ピエルニキ
それは、所用で出た先の通りすがりに入ったカルディにあった。
数日前にSNSでみた外国産のクッキーが美味しそうだったから、もしも店舗にあったらハラカケしてもいいかなあという心境になっていた。懸念材料はバターのみ(のはず
食欲こわい。
結果として肝心のクッキーは見つからなかったのだが、別のものを見つけてしまった。ほんとこういうのはすぐ目に留まるよな、わたし。
ポーランドにあるトルンという街の伝統的なジンジャーブレッド、ピエルニキ。
もちろんクリスマス菓子である。
「へぇー、ポーランドのクリスマス菓子。初めてみた」と、ポップにつられて商品を手に取ってみる。
――なんか感触に覚えがあるんだけど……?
まじまじと原材料を見てみる。
砂糖、小麦粉、ライ麦粉、粉末卵、香辛料、食塩(添加物は省略
うん、砂糖と蜂蜜、卵とヨーグルトという違いはあるものの、レープクーヘンととてもよく似ている。
間違いなく食べられるのでお買い上げ。
開けてみれば、ピエルニキを直接手に持った感触も、香りもやっぱりレープクーヘンとよく似ている。スパイスが微妙に違うから微妙に違うけれど。
ただ、こちらの方が柔らかいし香りも優しい。柔らかいのは卵の効果かな。水分は少ないからピエルニキもレープクーヘンも飲み物がほしい。
濃いめに淹れた紅茶とよく合う。コーヒーもいいな。油脂不使用なのもいいよね。
お試しのつもりで一袋しか買わなかったのが悔やまれる。次いつそちら方面へ行くのかわからないからなあ。確実に行く(というか通過点になる)のはクリスマス後だ。
地図を見てみるとドイツとポーランドは隣同士の国だから、似たものがあって不思議はないのか。国の位置関係が正しく認識できていなくて「どうして似ている?」と思っていた。
そら似るわ。




