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第三十六話 またもや思う、先達はあらまほしけれ again(笑)
なし
総原色のせかい(笑)
こんなきれいな場所があったとは、
いままで
ついぞ、みたことがない
目の前の山。
ご隠居がさけぶのも
無理はない。
6時のおじいさんは
何も言わない。
荷物をつめなおし
再び稜線にでる。
コースを変更し、目の前の名山経由で
下山する。
この時に、撮ったご隠居の一枚が
一番きれいにとれていた。
あまりの急登に
ご隠居びびる。
たろうも、すこしひるんだが
ほぼ80度くらいの壁を登っていく。
山小屋の向こうの
水場に
存在を忘れていた
優男がいる。
今日も、最終目的地に行かず、
だらだらと
次の獲物をねらうのか。
そういう生き方もあるのだろう。
がけのような登り、
スパイ小説であるような
窓枠をあるくプレイ(笑)を
経て
山頂に到達する。
意外に登りがはやかった。
そして、
さきほどの百名山が威厳をもって
たたずんでいる。
写真を撮る。
ご隠居は普通だが、
たろうは、タオルをほうかむり。
完全な異常者。
間抜けな、ヌケ作だ(笑)
なし




