ようせいが あらわれた! だからもういいってば
時差すぎ。
なんで週一で出てくるんだ。
そしてこの度めでたくなく一家全滅である。
この四半世紀で初めてではなかろうか、わたしが感染症を持ち込んだうえに全員発症したのは。
夫か子がインフルエンザを持ち込んでも、わたしひとりだけ無事なことが多かったのに。風邪はひきやすいのだけれども。
「ひとりだけピンピンしてやがって腹立たしい」と夫を謗ったのが悪かったか、とうとう夫が沈んだ。子はまだ回復していない。
仕方がないので全員まとめて耳鼻科送りにする。当然、自身もである。
前回の受付の対応の悪さにめちゃくちゃ腹を立ててはいたのだが、そこであからさまに怒っても大人げないわなとフラットにいくことにしたのだが(反復)、夫という中年男がいたからかやけに愛想のいい受付により腹を立てるという悪夢に見舞われた。
「うわ対応が違う。」
叫びたかった。口からは出たが。
うん、出ちゃったの。あらやだ思わず本音がー。
数年ぶりに会った院長先生は、相変わらず子のファンだった。園児期から変わらないね、子の顔を見るとぱぁーっと明るい笑顔になる。もう成人したぞ?
ちなみにわたしがひとりで受診すると「あれ、今日はお母さんなの」とつまらなそうに言われるぞ。なんなのこの扱いの差。
そして「こんなにゆるやかに感染していくコロナは始めてみた」と言われた。
だいたいが潜伏期間二~三日ほどでバタバタと沈んでいくパターンなのだとか。それが一週間にひとりずつ、たしかにゆるやかといえばゆるやかだが、のんびりというか、マイペース?
うちの人間と一緒じゃねえか。
そんなことを思った。
宿主の影響を受けたりするのだろうか。まさかね。
ちなみに居住地の現状は、コロナよりもインフルエンザが優勢らしい。患者数としてもだいぶ珍しくなってきたコロナの、謎ののんびり感染ペースに医者も首をかしげていた。
なんにせよ、ひとりだけでも動ける身があってよかったわ。体力がかなり落ちているけれど、無理しなければどうにかなる。
あってよかった徒歩五分圏内のスーパー。
とりあえず実家に報告したら「当分こっちには来なくていいから、しっかり養生しとけ」指令が出た。
老人医療の方の内科は、同居の子が張り切っていくことにしたらしい。あれだけ通院付き添いに関して悪態つきまくったうえに病院まで喧嘩を売りに行った実績はなかったことに……?
別にいいけどさ、どうせ尻拭い要員だし。
なにやらモヤモヤしたものが増えた感でてきたけれど、ここでわたしが無理をしても仕方がないので(とにかく咳をどうにかしたい)おとなしく従うことにする。
この咳がまた厄介で。咳だけになったからと治療を勝手に中断すると、気管支炎や咳ぜんそくになってしまう。
かつて受診(初診から)をサボって咳ぜんそくになった挙げ句、肋骨を疲労骨折した間抜けな患者に成り下がった過去があるから、あれはもう嫌ぁー! と真面目に通院することにしたのだ。
通える整形外科、ヤブだし。
なんだかんだ軽症で家庭を一巡したから、不幸中の幸いということにしておこう。
でなきゃやってらんない!(やけくそ
あれからずっと考えているのだが、夫が受付の好みだったというセンだけはどうしても受け容れられないでいる。
だって院長先生ちょう穏やかなイケオジなんだもん。
ちなみに夫はみるからに神経質そうな顔をしている(昔はそうでもなかった)。
……だからか?




