あとがき
このあとがきに関しては、作品全体のお話も少し含みますので、作品内容を先に知りたくない方は、全エピソードを読んだあとに、ご覧くださいませ。
かぐつちさんのファンアートはページの最後に載せていますので、それだけを観られる方は、ページを早めにしゃーっ!と流して画像だけをお楽しみください(*^^*)♪
「幽霊母ちゃんと料理教室」が完結しました。この作品は、僕が小説として書いた連載の作品としては二作目です。
初めての作品は「Heart」という心の声を聞く力を持つ主人公の男の子のお話。
今回のお話は、はじめのシーンがいきなり葬式終わりと、まぁまぁ暗い雰囲気から始まります。でも、その後すぐの母親の復活と、料理のダメ出し。悲しんでるヒマもないくらい、物語は進んでいきます。
高校2年生という多感な時期で、母親の死と、孤独、そして飢えと向き合う、男の子の話を書くに当たって、僕の作風の特徴でもありますが、あえてのお気楽感も出しながら、悲しかったり、寂しい場面ではあるものの、なるべく重くはならないように書いてみたつもりです。
ただ、どうしても最後のあたりは、料理や恋愛や、笑いの要素だけでなく、しっかりとした親子愛、それぞれの感情も描きたかったので、ラスト2エピソードあたりは、少し真面目な話になっていると思います。あと、ほとんど料理をしません。そこのところはこの話はやはり料理がメインではなくて、母親と息子の繋がりを書いた作品なので、それのきっかけとして料理を使ったという感じでございます。
今回の終わりも、読者様にしたら、こんな中途半端に終わるの??ちゃんと最後まで書いてよ!という意見もあるかもしれません。もちろん僕の中では構想はあるのですが、それはあくまでも僕の中の想像として、終わらせておきたいと思います。タクミのこれから、そして母ちゃんのこれから、チィのこれからは、どうか皆様が想像して、こうなったらいいな、きっとこうなってるよ!と物語を広げていただけたらなと思います。
連載としては、初めての作品の「Heart」に比べると、今回の「幽霊母ちゃん」はとても短いものでした。でも、このくらいの長さがちょうどよかったのかなと思ってもいます。短い間でしたが、タクミと母ちゃんのお話に付き合っていただけた、たくさんの皆様に感謝したいと思います。
みなさんが読んでいただき、リアクションや感想をいただけたことで、この物語は無事完結することができました。ありがとうございました。
また、これからも作品を書かせていただくことがあると思いますが、その時はどうぞよろしくお願いします。
くろくまくん
最後に、お気に入りの、幽霊母ちゃんのファンアートを載せておきます。かぐつち・マナぱ様よりいただきました(*^^*)




