桜
ご近所にある早咲きの、おそらく河津桜と思われるものが終わってしまって残念に思っているうちに、そこからそれほど離れていないお宅のソメイヨシノが満開になっていた。
ということは、ちょっと先の小学校も満開かな。
なかなか入学式までもたないねえ。
こうやって、ご近所の桜はきちんと(?)春に咲いてくれるのだけど。
役所の近くの施設に植えられている桜、あれがここ数年狂い咲きを繰り返していて少々痛々しい。まだ植えられて二十年くらいしか経っていないはずの、ソメイヨシノのはず。
役所の表にある桜(何年ものかはわからないけれど老木期には入っていると思われる)はそんなことないのだけど。
十二月とか一月に咲いてしまうのだ。そして春も。
短期間にバンバン咲いてしまうから、花びらも小さいし、数も少ないし、形がいびつになってしまっている。
きれいとは言い難い姿で、なんとも言えない気持ちになる。
あれ、何が原因なのだろう。
桜といえば、母校の小学校の桜が異様に目減りしていた。ここ数年のうちにだいぶ切り倒されてしまったようだ。さすがに寿命かな。
いつ植えられたのかは知らないけれど、学校自体は百年以上の歴史があるし。
桜ではないけれど学校のシンボルだった大木も、二十年ほど前に切り株になっていた。虫食いで倒れるおそれがあったということで、あんなの倒れたら近くにある建物はたいへんなことになる。残念ではあるけれど、生きていればそういうものだとも納得する。
表の通りに面した桜はある程度残されているものの、体育館裏にたくさんあった桜はすべてなくなったとのこと。
あれはなくして正解だったんじゃないかな。小学生時、表では遭遇したことなかったのに体育館裏は花が終わると毛虫がびっしりだったから。正直体育館裏に行きたくなかった。でもそこがテニスコート用地だったから、関わらないわけにはいかなかったのだ。
当時の記憶は今でもちょっとこわい。
今にして思えば、表だけ手入れしていたのだろうか。よく屋内に入らなかったな、毛虫。




