエとじゃがいもを加えて油がまわったら、今回は豚バラをテキトーに切ったものを入れて色が変わるまで炒める。カレー粉を三分の一量加えて炒める。
水とコンソメを入れてじゃがいもに火が入るまで煮たのち、ケチャップ(と、酸味対策で砂糖を少々)、ウスターソース、しょうゆ、残りのカレー粉を加えて少し煮てから味見をし、足りないようなら塩を足す。
(今使っている)米油で溶いた小麦粉を加えて溶きのばし、しばらく煮込んでとろみを出す。
……ルゥがんばらなくても、普通にカレーになったね。知ってたけど。
ここしばらくのルゥ作り、なんだったんだろう。昔(独身時代)からのルゥがうまくできない悩みがばからしくなった瞬間だった。
もういいか、これで。




