焼きすぎココアワッフル
「豆乳クリームバター」回で述べた通り、身体が本気で拒否するようになったバターの代用として、豆乳クリームバターを入手した。冷凍庫に食べられる油脂があるという満足感がすごい。
ホイル焼きに落とすバターも、自分の分はこれである。バターを使っている家族のものと入れ替わらないように注意は必要になるが、同じものを食べられるのは気分的に楽になれた。
しかしこのまま置いておくだけ(使ってはいるが)なのはなんともアレなので、なにかを作ろうとは思っていた。
ようやく思い腰をあげて、ワッフルを焼くことにする。よっこいしょ。
全卵と豆乳を合わせて温めておき、強力粉と薄力粉とココアパウダーに砂糖と塩とインスタントドライイーストを合わせたところへ注ぎ入れ、ざっと捏ねる。
豆乳クリームバターを練り込みながら捏ねていく。ワッフルは油脂の多い生地だから、ちょっと捏ねにくい。
なぜかインスタントドライイーストがいつまで経っても溶けず、捏ねた生地に見える粒。粉と一緒にせず、先に液体に溶かしておくべきであった。そして発酵しているように見えなかったためボウルをぬるま湯につけたところ、豆乳クリームバターが溶けてしまいテッカテカになる生地。
忘れていたよ、豆乳クリームバターの融点が低いことを。
そしてまだ見える、インスタントドライイーストのつぶつぶ。
発酵していないわけではないから、このまま続行することにする。
チョコチップとワッフルシュガーをできるだけ満遍なく広がるように練り込んでいく。しかし自分の手の温度が高いことを失念していた。チョコチップが少しばかり溶ける。焼成用のくせに生意気な。
なんとか分割まで終えて、ワッフルメーカーを加熱する。型に塗るのはマーガリンでいいや。どれくらい要るかわからないし。
結果としては、最初の塗りだけでよかった。豆乳クリームバターで溶かしバターを作らなくてよかったと思った。
分割した生地を乗せてプレスし、焼いていく。
ワッフルメーカーを開いてみると、めっちゃ流出している焼けた砂糖。
生地に混ぜ混んだワッフルシュガーが融け出てきちゃったよ。ええぇーー……。
早い話が、焼きすぎ(時間)である。ワッフルって、いまいち焼き時間が読めないのだな。短いと半生だし、長いとパサパサになったり今回のように入れたものがなくなったりするし。
飴がけされたチョコワッフルになってしまった。ワッフルシュガーのジャリっと感が欲しかったのに。
出来は普通にワッフルだった。発酵していたし、膨らみもした。あのつぶつぶはどこへいったのだろう。
そしてバターを使ったものより後味が軽かった。重くないのはありがたい。
残りを袋に入れて口を縛ろうとしたら手に当たった。地味に痛い。
飴がけワッフル、凶器だ。




