成功したためしのない紫いも蒸しパン(写真があります)
昨年のハロウィーンはコロナにやられて謎の発熱状態にあったのだった。朝は起き上がれるのに、昼になると熱が上がっている。なのに高熱にはならない。
地味なしんどさに腹を立てていた。
今年は夏の暑さにやられて夏ばてからの秋ばてへナチュラルに移行、気温の変化にメンタルがついていけず自律神経その他がやられている模様。
どうにもやる気がしぼり出せない。
しかし、謎のさつまいも衝動買いによりひとりさつまいもまつりを開催している。買ってきてから何日経っていると思っているのだ。そこそこ芽が伸びてきているぞ。
この前作ってからもう十年になるのか、これ。
ほぼ毎年、紫いもの色素の化学反応を利用して蒸しパンを作っていたのだが、あまりに思うようにいかなくてへそを曲げ、放棄した覚えがある。
わたし、わがままなので。
今年も思うようにいかなかった、紫いもとかぼちゃの蒸しパンである。
蒸してざっとつぶした紫いもに少しレモン汁を振り軽く混ぜたものが、蒸しパン生地に入る。さとうは控えめ、具に皮を薄く剥いて角切りしたかぼちゃを加えた、ハロウィーン仕様にしてある。
化学反応の利用とは。
紫いもの色は、酸性に寄ると赤色に、アルカリ性に寄ると青色に変色する。これを利用して、ベーキングパウダーに含まれるアルカリ性な重曹による青色変色を抑えるために、酸性であるレモン汁で軽く赤色にしておくのだが。何度やっても思うような色に変わらない。
基本は赤寄り、紫いもの一部を青緑色にしたいのに。
そこにかぼちゃのオレンジ色と皮に少し残った緑色が加わったら、なんとなく不気味になるから。
過去、予定外に青緑色の斑点状になったことはある。あれより紫いもの粒が大きいからうまくいくはずだったのに。
前回は蒸しパン本体が鮮やかなピンク色になってしまって頭を抱えたことを思えば、今回は割と抑えられていて落ち着いた色味になっている。納得はいかないが成功といえば成功しているといえる。
どこにいったの青緑色……。
冷めたら多少は変色してくるかと思って待っているのに、全然変わらない。
スネるよ?
だれに言っている?




