表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩集】Shangri-La

海に咲く百合

作者: 野鶴善明
掲載日:2015/06/27

 海を見下ろす丘の

 古ぼけたベンチに腰掛けて

 輝く沖を見つめた

 そっと伝えたい言葉があって

 とても言い出せなくて


 海風に揺れる花のように

 うなずくあなたがまぶしかった

 どんなことを話したのか

 もう忘れてしまったけど


 たった一度の

 一度きりの

 海に咲く百合でした



 ゆったりと羽を広げ

 やわらかい弧を描いて舞う

 海鳥はいつまでも漂って

 わたしも遠くへ行ってしまうのと

 あなたはぽつりと言った


 よく晴れた午後の海原が

 僕の心をかげらせるから

 水平線に浮かべた恋心は

 海の向こうへこぼれ落ちる


 たった一度の

 一度きりの

 海に咲く百合でした


 たった一度の

 一度きりの

 やさしい百合でした



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] どうも!またまたお邪魔いたします。 「水平線に浮かべた恋心は海の向こうへこぼれ落ちる」 この一文がとてつもなく良いです!この表現好きです。 読んでいる時も読んだ後も、切ないのにどこかゆったり…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ