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第三十五話 気分は、織田信長。2年越しの名山(笑)
なし
荷物もすくなく
帰りは、さらに楽。
下山途中で、なんと晴れてきた。
くやしすぎる。
うしろに
先ほどのぼった百名山が見える。
うーん、神々しい。
山の神様のいたずらか。
ご隠居は、はじめて稜線で
百名山の姿をみたので
感無量か(笑)
山小屋まで、引き返す。
おそい朝食をとるべく、山小屋に
入ろうとしたら
なんと、
おじいちゃんが一人
マグカップでコーヒーを飲んでいる。
そして、
ラジオでNHKを聞いている。
おじいさん、
朝の6時ですよ。
よくまあ、こんなに早く登れましたね。
と
声をかけるのも
はばかれる風格。
こちらこそ、
親分、山小屋の主にふさわしいか。
そして、
そのおじいさんの先には
一面に広がるお花畑
稜線むこうまで見える。
うーん、晴れ男ですか。はたまた気分は織田信長。
見とれているたろう。
中でお湯をわかして
カップラーメンとコーヒーを飲む。
住職が貸してくれたおかげだ。
あたたかいコーヒーが飲める(笑)
ご隠居は、何もたべず。
いらないと言う。
外に出た
ご隠居。大声で
「たろう、そとだ。外出て見ろ」
目のまえに、別な名山が。
2年越しで見ることができた(笑)
なし




