セミの受難
虫ネタ続いてごめんなさい。
まだこんなに暑いのに夏終わっちゃったんで……。
冷蔵庫に残っていた開封済み(いつ開けたかは不明)炭酸水でクラフトコーラ原液を割ったら、気の抜けたコーラになった。がっくり。
子がまだ英会話教室へ通っていた頃、終了時間に合わせて迎えに行くべく夜道をあるいていたら、なにかが道路を横切っていた。
セミのさなぎ。動いているところはテレビでしか見たことがない。
現物だ!
無駄に興奮する。迎えの時間迫ってるけど。
しかしどっから出てきたんだおまえ。
テレビで得た情報だと、土から出てきたら十五分程度で背中の殻にひびが入って羽化が始まってしまう。それまでにある程度の高さまで登らないといけないと言っていたような気がする。
歩く速度から考えると、そんなに時間は残っていないような。道路の真ん中にいるけど。どこに向かってるんだおまえ。
でも手は出さない。出したいけど。
目的をもって道路を横切っていく、羽化直前のセミ。向かう先は側溝。
大丈夫なのかおい。
見守りたかったけど時間は迫っている。仕方がないので教室へ向かう。
復路、子と先ほどの話をしながら該当の場所まできたついでに、周囲を見てみたが姿は見当たらなかった。時間的に羽化が進んでいるはず。
成功できたのかできなかったのか、それはわからない。
別の年、外を歩いていたときに、近くの電柱からパッとセミが飛び立った。
鳴き声は聞くけど姿を見るのは久しぶりだな~と思いながら飛んでいく方へ顔を向けたら。
バシッ
「あ。」
飛んできたすずめにさらわれていった。
ジーーージジジジーージジーーーーーー
「あーーー……」
その翌年も、別のところで道を歩いていたら、目の前ですずめにさらわれていくセミをみた。
「あーー……」
瞬間をみてしまうと、語彙力が仕事をしなくなる。「あー」しか出てこない。
そして見送ってしまう。
ごはん……だね。
わかってはいるのだけど、ボーゼン。
けっこうな衝撃である。
今年は、羽化に失敗したらしく片方の翅が伸びずにくしゃくしゃな状態で力尽きていたセミを見つけた。場所的に木がなかったからなあ。隣の空き地生まれだったのだろうか。
木の植えてあった空き地や庭付きの戸建が庭なし戸建へと姿を変え、セミの居場所がだいぶ限られてきたのも大きいかもしれない。
特定のところだけ大合唱。めっちゃうるさい。
分散できるなら彼らもしたいだろうな、ライバルが多すぎる。
それにしても捕食の遭遇率、高すぎないか?




