疑って悪かった
「ごはんが炊けるよろこび」回で、某牛丼屋の牛丼に敗けたことを書いた。
が、二週後に不可抗力(おつかい)で検証した結果、無事であった。
疑って悪かった、牛丼屋……。
原因はなにか。
前月に、そこそこの期間を設けて全面的に改装をしていた。柱(鉄骨)の枠組みだけ残して順番に壁も張り替えていたし、内装なんか刷新という、枠以外総取っ替えなんでないの? というレベルの改装だったのだ。
当時は月に一~二回程度の訪問だったから「あれ、なんか始まった」「おお、思ったより大規模改修」「もう終わったんだ。建て替えじゃないから早いなあ」という認識でもあった。
そんな状態だったから、新器材が馴染んでないのかな、とか、昼のピークが過ぎてからの入店だったから次の仕込みの調理が甘いものがでてきたかな、とか。
お店の名誉のために明記しておくと、火はちゃんと通っている。煮込みが甘くて玉ねぎの歯応えがいいねってやつで。
いろいろ考えたのだが。
「あれ、ここの牛丼てこんな味だったっけ?」
と一口目で言ったことは覚えている。これはなぜかご老体も覚えていた。
なんだかいつもと味が違ったのだ。
そこで考えられる可能性がひとつ。
わたしはこの店の「牛丼」と「豚丼」のみが食べられる。そういう意味では牛皿も食べられるものに分類できるだろう。
まだその現実に気づいていなかった頃、牛すきが食べきれなかったご老体の残した分を引き受けて、ないた(笑
たまたま直後に生協の商品に冷凍のものが出ていたから、原材料データベースを当たったら、やつがいた。そらなくわ。めそめそ。
この、食べられない品の調味料が混入したのではないだろうか。どれかはわからないが。
だって二週後に食べた牛丼はいつもの味だったんだもの。
少し混乱した。わたしの舌がおかしくなったのかと。
しかし、どうやら敗けたときのものだけが違ったようだ。
なに混ぜたんだよう。めそめそ。
この回を書いている最中、生協の次の注文書に牛丼その他が載っていることに気づいたので、データベースを当たろうとしたら、リンクがない。この前見たときはあったのに。
原材料見直し入ったかな。参った。




