乳ひろいすぎ問題
自分の体が牛をまるごと受け付けなくなっていることに気づいてから約五ヶ月。ここ二ヶ月ほどの間に、ものすごいペースで乳成分を拾いだした。
正直、困っている。
まず、コンソメが全滅。まんまビーフエキスが入っているものは当然として、乳糖がいるものがある。チキンコンソメなら! と張り切って手に取れば、なぜかいらっしゃる乳糖。
だったら完成前のブイヨン!! と手に取れば、これまたいらっしゃる乳糖。
もうヤだ……。
これまで使っていたものの三分の一くらいの容量で同じくらいの(実質二.五倍くらいになる)価格な野菜ブイヨンなら売っているのを見つけた。とてもじゃないが気軽には使えない。
……自分で作るか、だしなしで野菜から出る分で満足するか。
あれよね、ポトフ作ってスープだけストック。これがいちばん現実的。
この場合、じゃがいもがあと入れになるが。
次に鶏ガラスープの素。
チキンコンソメより先にこちらで見ていた乳糖。わたしが使っているものは、乳糖入りのものと同じメーカー、同じ品名でも微妙に原材料が違っていたようで、使える品であった。本能すごい。本能こわい。
しかし、継続して使えるのはありがたいことである。このまま販売続けてほしい。切実である。
そして練りタイプの中華スープの素。
蓄肉エキスってなによー。牛いるんじゃーん。いないのもあるけどー。という不貞腐れ感情だだもれのまま、家にあったものは牛脂もいたので廃棄が決定。
めそめそ。
鶏ガラスープの素が使えるから最悪なくてもよいといえばよいのだが、こってり系には使えるとありがたい存在なのである。食べられるものがあるなら入手したい。
そして見つけた。近所で買えるお高い方か、遠征先で買える容量は少ないけれどお手軽な方か。
お手軽な方を選択。
このようにして、調味料入れ替え何たびめ? が発生している。
案外どこにでもいる乳糖。乳のアレルギーのかたってどうしているのだろう。なってみて思うが制限がすごすぎる。
乳のアレルギーって乳糖は平気なのではなかったか。基本は糖で、原材料が乳だから微量の蛋白が含まれる「こともある」程度のはずだ。牛がアウトになったことで全面的に積極的に拾いだしたのか。めそめそ。
でもって、乳と牛とは別みたいなんだけどなあ。わたしの場合は出る症状がほぼ同じなんだよなあ。まったくもって謎が過ぎる。
ついでに(?)あらためて気づく「乳等を主要原料とする食品」。どこまで拾っているのかが不明ながら、シンプルな食パンで不調になることが増えた。
これではもう食パンも食べられない。よく見るとバター入りマーガリンとか脱脂粉乳とか出てくるし。
もしかしたらフランスパン(油脂なし)とイタリアパン(オリーブ油)しか残っていないのでは。
今のところマーガリンで症状は出てはいないが、これも時間の問題のような気がしている。
とうとう最大の問題が発生した。
チョコレートである。
原材料の少ない某英字チョコレートでも出た。あれには全粉乳が入っている。
うん、知ってた。
ということは、製菓用チョコレートもアウトではないか。使いかけのチョコチップどーすんの問題である。
ダメだろうなあ。チョコレート以外の原材料に問題がないはずのチョコチップクッキーで出たもんなあ。完全に原因チョコレートだよなあ。
もはやカカオマスとカカオバター、さとうに豆乳クリームで自作するしかないのか。販売単位が一〇〇〇ミリリットルだから躊躇し続けていた豆乳クリームを今度こそ買えというお告げなのか。
しかし豆乳クリームバターを買っているお店ではカカオマスの扱いはあるもののとても小容量(五〇グラム)、以前からカカオマスを買っていた別のお店では現在品切れ中である。
……チョコレート禁止ってこと……?
ないていいですか。




