作りすぎ問題
先日の土用丑の日。市販のたれがだいたい食べられないから、今年も魚屋さんで白焼きを購入。この魚屋さんの蒲焼きは、食べられないたれが使われているのだ。
けっこう気に入っていただけに残念ではあるが「お金かけました、おナカ痛くなりました」はあまりにかなしいので仕方がないのである。
ここの白焼きは可もなく不可もなく、という感じなのだが。
もうちょっといい魚屋さんはお店が撤退してしまったからこちらもまた仕方のないことなのである。ほかを知らないけどここの魚屋さんは、入社するとまず、鰻(串うちとか)か鮪(解体とか)に振り分けられるらしい。修行じゃん。
そんな白焼きから頭を拝借して、たれを作る。
昨年参照したレシピはちょっと甘味が強かったから、今年はもう少し抑えたレシピを探そう。と、検索の末見つけたので。手順は自分のやりいいように改変した。
酒とみりんを煮きったところへ、砂糖とはちみつを加える。溶けたところに鰻の頭を追加。しばらく煮てから醤油を加えて、適度に煮詰める。
さいごに塩をひとつまみ。この塩で甘味が引き締まった。塩すげえ。
茶漉しで濾して保存する。
手順はこれだけのことなのではあるが、計量していたときに思った。
「去年、こんなに入れたっけ?」
そう、なんか量が多いのである。
ま、まあ煮詰めて減るし、こんなもん?
と思ったわたしはきっと、暑さにやられていたに違いない。
四〇〇ミリリットルも作ってどーすんだよこれ!
ちなみに、たれ用に用意してあった保存瓶は容量二二五ミリリットルである。
……入らねえ。
昨年作ったものは、この瓶にだいぶ余裕があった。二〇〇ミリリットルなかったということだ。どうしてこうなった。
とりあえず、白焼きの半分を蒲焼きにした。全然減らねえ。
瓶に入りきらなかった残りはガラスのボウルに移して冷蔵庫へ。こちらは保存がきかないだろうから、さっさと使いきらないとなあ。
あまりの量に笑い疲れた子が「うなぎのたれごはん」をしていた。昨年のものよりも甘味が抑えられているから食べやすいらしい。
翌日、鶏肉となすを炒めたところに味付けとしてたっぷり入れて、冷たいそばに乗っけてやった。めんつゆはだしをきかせた薄味で。
写真撮り忘れたよ。
保存瓶のたれを使える日はいつだ。




