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MMORPGをポンコツPCでプレイすると

子がまだ小さく、データ入力系の個人事業主をしていた頃のこと。

仕事とデータのやりとり(メール添付なりサーバへ転送なり)さえできればいいやというスペックのパソコンで、無謀にもMMORPGをプレイしていた。

こちらにくる前にやっていたFlashゲームで知り合った人に誘われてインストールしたものの、さいごまでゲーム内で巡り会えなかったという。おかしいな、始まりの町は一緒のはずなのに。

後年気づいたのだが、選択したサーバが違った可能性が高い。二種類あったのだ。

事前打ち合わせって大事。


始めたばかりでレベルが低いうちはよかった。行ける場所も非常に限られ、ギルド勧誘をされても断り方すらわからず(笑)、なにをしたらいいのかよくわからないまま、地味にちまちまレベルが上がらないプレイスタイルで。

公式サイトを見てもいまいちよくわからない。とはいえ、わからないなりになんとかなるものである。そのうちチャット機能の使い方を覚える。たぶん三ヶ月は経っていたと思われる。

ひたすら無言でソロプレイする初心者。たぶんすぐ消えるパターン。←なのに消えなかった


それが、ひょんなことからとあるギルドに所属することになった。ある意味最大の選択ミスだったかもしれない。でも、全力でくだらないことをしていくギルマスに「なんかおもしろそう」と思ってしまったのだ。

実際、変人だった。というか、変人しかいなかった。そのうち自分がその筆頭とか言われるようになることは棚にあげておく。


よっこいしょ。


さて。

ここに所属してから、いろんなことがあった。最初に作成したキャラのみでプレイしていたのだが、キャラに空きがあるか訊かれる。そう、ネタキャラ作成依頼である。職業&名付け指定あり。やりましょう。用途が限定されすぎていたため、あまり出番はなかった。腹いせにレベル百までは上げた。

メインキャラのレベルが上がりづらい時期にさしかかると、なぜか別職のキャラ作成をそそのかされる。うん、たしかにギルドに少ない。というか、メインキャラと同職が多すぎる。やりましょう。

気がつけば、他職のキャラがメインキャラのレベルを超えていた。あれだ、サクサク成長していくからって、ギルド資産の装備を着用させられたからだ。

こちらがメインキャラだと思ってる人もけっこう出てきた。

リアルかーちゃんということで、ママンと呼ばれるようになる。ほかにもいたんだけどな、リアルかーちゃん。


キャラ名どこいった。


ようやく、MMOらしく攻城戦に行ける程度のステイタスになる。「行ける程度」なので、当然すぐ死ぬ。通りすがりの他ギルドの人にぺちっとされたりとかでね。弱。

行き始めた頃は、それほどダンジョン内にいるモンスターのレベルが高くないところだった。高レベル者はあまり来ない(たまに来て蹂躙される)から、それほどきつくもなかった。


が。低スペックパソコンで攻城戦にいるとどうなるかといえば。

誰かの放つスキルのエフェクトで、落ちる。

切りましょうエフェクト。

人が集まってくると、落ちる。

混戦にだけはなりませんように(無駄なお祈り

急に動きが重くなって動けないでいるうちに、死ぬ。


どうかすると、やっとの思いで城主になったと同時に撒き散らされるエフェクトで落ちる。

再起動してログインすると、やっぱり城主変わってる。

ああ、つかの間の夢であった……。



変人の巣窟なもので、誰かが「面白いことがやりたい」と言い出せば全力で乗っかる。で、ひとつところに人が集まるイベントをやっちゃったりするわけである。

どうなるか。


IDとパスワードを打ち込んで「ロード画面が終わったらデスクトップ」である。エフェクト切ってあるのに重すぎてログインできねえ。やっとの思いでログインできても、近くの町に入ろうとすると「ロード画面が云々」である。

町に入るのを諦めて、ログインしただけの状態でギルド内のチャットに「ただいまー」と発言したとたんに落ちる。チャットログには「あ ママンの残像が」と残っていた。


とーも、残像です。

人が増えるといなくなる人ともいいます。

記念撮影時とか、大抵いません(突然消失する


こんな間抜けな人はそんなにいないと思うけど、ゲーミングパソコンまではいかなくても、それなりのスペックのものでプレイした方が断然いいです、ハイ。

余ってるアイテムを売ろうと店を出しても、トイレやお風呂で席を外して戻ってきたらデスクトップだもんね。しかも売れてない。離れてすぐ落ちてんじゃん。


今うちにあるパソコンも似たようなスペックだから、今のゲームはほぼプレイ不可能だと思う。もっとも、あの頃みたいにはできないからやる気ないけど。

歳かな。

わかる人にはわかってしまう内容になってしまった。

わかっちゃった方(もしもいらしたら),黙っていてもらえるととてもありがたいです(我儘

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