第16.5話 兵士の報告
1、ある王国兵士の報告。
痛みに目を覚ます。
「うぅ……ここは、どこだ?」
周りを見れば、どうやらここはそれなりに広い部屋のようだ。石造りの壁で出来ており、複数のベッドが置いてある。そして、その上には俺と同じような程度の差はあるが、怪我をした者達が寝ており、うめき声を上げていた。
「おや、目が覚めたかね?」
少し血や、何かの薬品に汚れた白衣のような物を着た初老の男が、俺に話しかけてきた。
「ああ、ここは……俺は……」
「ふむ、意識の混濁……と、まずここはザイゴッシュ王国の東端にある村だ。帝国併呑の橋頭保確保作戦に際して負傷し戦えなくなった兵士達を治療する場所だ。分かるかね?」
「ああ、俺は……そうか。あれで……」
脳裏に写るのは、意味の分からない力の塊としか形容できない物が、全てを薙ぎ払っていくようなイメージ。
「記憶ははっきりしてるかね? 所属は? 名前は?」
「俺……俺は、王国の一番隊テイマーズ所属。その分隊バイパーの下っ端だ」
「なるほど、今回一番被害が大きかったところだね? それで、名前は?」
サラサラと手に持った紙に書き込んでいく男をしり目に、俺は意味の分からない力の塊の正体、悪魔の事を思い出す。この事を伝えなければ、あの恐ろしい悪魔の事を。
「名前はどうでもいい。それよりも、俺が出会った悪魔について話す」
「んん? まぁ良い、続けてくれたまえ」
男は少し逡巡した後、俺にそう促してきた。
「ああ、あれは……」
俺は左右に広がる隊列の一番左側に居た。
最初、俺達は王国と帝国の国境に広がる大森林を抜けて、草原で帝国兵とぶつかった。
本隊は来てなかったが、俺達は俺達が使役するモンスターとの連携と、行く前に全員に配られた、新型の簡易結界装置で、帝国兵を追い詰めていった。なにせ、こっちの攻撃は通るが、あっちの攻撃はほとんど通らないんだ。まさに楽勝ってやつだった。
そして、あと少しで帝国最強と名高い、<灼熱悪鬼>のアラン・レッドマンを倒せそうになった。その時だ、敵の後ろの空に何か黒い点が見えたんだ。最初は敵のワイバーンだと思っていた。
俺以外にもその時点で気が付いた奴は居たと思う。だけど、俺を含めてだが、ワイバーン一匹位でこの戦況をひっくり返せるはずがない。そう思ったんだろうな。実際思ったんだ。だから、無視していた。
だけど、隣に居た兵士が「おい! ありゃ何だ!」と、喚くからもう一度見たんだ。するとそこには、ビートル系の甲殻魔虫がこっちに向かって飛んできていた。
最初はなんだ、ただの甲殻魔虫かよ。と、軽く笑ってすまして、前に向き直りながら隣で喚いてる奴に言ってやったんだ。
「おい、お前、何甲殻魔虫にびびってんだよ! ビートル系なんだから、魔法を打ち込んでしまえばそれで終わりだろ」
だって甲殻魔虫なんだぜ? たしかにワイバーンよりは硬いが、それだけのモンスターだ。魔法の一、二発でもくれてやれば死にかけちまうような奴だ。まぁ結局はその判断が間違っていたんだけどな。
続けるぜ。でも、まだそいつは喚いてやがる。そこでもう一度見ることにしたんだ。そして、見ている内に気が付いたんだが、そのビートルはやけに速かったんだ。さっきまで点だったのが、既にビートルと判断できるほどに近づいている。
最初は、小さい種類なのか? とも思ったんだが、どうにも雰囲気が違う。それに、そうだとしたら近くを飛んでいるのに、ビートル系特有の不快な羽音が一切聞こえないのはおかしいんだ。
そうこうしていると、何か持っているのにも気が付いた、銀色の……何だろうな。何かの入れ物のような物を抱えていたんだ。それには、どうやら帝国の紋章が付いているようだった。
「おい! ありゃ帝国の紋章だ! あのビートルは帝国の援軍だぞ! 打ち落とせ!」
そう誰かが言った。その時点で、こいつが普通の甲殻魔虫と同じか、少し大きいくらいの大きさをしてるのには気が付いたんだ。羽音が全くしない事にも。
嫌な予感がしたんだ。
でも、どうすればいいか分からなかった。だから、なにをするのかとそいつを目で追いかけていたんだ。すると、そのビートルは急に左に曲がった。思わずその方向を見ようとした時。意味の分からない力の塊を見て……そこで俺の意識は途切れた。
そして……そうだ。目が覚めた時、俺は草原に寝転んでいた。
周りを見れば土煙で遠くは何も見えないが、近くには黒くなって死んでいる仲間や、蒲焼になっちまってる俺の使役していたモンスターが居た。いや、有った。
(酷い、いや、それよりも結界装置が壊れている……何があったんだ……)
そう思っていると、突然強烈な風が吹いてきたんだ、それは、何もかもを巻き上げ吹き飛ばした。幸い、俺は伏せていたせいなのか、発生源から遠かったから助かったみたいだ。
そして、風が収まったから目を開くと、そこにはとんでもない光景が広がっていた。
俺が転がっている場所から三人分位か? 離れた地面は、何かが落ちて引き摺られたような、抉り取られたような跡があったんだ。
当然、何が起こったのかと、その跡の先をみた。すると、そこには黒く大きなビートルが居て銀色の入れ物に乗っていたんだ。
そんで、よくよく見れば、長く続いている抉り取られた跡の周りには、自分の周りよりも酷い状態の死体がごろごろ転がっていた。地獄、そう形容するしかない物が広がっていた。
(なんだこれ……なんだ、何があったんだ!)
さっきまで優勢だったのに。あれが、黒い大きなビートルが来た瞬間にこれだ。気が付けば俺は茫然と立ち上がって、後ずさりをしていた。そこで踵に触れるものが有ったんだ。
あの喚いてた奴の顔だったよ。呆けたような表情で、首から下は無かった。その空虚な瞳を覗いた瞬間、どっと恐怖が沸いてきた。気が狂いそうだった。一刻も早くここから逃げないといけないと思った。
そして、俺はその場から逃げた、全力で走った。あのままあの場所に居れば、あの黒い悪魔に殺されると思った。いや、殺されるだけならいい。だけど、それよりもひどい状態にされるような気がしたんだ。
そして森に入り、本隊と合流した所で俺は安心から意識を失った。
「なるほど……お辛かったですね」
「下手な慰めはやめてくれ……それより、戦闘は、隊長はどうしたんだ?」
「出撃なされましたよ。そうですね……勝ったにしろ負けたにしろ、今頃は決着が完全について此方に伝令の兵士か、通信魔道具で連絡が来ている頃じゃないんでしょうか」
「そうか……」
「まぁとにかく、今のあなたの怪我や精神状態では前線には出られません。この薬を飲んで、一眠りしてください」
「ああ、わかったよ」
俺は薬を飲み、ベッドに倒れるようにして横になった。隊長があの悪魔を倒してくれると信じて。
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2、帝国兵士の報告
俺は帝国の火炎騎士隊の下っ端兵士、徴兵で集められた農民の一人だ。
簡単な訓練、安っぽい武器と防具、敵味方の判別のためだけの赤い布。それが、俺達に配られた物だった。そんな、俺達を救ってくれたモンスターの話をする。
近いうちに戦争がある、そんな触れ込みで俺達は集められた。
内容を聞けば、税を軽くしてくれて、更に前金で報酬も払ってくれる。と言うじゃないか。その上、それなりの訓練もしてくれて、生き残ればそのまま兵士として帝国軍に入れるらしい。
俺は農家の次男だ。つまり、長男が駄目になった時、換えのために居た方が良いが、そこまで重要でもない存在。そんな立ち位置に居る。
基本的にそういった奴は大体そのまま家に住み込みで働く。でも何か才能があったり、ツテがある奴は大きな街に行って商店や、鍛冶場で働く事ができる。他にも腕っぷしに自信がある奴は、兵士や、冒険者になっている。
家に住み込みだと、嫁さんをもらうなんて事は出来ない。だから村を出なけりゃならないんだけど、だからといって町に何かツテがあるわけじゃないし、何か得意な事もない。それ以前にやりたい事も無かった。
だけど、力には少しだけ自信があった。そこで、冒険者か町の警備兵になろうと考えていた。でも、冒険者になろうと思えば、初期の武器や防具、それに色々な道具を揃えるのに金がかかる。
かと言って兵士であるなら、街の商店ほどではないが、やはりツテが無いと少しばかり厳しい。そんなところに来た話だから飛びついた。
兵士になってそのまま警備兵になる道があると、ツテなんて立派な物は持っていない村の元兵士のじい様が言っていたからだ。
そして、後悔した。
配属されたのは多分、火炎騎士隊、帝国最強と呼ばれるアラン・レッドマン様の率いる騎士隊だ。配属された時は舞い上がった。だってそうだろう? 一番強い部隊なんだ。なら、そうそう死なないさ! と、考えちまうもんだ。
だけど、配属されてすぐ、初めての戦場。相手はザイゴッシュ王国最強の部隊と名高いテイマーズだった。そこで気が付いたんだ。冷静に考えてみればすぐ分かるはずだった。
帝国最強と言われているレッドマン様が率いる火炎騎士隊、そんなのが出て行くのだから、相手も一筋縄で行くような物じゃない。しかも、そんな騎士隊に、急いで集められた俺みたいな奴が入る事が出来る……正直、捨て駒にされたのではないかと思った。
実際、戦場は酷いものだった。俺達の側の魔術師達の魔法は敵に当たる前になぜか威力を失い、弓兵の矢も当たる前に砕ける。なのに王国の魔術師達の魔法や弓兵の矢は俺たちに当たるんだ。
その上、モンスターが襲ってくる。どうやら使役されている存在らしく、それを使役する敵兵士が居た。そして、そいつら自身も襲ってくる。
どんどん仲間の兵士や騎士はやられて行き、戦線は下がっていく一方。そして、ついに野営地がすぐそこ、という所まで押し戻され、レッドマン様も
「退却! 退却だ! 一度野営地前まで下がり、体勢を立て直す!」
と、大声で言っており、俺は絶望し、そうこうしている内にも倒れていく仲間を見て死を覚悟した。そんな時である。王国の兵士がざわつき出した。見れば、モンスター達もなんだか動きがおかしい。
一瞬、何かの作戦かと思ったが、この状況で王国の兵士が攻撃を緩めてまで、そんな事をするのかと思い、奴らが注目する方を見ようとしたんだ。
その瞬間、爆発音が聞こえ、何か大きなものが地面を削っていくような音と共に、目の前が土煙で見えなくなった。
(なんだ? 何があったんだ!?)
驚いているのも束の間、強烈な風が吹き、土煙だけでなく俺も吹き飛ばされそうになり、思わず地面に四つん這いになってしまった。
そして風が止み、土煙が晴れた所にあったのは、今まで襲ってきていた王国の兵士と、モンスターの死体を脇に並べた、抉り取られたような地面の跡であった。地獄のような光景だったが、俺はそんな光景をみて助かったと、安堵した。
(しかし、こんな恐ろしい事を起こしたのは誰だ? いや、何だ?)
場合によっては、これを引き起こした物に、今度は俺達が襲われるかもしれない。そう思って焼け跡のような溝を目で追った。
そしてその先に引き起こした物、いや者が居た。俺は子供の時、メガビートルと呼ばれる甲殻魔虫を見た事がある。
村のそばには、それほど広くは無い森があって、探検と称して俺や村の子供達で遊び場にしていた。だけどある日、今日だけは入っちゃ行けないと親に言われていた。
俺はそれを無視して森へ入った。よくあるやめろと言われたらやりたくなるってやつだ。そして、俺は目にしたんだ薄暗い森の中どうやら村の依頼か、それとも偶然か冒険者がそれと戦っている所を。
壮絶だった。何度冒険者がやられてしまうと思い、目を覆ったか分からない。しかし、冒険者はぎりぎりで勝った。丁度その時俺は見つかってしまって軽く叱られたが、死体を近くで見せてもらえた。
そして、それを見て、俺は恐ろしさで震え上がった。鋭い角になんでもかみ砕けそうな強靭な顎、固い甲殻には生半可な武器は通じないように見えた。俺では、どうやったって敵わない。死んだ後ですらそうなのに、これと生きて対峙するなんて……そんな事を思った事を覚えている。
だが、そんなメガビートルが、小さな頃の記憶だから余計に強く見えているはずの存在が、その辺りを飛んでいる羽虫と同じに思えるほどの、圧倒的な存在感を放つ、真っ黒なビートル系の甲殻魔虫がそこに居たのだ。
そのビートルは銀色の何かを守るように抱えていた。その何かは、良く見れば帝国の紋章が付いており、そこでようやく、この甲殻魔虫が味方だという事が分かった。
俺達は安心と、これほど強い味方が居る事に興奮し、勝ち鬨を上げた。
そんな俺達に向かって甲殻魔虫はその何かを抱えて、近くまで飛んできた。そして、レッドマン様が甲殻魔虫に近づいて行った。
「まずは礼を言う、中にマクラミン殿が居るのか? 入らせてもらうぞ」
甲殻魔虫は何の反応もしなかったが、レッドマン様はその銀色の何かの扉を開け、中に入っていき。
「マクラミン殿? ユーナ・マクラミン殿!? しっかり! 治療術師、治療術師を呼べ!」
そう言いながら、綺麗な女を抱えて出てきた。レッドマン様の命令を受け、治療術師が出て行き、その女性に治療術を施す。
(使役者は女? 怪我でもしていたのだろうか? それよりも、味方と分かればこの甲殻魔虫も怖いのではなく頼もしい存在だ。子供の頃はただ恐ろしいだけだったが、今見れば格好良いじゃないか。メガビートルと比べて甲殻はどんな感触なんだろう)
そう俺は思い、近づいた。周りに居た仲間は一緒に付いて来たが、重装歩兵や騎士の連中は付いてこなかった。それもそうであろう。俺達も疲れてはいるし大変ではあったが、あいつらは装備の重さで余計に疲れているはずだからだ。
それはそうとして、甲殻魔虫だ。近くで見ればより凄まじさが分かる。いや、具体的な差は分からないんだが、間違いなくメガビートルと比べていい存在ではない。
どこに触れようか迷ったが、やはり気になるのは武器である何でも貫けそうな鋭い角なので、そこに触れた。その時である。
さっきまで感じていた痛みが全て消えたのである。思わず、一番分かりやすかった頬に手を当てる。血はつくが、どうやら傷は完全に塞がっているようだ。
次に鎧や服の上からではわからないが、打撲や捻挫していたであろう部分を強く押してみる。しかし、圧迫感があるだけで、痛みは無かった。
つまり、全身に有った怪我、それらが全て治ったのである。周りを見れば、同じように角を触ったやつも皆不思議そうな顔をして体を触っている様子から見て、治っているのだろう。
「おい、この角を触ると傷が治るぞ!」
そう誰かが言うと、それならば、と、遠巻きに見ていた奴等も近づいてきて、押し合いへし合いの騒ぎになった。その騒ぎを鎮めたのは、その角の持ち主だった。
なんとも形容しがたい、金属と岩が擦れるような? いや、なんだろうか、生き物が出せそうで出せない音、聞いただけで怖気の走るような恐ろしい音を出したのだ。
それを聞いた、俺を含めた兵士は一斉に離れた。そこで思い出す、メガビートルもあの冒険者と戦っている最中に似たような音を出していた。しかし、それとは比べ物にならないほどの恐ろしさだった。
丁度そのタイミングで、レッドマン様が「道を開けろ、使役者が危険だ」と、言いながらさっきの女を抱えてきた。
(使役者が危険……つまり、この女が死んだ場合……)
そこで、俺を含め、そこにいた兵士達は全員それに近い事を思ったのだろう。すぐに道をあけた。そしてレッドマン様はビートルの前にその女を置いた。
「お前の主人が死にそうだ、こちらで治療しようと思ったが、診断したところ、今連れている治療術師だけでは治療しきれず、死んでしまう。その角で触れれば治るらしいじゃないか、お前の主人なのだから治せ」
そして、そんな風に命令した。それを聞きながら俺は当然だなと思いつつも、ふと別の事を思った。
(普通、使役されたモンスターっていうのは使役者にしか従わないんじゃないのか? 少なくとも昔、俺を助けてくれた冒険者はそう言っていたはずだ)
しかし、この甲殻魔虫は言葉が分かるのか、それとも使役者をみて危険であると判断したのか、命令を聞いてその女に角を当てて、その不思議な角の力で治療した。
(甲殻魔虫って人の言葉を理解するんだなぁ……意外と頭が良いのか? しかし、あの角、癒す力が有るのなら、なんであんなに鋭く尖っているんだろうか……)
そんな風に思っていると、レッドマン様は俺達の方へ向き直り話し始めた。
「聞け、兵士達! 今、我々がこうして無事に居られるのは、ここに居る騎士ユーナ・マクラミンが、己の身も省みずにこの使役虫を駆って来てくれた為だ。このような美しい女性も、この国を守るために戦っている! 諸君らも苦しいだろうが、もう一踏ん張りだ、健闘を祈る! では、動ける者は回収作業、動けない者は動ける者と協力して治療術師の所へ、解散!」
そう命令してレッドマン様は、野営地へと戻っていった。少しすると女、ユーナ・マクラミンとか言ったか? 騎士らしいが、どう見ても踊り子の服装だ。
それが「私は……ここ……どこ?」等と言いながら起き上がって、隣にいるビートルに向かって何か歌う様な、囁くような声で話しかけた。それに対し、甲殻魔虫もついさっき出したような恐ろし気な音ではなく、同じような鳴き声で返していた。
そんな少し不思議な、歌のような会話を聞きながら回収作業をしていると、偵察兵が帰ってきた。何か、恐ろしいものを見たような顔をしている。
その報告によると、相手の本隊が迫っているという事が分かり、偵察兵はその場に座り込んでしまったので、俺は急いでレッドマン様にそれを伝えに行った。
「そうか、迎撃体勢をとる、全員行動を中止! 隊列を組みなおせ! 相手はおそらく敵本隊だ! これを乗り切ればこちらの勝利だ!」
と、レッドマン様は命令を下し、俺達はそれに従った。敵の本隊と言えば、テイマーズの隊長グレゴリー・オーバンが出てくるという事だ。どういった人物なのかはよく知らない。精々すごく強い程度の知識だ。でも、良く分かっていない俺でも名前を知っているという事はかなり危険な奴なんだろう。
せっかく助かったのに。という気持ちになった。正直逃げ出したかった。だけど、俺は今度もあの甲殻魔虫が何とかしてくれる。そう信じて隊列に加わった。




