◆ レヴァレスト神聖王国
◆ レヴァレスト神聖王国 ―
■ 国家概要
かつて神殿による宗教支配を受けていたが、「星痕の反乱」により王家が自立。
現在は王族による中央集権体制と、地方を基盤とする貴族派、さらに地下で活動する神殿復古派が三つ巴の緊張状態にある。
王家は「女神アルテシミアの正統なる血筋」として神聖視されており、名実ともに支配権を持つ。
■ 地理と領土:
中央:王都セレヴィウス
→ 王宮と神殿跡を中心とする巨大な城塞都市。王家・官僚機構・王立学院・法務局などが集中。
→ かつての神殿都市セレスティアを改築したもの。聖遺構が地下に今も残る。
東部:農業地帯+法務管区
→ 五大河川の水源が広がる肥沃な平原地帯。貴族家が多数居住。
→ 大法官領による農民調整・年貢徴収などが行われている。
西部:辺境防衛圏
→ 魔境や禁忌地と接する危険地域。アルベルト家が中心。
→ 薬草、精霊銀、魔獣素材などの希少資源が産出される。
南部:鉱山・鍛冶の地
→ 鉄・銅・精霊銀などの鉱脈と、鍛冶師の工房が集中する「鉄の谷」。
→ 鎧・剣・魔具などの生産で王都・他国と取引あり。
北部:寒冷地・封鎖中の旧神殿区域あり
→ 星痕の反乱で最も激戦となった地域。現在も立入制限がある。
→ “聖痕氷原”と呼ばれ、神殿復古派の密儀が時折報告される。
■ 経済・産業構造:
分野内容
農業小麦、大麦、薬草、葡萄など。南部・東部の農業地帯が中心。
鉱業南部の精霊銀・黒鉄が主産。禁忌地近くの希少鉱石も密かに流通。
工芸武具・装飾品・魔具の製造でアストリア商業連邦とも交易。
軍事国営軍需工房あり。武具・魔法装備の内製体制を保有。
特産品「アルベルト蜂蜜酒」「精霊銀の剣」「聖印の護符」など。
通貨共通通貨アウレ(ルーネ、ヴェルト、クラウン)を使用。
商人階級・職人工房も強い影響力を持つが、王家の許認可制度が存在し、流通は管理されている。
■ 外交・軍事バランス:
対象国関係
ナグラン=ゾア帝国微妙(かつての宗主国)皇帝派との緊張状態。互いに睨み合い。
アストリア商業連邦友好交易・職人派遣・魔導具流通で深く結ばれる。
セーニア海洋国中立航海交易あり。文化交流は少なめ。
リュセノール深森王国冷淡ハイエルフ追放以降、断交状態。
東部三国連合軍事協定あり魔境封鎖のため共同哨戒。治安協力。
■ 信仰・宗教文化(現在)
国教:女神アルテシミア信仰(表面上の建前)
→ 形式的祭儀や年中行事として残存。政治的影響力は皆無。
神殿復古派(違法):
→ 「影の祝祷団」などが地下活動中。禁呪・秘祭・聖域再建の兆候あり。
民間信仰:
→ 農村では「五穀の精霊」信仰などが根強い。都市では現実主義傾向。
→ 古い神話を元にした“巡礼劇”“信託舞”などが年に一度開催される。
■ 教育・文化
王立学院
→ 文官・法官・魔導士を育てる最高教育機関。貴族子弟の登竜門。
→ 実技魔導と古文書研究の両方が重視される。
剣術道場/戦士養成舎
→ 各地方に武門が存在し、剣術大会が王都で定期開催される。
文学・芸術:
→ 叙事詩・聖典写本・精霊画などが残り、王族と有力家の系譜も伝えられる。
→ 音楽・舞踊は宮廷式が主流。民間では農祭舞や旅芸人も活発。
■ 王家と分家の制度
王族直系はラズフェインの名を持つ。
分家(アルベルト家など)は封地由来の名を拝領し、王家血統として扱われるが政治的独立性を一部持つ。
「王家内の一門」として王都の議会にも出席権あり。
■ 王家:ラズフェイン王家
◇ 現国王
ヴァルディリウス四世・ラズフェイン
・年齢52歳。理知と誠実を兼ね備えた名君。
・王族による中央集権体制を完成させた改革王であり、民からの信頼も厚い。
・女神の加護を受けし“正統なる血筋”の現継承者。
◇ 第一王子
ジークフリード・ラズフェイン
・王立近衛団“蒼天の翼”を率いる将軍。
・文武に優れた良識人だが、知略に長けた冷静な策士でもある。
・庶民からは理想の後継者と称され、貴族派からは「何を考えているかわからない」と警戒されている。
◇ 第二王子
ルドヴィク・ラズフェイン
・享楽主義的な放蕩王子。傲慢かつ短慮。
・過去に王族分家の令嬢シェリル・フォン・アルベルトに求婚し断られたことを激しく恨んでいる。
・貴族派や神殿復古派との接触が噂される危険人物。
■ 王族分家:アルベルト家(西方辺境の守護者)
◇ アルフレド・フォン・アルベルト(辺境伯)
・ヴァルディリウス王の従弟。
・【雷斧のアルフレド】の異名を持つ王国最強格の老将。
・民政にも優れ、庶民からの支持は絶大。
・王族派の一部には「摂政に据えよう」という動きすらあるが、本人に野心はない。
・現在は病床に伏しており、「毒を盛られたのでは?」という陰謀説が囁かれている。
◇ シェリル・フォン・アルベルト(名代)
・アルフレドの娘。美貌、知性、武勇すべてに優れた才女。
・剣術大会で上位入賞する実力を持ち、学術的教養も王都貴族以上。
・自分より明確に優れた人物にしか興味を持てず、過去に侯爵家や第二王子の縁談を断っている。
・一部の貴族やルドヴィクから強い敵意を向けられているが、民衆の評価は極めて高い。
■ 政治構造
派閥中心勢力立場とその目的
王族派王家・近衛団・都市官僚・一部王族分家(アルベルト家)中央集権・法治・近代改革を志向。信仰は形式化。
貴族派カデナ侯を中心とした地方貴族連合地方自治と伝統重視。王命より慣習法を重んじる。
神殿復古派(非合法)光祈庁残党・秘密信徒・一部貴族女神の法を至上とし、王権の廃絶と神政復活を目指す。
■ 宗教組織と歴史
神殿統治の時代(旧:セレスティア評議会)
・かつては“神の名代”である神官長が国政・軍権を握り、王は形式的な存在だった。
・約200年前、王家主導の内乱「星痕の反乱」により神殿は壊滅、以後は王家が完全に主権を掌握。
■現在の宗教体制
「光祈庁」として王宮内に形式的に存続。祭儀や祝祭の実行部門。
政治的影響力は皆無。だが復古派の残党が各地に潜伏。




