第二十六話 父さんたろうはこんな人間になってしまいましたagain(笑)
なし
だいぶ酔いもまわり
おなかもいっぱいになり
そして、
相撲はむすびの一番へと
すすんでいく。
ご隠居は、勝負事には熱くなるのだが(笑)
昨年は、
夕方からこの山小屋で
二人っきりで
飲んでいたが
途中、今年から農業を始める
息子さんの話になったとたん
感情がゆれたらしく
鼻息があらかった(笑)
はたまた、
夜の12時に遭遇し
ゴンと、棒のようなもので
弘法大師のように
ひとつき。
しかしながら、
ここは、たろうの記憶もあいまいで
後日、聞いたところ
ご隠居は、棒なんかで床をたたいていないと言い、
足でドンとやったのか(笑)
しかしながら
よかったのは
ご隠居は、今日はおだやかに
お酒を飲んでいる。
酒の量もセーブされており
身体の調子がわるいので
医者に止められている、
もしくは、
奥様に、遭難や
酒に酔っての深夜のけがなど
心配され
きつく言われているのだろうか(笑)
なにはともあれ
おだやかに飲んでいる。
うちらの、おだやかさと反比例して
2階の団体様が、うるさくなってきた。
まあ、
うちらは、もうすぐ寝る。
いいだろう。
静かになるだろう。
結びの一番の前で、大波乱。
本命がやぶれる。
無観客だが
たぶんに、ざぶとんが乱れ飛ぶ
そんな展開の相撲だった。
そこで、思いついて
たろうは、ご隠居に
一言
「親分、賭けていてよかったですね。
200万は、もうかりましたぜ」
ご隠居、何も言わず。
2階、あれだけ騒がしかったのに
急に静かになる(笑)
なし




