保存瓶のふたが開かない
東洋佐々木ガラスの保存瓶を愛用している。
星硝のセラーメイト密封瓶や中山福はベストコのル・パルフェ密封瓶もよく使うけど、こちらは梅干しなんかの保存用にすることが多くて、保存瓶の方が使用頻度が高い。
密封ぶりは定評がある。脱気密封はうまくできればふたがちゃんとへこんで達成感が得られる。価格も安い。あとはふただけも売っているしね、重宝するのだ。
問題は、売っている店までが遠いということ。
近所の店で置いてくれないんだなあ。
数年前に自転車のヘルメット着用が義務化されて、思うようなヘルメットと巡りあえていないから乗らないことにしたのも都合が悪い。努力義務ではあるけど、なんとなく。妥協するしかないのか。
三十分も走れば着くんだよ、坂しかないけど。山越えも川越えもするけど。
ぷりーず平面。
どうしてこんなことを突然言い始めたかといえば、ふたが足りない。
瓶本体は空いているものが四~五個ほどある。ふただけないのだ。
それはなぜか。
密封されすぎて開けられなくなるから。脱気密封でなくごく普通にふたを閉めただけでも開かなくなるのだ、あいつ。生意気な。
穴を開けたり、缶切りでごりごり切ったり。ふたを破壊して取り除くこと複数回、気がつけば買い置きのふたも尽きていた。まとめて十数個とか買ってくるのに。
できるだけ壊すことなく開けたいのだけどねえ。
開かないときはほんと何しても開かない。瓶が耐熱だからふたの部分に湯をかけて温度差を作り出してもだめだったときは悔しかった。
たいていの場合、これで解決できるのに。
今開かなくて困っているのは、十数年前に作った栗の渋皮煮が入っている瓶と、一昨年作ったガリの残り(ちょっぴり)が入っている瓶。
渋皮煮は汁の濁りもなければ中身が崩れているわけでもなく、発酵もしていなさげである。今さら開いても食べないけどね! 入れた砂糖四五パーセントだもの、いくら無事でもこわいわー。七十パーセントないと。
そこはどうでもいいとして、とにかくこれらのふたが開かない。渋皮煮の瓶はもう何年奮闘していることやら。作った翌年から頑張ってるのに(長
ガリにいたっては中身が無事なの知ってるから、あとひと口が惜しい。頑張りすぎて手首が痛い。漬けた甘酢は酢の物などで既に使いきっている。
あれ、ということはそろそろ中身あぶなくないか。
昨年の生姜シロップはなにが悪かったかシロップたっぷりな状態で腐海に沈んだ。しくしく。それでもガリは無事だったんだけどなあ。
やっぱりふたの破壊しかないのか。一個二十円くらいで買えるとはいえ、できれば開けたいんだけどなあ。
頑張りすぎると手首を傷める。これもよろしくない。
ちなみにWECKの保存瓶はなぜかクリップがいなくなるから使用を諦めた。家具の余り部品じゃないし、ごみでもないから捨てないで……。何回言っても通じなかった不思議である。




