手羽中のカレー(写真があります)
なんかふと、要らんことを思いついた。
手羽中でカレーを作ったら。
――食べにくいだろうな。
ちょうどいいのか悪いのか、何をするつもりだったのかがよくわからないまま買ってあった手羽中ハーフがあった。安かったんだな、たぶん。
そして運がよすぎることに、先日トマト缶が特売だったからまとめ買い(といっても、おひとり様二缶限り)してあったのであった。もうなくなるけど。早い。
思っちゃったらもうだめだった。既に口がチキンカレー。
で、どうするか。
とりあえず、手羽中にしょうゆを絡めておく。なじませている間に玉ねぎを刻む。なんかこの前買ってきた玉ねぎ(新玉)、やけにでかいんですけど……。まあいいや、玉ねぎ好きだし全部入れちゃえ。たぶん二個分くらいある。皮をむいたのは一個だけど。
にんにくと生姜はすりおろす。みじん切りでもいいのだが、なんとなくすりおろしたい気分だった。
多めのオリーブオイルをフライパンで熱し、手羽中の表面を焼いていく。しょうゆが絡めてあるから焦げやすいが、このしょうゆの焦げた香ばしさを求めて。全面こんがり焼いたら取り出しておく。
フライパンに残った油とおこげで、玉ねぎとにんにくと生姜を塩少々で炒めていく。新玉だけに気が付いたらぐつぐついっている。ぐつぐつは黙れ、ジュージューを求めているのだわたしは。ひたすら炒めていく。
水分がなくなり、嵩も減り、色づいた(飴色までする気力はなかった)ころに、カレー粉前半部とコンソメ、ちょこっとだけ残っていたナンプラーを加えてさらに炒める。
トマト缶と昆布だし(粉末だしと水でも)、砂糖少々を加えて煮立てたら、手羽中を戻してしばらく煮る。ふたをして煮るとナンプラーのにおいがこもる。ふたを開けたら「ぉぉぅっ」となった。さすが魚醤。ふたはしない方がいいかもしれない。
煮ている間に、具にする野菜を準備する。
今回は冷蔵庫にあったなす、ズッキーニ、かぼちゃ、にんじん、ピーマン。彩り的にはパプリカがほしいところであるが、なんかここしばらく高いから買ってない。このまま高値安定になるのかな。かなしい。
フライパンに多めのオリーブオイルを熱し、適当な順番で野菜を焼いていく。焼くというか揚げ焼きというか。なすは最後にしないと油をすべて吸い取られるので注意が必要である。
焼けた順に取り出して、油分を切っておく。
野菜を焼きつつ、煮込んでいるカレーにソースとカレー粉後半部を加える。味を見て足りないようであれば塩を足す。ソースはウスターソースでも中濃ソースでも。いちばん近いところにあったどろソース入れたけど。濃厚ソースじゃん。
ごはんとカレーを盛った上に、焼き野菜を乗せる。うう、センスがねえ。
玉ねぎをひたすら炒めてから煮ると、トマト缶と相まってソースのとろみが出ていい感じ。
圧力鍋でさっと作る手羽元とトマト(こちらは生を使う)のカレーよりも好評だったような。こっちの方が手間かかってるからな。食べたい一心て、怖い。
欲をいえばきのこが欲しかった。しかし、しいたけだとすべてがしいたけになるからなあ……。しいたけはあぶって生姜醤油で食べたい程度に好きだけど。
煮込み時間次第で、肉の骨離れはよくなる。そこはお好みで。




