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揺らめく存在



--ジュリエット・リオンフォール

思い出したくない名前だった。リオンフォール子爵家の次女。容姿は姉妹の中で最も美しい。その美しさから、母の大のお気に入りだった。しかし、性格は最悪。気が強く、我が儘で傲慢で、自己中心的。欲しいものは何でも手に入らないと気がすまない。昔は彼女に何か気に入らない事がある度に、八つ当たりのように叩かれたりつねられたりされた。

そのジュリエットが、今現在、自分の前に立っている。

「な、なんで……」

「隠れるのはもうおしまいよ、このグズ。探すのに、どれほど苦労したか--」

突然、パンと何かが炸裂する音が聞こえた。衝撃を受けて目を閉じるのと同時に身体が倒れる。すぐに、ジュリエットに頬を叩かれたということが分かった。

「何年もコソコソと隠れて……!本当に、薄汚いネズミみたいな子ね!!」

そのまま身体を大きく蹴られる。あまりの痛みに、目を閉じる。勝手に声が漏れた。

「……うぅぅ」

その時、小さな声が聞こえた。

「ジュリエット様、落ち着いてください……」

「うるさいっ、ココ!」

レベッカはうっすらと瞳を開いた。いつの間にか、ジュリエットのそばに誰かが立っていた。浅黒い肌に、短い黒髪、恐らくはウェンディと同じ年くらいの小柄な少年だ。その姿を見て、思い出した。コードウェル家の庭で、自分を気絶させたのはこの少年だ。

ジュリエットが再び叫んだ。

「あんたは引っ込んでなさい!!」

「あの、でも、……そろそろこちらに」

ココ、と呼ばれた少年が何かを言いかけたその時だった。

「そいつの言う通りだ。ジュリー」

2人の人物が部屋に入ってきた。

1人は、黒髪を後ろに撫でつけた、長身の青年だった。青白い顔色に、瞳は冷たく光っているが、凍りついたようにその顔は何の感情も宿していない。

青年の後ろに控えるように立っているのは、灰色のワンピースドレスを身につけた、黒髪を腰まで伸ばしている女性だった。どこかオドオドとしながら、こちらを見ている。

2人ともジュリエットと同じ赤みがかった茶色の瞳をしていた。

「--サミュエルお兄様……ブランカお姉様……」

男性は、リオンフォール家長子、サミュエル・リオンフォール。そして、もう1人は五女のブランカ・リオンフォールだった。

サミュエルはレベッカを無視して、ジュリエットに声をかけた。

「そいつには手を出すな、ジュリー」

「だけど、兄様っ」

「……顔は傷つけるな。そいつには、まだ使い道がある」

サミュエルの言葉に、ジュリエットは憎々しげにレベッカを見る。そして、今度はレベッカの腹部を大きく蹴った。

「……っ」

声を出せずに、目を閉じる。次に、強く髪を掴まれて、引っ張られるように顔を無理やり上げさせられた。

「随分探したぞ、キャロル」

痛みで涙が出るのを必死に堪えながら、目を開ける。目の前で、サミュエルがレベッカの髪を強く掴みながら、冷たい瞳でこちらを見据えていた。

「お前のようなみすぼらしい娘が、うちの名を名乗るのだって我慢ならなかったのに、まさか逃げ出すなんて、な」

レベッカは震えながら、必死に声を出した。

「……っ、どうして、居場所が……」

それに答えたのはジュリエットだった。

「コードウェル伯爵が最近婚約したでしょ?その婚約者の友人に、我が家の親類がいたのよ。伯爵家で開かれたパーティーに、その親類も招かれて、メイド姿のあんたを見かけたって教えてくれたわ」

それを聞いて、レベッカは唇を噛んだ。

「調べたわよ。まさか、髪と目の色を変えて、しかも偽名で伯爵家でメイドをしていた、なんてね。あんたを連れ戻すために、ココに屋敷に侵入させたの。この子、馬鹿だけど使えるのよ」

ココ、と呼ばれた少年がビクリと肩を震わせた。

レベッカは必死に声を絞り出した。

「……なんで、今更……っ」

「今更、じゃないさ。お前が必要なんだ。お前さえいれば、我が家は復興できる」

サミュエルがゆっくりとレベッカの髪から手を離す。そして、言葉を続けた。

「嬉しいだろう?魔力しか取り柄がない、不器量でみすぼらしい末っ子が、ようやく我が家の役に立てるんだ」

その言葉にゾッとして、反射的にレベッカは叫んだ。

「……っ、お断りです!!」

必死に身体を起こしながら、言葉を続ける。

「どうせ、私の魔力が目的でしょう!?絶対に、嫌!!私は、帰ります!!」

「帰る?馬鹿ね、あんたの家はここよ」

ジュリエットの言葉に、レベッカは眉をひそめた。

「は?」

その時、五女のブランカが初めて声を出した。

「……ここは、リオンフォール家よ、キャロル。“転送”の魔法でここまで運んできたの。屋敷、というか、正確には……屋敷の倉庫、だけど……」

ボソボソと聞き取りづらい声が響き、レベッカは眉をひそめる。

「そ、倉庫って……」

「屋敷の、隅っこにある倉庫の2階なの……もっとも、ここにあった物はほとんど売っちゃったから、倉庫として機能していないけど……」

「余計なことを言うな、ブランカ」

サミュエルの鋭い一言に、ブランカはすぐさま口を閉じた。

レベッカは素早く辺りを見回す。数年前の記憶を遡るが、倉庫の存在は思い出せなかった。

サミュエルが小さくため息をつく。

「……まあ、いい。お前の意思は関係ない。お前が何と言おうと、本来の役目を果たしてもらおう。リオンフォールの娘としての、な」

そう言ってクルリと背を向けた。

「行くぞ、ジュリー、ブランカ」

その言葉に、2人の姉も立ち上がった。サミュエルの後に続くように部屋から出ていく。

「ちょ、ちょっと--」

レベッカが慌てて立ち上がろうとしたその時、ブランカが振り向いた。

「……お兄様とお姉様に、逆らわない方がいいわ、キャロル。その首輪……強力な魔道具で、あなたの魔力を封じているの。だから、逃げようとしても無駄よ」

小さな声でチラリと首輪を見ながら囁く。そして、レベッカが引き留めようとする前に、バタンと素早く扉を閉めた。












◆◆◆











同じ頃、コードウェル家の屋敷では、レベッカがいなくなった事で、ウェンディが大騒ぎしていた。

「ベッカ、ベッカ?どこにいるの!?」

大声でレベッカを呼びながら、屋敷中を探し回る。他の使用人や、メイド達も一緒にありとあらゆる場所を探したが、レベッカの姿はどこにもなかった。

「お兄様、お兄様!!ベッカがいないの!!」

ウェンディが今にも泣き出しそうな顔で、クリストファーに訴える。クリストファーは慰めるようにウェンディの頭を撫でた。

「--大丈夫だよ、ウェンディ。もしかしたら、急に用事ができて、出掛けたのかもしれない……」

そう言いつつも、クリストファーの顔色は悪かった。レベッカが誰にも何も言わずに、屋敷の外に出るという事は考えられない。不安がるウェンディを慰めながらも、胸騒ぎがしていた。

「--クリストファー様」

その時、後ろから小さな声でリードが話しかけてきた。

「少しこちらへ」

そう言われて、クリストファーはウェンディに向かって微笑む。

「ちょっと待っていてくれ。この後すぐに、僕もレベッカを探すからね」

そう声をかけて、リードと共に部屋から出た。

「どうした、リード?」

「--レベッカさんは夕方に庭の掃除をしていたそうですが……屋敷の警備を確認した所、何かが侵入したような形跡が残されていたそうです」

クリストファーはハッとしてリードに聞き返した。

「それは本当か?」

「はい……不明瞭で本当に微かな魔法の形跡が……あまりにも巧妙な魔法で誰も気づかなかったそうです」

クリストファーの顔が険しくなる。

「--まずいな。かなり、まずい」

「クリストファー様?」

リードが声をかけたが、真っ青になったクリストファーは何も答えなかった。












◆◆◆











一方、倉庫の2階に取り残されたレベッカは、必死に首輪を外そうとしていた。

「ぐぐぐ……っ」

力任せにちぎろうとするが、どうしても首輪は外れない。ブランカの言った通り、全然魔法は使えなかった。

「……う~っ」

悔しくて、口から呻き声が漏れる。首輪を外すのは諦めて、何とか倉庫から脱出しようとした。しかし、部屋の扉と窓には鍵がかかっており、部屋に使えそうな道具は何もない。窓はどれだけ叩いても割れなかった。

ちなみに、先ほどは気づかなかったが、部屋の隅っこにもう1つ小さな扉があり、そこはトイレになっていた。

「……どうしよう」

レベッカは焦りながら呟いた。

このままだと、あの兄や姉達に利用されるだけ利用されてしまう。先ほど、サミュエルは具体的なことは何も言わなかったが、魔力の強さを売りに、無理やり有力貴族と結婚させられる可能性が高い。それを想像するだけで、肌が粟立った。

早くここから逃げないと--

その時、部屋の扉が小さく開いた。隙間から、水が入ったボトルと小さなパンが投げ込まれる。

「あっ、ちょ、ちょっと……!」

隙間から見えたのは、兄でも姉でもなく、ココと呼ばれた少年だった。レベッカと目が合い、ココはビクリと震える。レベッカが駆け寄る前に扉は閉まってしまった。

「お願い、ここから出して!!」

扉へと近づきドンドンと叩きながら声をかけるも、外から返ってきたのは、

「--ごめんなさい」 

というか細い声だけだった。






投げ込まれたパンと水を摂取することなく、レベッカは必死に考える。待っていたら、コードウェル家の誰かが来てくれないだろうか。いや、無理だ。レベッカは唇を噛む。誰もレベッカの本当の素性を知らない。誰も、自分がここにいることは知らないのだ。どうにかして、助けを呼ぶ方法がないか、と考えたその時、脳裏に浮かんだのは真っ白な竜だった。

「そ、そうだ!」

レベッカは服の中から、青い石の着いたペンダントを取り出した。



『--これを身に付けておけ。何かあれば、いつでも私の名前を呼ぶがよい。お前のためなら、いつでもどこでも駆けつけよう』



竜の言葉が頭の中でよみがえる。レベッカは早速石に向かって呼びかけた。

「リ、リーシー!」

しばらく待つが、何も反応はなかった。

「あ、あれ?リーシー!!リーシー!?リースエラゴさーん!?」

何回呼んでも、何も訪れない。どうやら、この首輪はリースエラゴの石の魔力さえも封じているらしい、という事を悟って、レベッカはガクリと肩を落とした。

その時、扉の外から声が聞こえた。

「--ねえ」

その声に反応して、レベッカは慌てて顔を上げる。

「食事はちゃんと取った?」

扉へと近づく。声の主は、五女のブランカだった。

「ブランカ、お姉様……」

「食べた方がいいわよ……」

小さなボソボソした声が響いた。

「--悪いと思ってるわ。本当に。でも、もうあなただけが頼りなの」

その声に、我慢できずレベッカは大きく叫んだ。

「どうして……今さら……私の事なんて、放っといてほしかったのに!お兄様もお姉様も私の事が嫌いなんだから……っ」

「それがそうもいかないのよ、キャロル。……我が家は、今、破滅寸前なの。いろいろとね」

「はあ?」

ブランカが小さな声で、レベッカが家を出てからの出来事を語ってくれた。

数年前に両親である子爵夫妻は死去し、兄であるサミュエルが子爵家を継いだらしい。レベッカは両親が亡くなったことを聞いても、さして反応はしなかった。

サミュエルが後を継ぎ、次兄は遠方の貴族に婿入りした。他の姉妹達もそれぞれ結婚したらしい。ところが--、

「私と、ジュリエットお姉様は離縁して戻ってきたの」

「……理由を聞いていい?」

「ジュリエットお姉様の性格を考えれば分かるでしょ?」

その言葉にレベッカは思わず1人で頷いた。恐らくは、嫁ぎ先でも我が儘放題で、見限られたのだろう。

「私の方は……その、いろいろあって……」

ブランカは自分の結婚の事に関してはあまり話したくないのか、口を濁してしまった。

ジュリエットとブランカがほとんど同じ頃に離縁され家に戻ってきた時、ちょうどサミュエルの方にも問題が起きていた。

「……サミュエルお兄様、賭け事にはまってしまったの。それで借金をしちゃって……もううちの経済状況はボロボロよ。金になるものは全部売ったわ。それでも、足りないの。そんな時、あなたを見かけたって知らされて、いろいろと調べて……ココを使ってあなたを連れてきたの」

「そのココって子は……?」

「うちの使用人よ。唯一の、ね。でも、こんな状態になってから、ほとんどの使用人は雇っておけなくて、クビにして追い出したの……あの子は、元々母親がメイドだったんだけど、その母親が病気で死んじゃって、他に行くところがなくて……あんなに小さいのに、妙に魔法が上手いから、お兄様とお姉様が便利に使ってるわ」

だから、レベッカをあの屋敷から連れ出すことができたのか、と納得した。

「--私を、これからどうするの?」

レベッカの問いかけに、ブランカは何も答えなかった。

「ブランカお姉様、答えて。お兄様は何を考えているの?」

もう一度問いかける。しばらくして、ブランカの小さな声が返ってきた。

「私は、知らないわ。あなたがいれば、お兄様はなんとかなるって言ってた。……悪いとは、思ってるけど」

レベッカはその答えに、苛ついて大きく扉を叩いた。

「そう思ってるなら、ここから出して!私をコードウェル家に帰して!!」

「……無理よ。お兄様とお姉様には、逆らえない」

レベッカは舌打ちしそうになった。

五女のブランカはいつもこうだった。実家にいた頃、ブランカはキャロルに積極的な嫌がらせはしてこなかった。ただし、他の家族がキャロルに酷いことをしても、それを止めることは絶対にしない。昔から、内向的でいつも暗く、オドオドと人の顔色を伺う、控えめで臆病な性格の持ち主だった。上の立場の者には絶対に逆らわず、自分の意思を滅多に口にしない。相変わらずおとなしくて卑屈な人だ、とレベッカが思ってると、

「……あなたが、羨ましいわ、キャロル」

囁くように、ブランカが言葉を重ねた。

「いっつも、あなたはいいとこ取りよね、キャロル……本当に、いつも運が良くて羨ましい……」

「ブランカお姉様?」

「……さっきは、言わなかったけど、私ね、夫に捨てられたの」

「……」

レベッカが何と答えれば言いか分からず無言になったが、それを無視するようにブランカの言葉は続いた。

「……政略結婚だけど……最初は上手くいくと、思ってた。夫は、いい人だったし。だけど……、嫁ぎ先で義理の両親から嫌われて……、何か失敗する度に怒られて、い、嫌みを言われて……つらくて、苦しかったわ。夫は助けてくれるだろうと思って、待っていたのに……結局何もしてくれなかった。最後には、ゴミみたいに扱われて、追い出されて……今でも、夫が迎えに来てくれるのを待ってるの。あの人が、謝罪して許しを乞うのなら、私はいつでも帰るのに……でも、夫はずっと知らんぷりしているの……酷いわ、私はずっと待ってるのに……」

「……」

「サミュエルお兄様がね……言うの。あなたがいれば、きっと何もかも上手くいくって……きっと、夫はすぐに迎えにきてくれる。そうしたら、きっと今度はいい関係を築ける、から……だから、言う通りにしてね……絶対に、逆らわないでね……あなたさえ我慢すれば、私は幸せになれるんだから……」

レベッカがその言葉に愕然とする。

「何よ、それ……っ」

あまりの怒りに全身が震える。それ以上の言葉を口から出す前に、ブランカの声が続いた。

「当たり前でしょう?あなたは、今まで散々いい思いをしてきたんだから……本当に、羨ましい。ずっと、ずっと、不愉快で、腹が立って、仕方なかったわ、キャロル」

その声には、紛れもなく憎しみの感情が宿っていた。レベッカは思わず顔をしかめる。

「はあ?」

「--私には何もない。いつも家族の余り物……」

ブランカの言葉はボソボソとしていてよく聞こえなかったため、レベッカは扉に耳を近付けた。

「……本当の余り物は、末っ子のあなただったのに。だけど、あなたには強い魔力があった。それに……小さな頃から優秀だったわね、キャロル。あんな母親から生まれたくせに……」

その言葉に、レベッカは困惑しながら扉の方へ声をかけた。

「ちょっと、待って……あんな母親って?」

「ああ」

ブランカは何かを思い出したように声を出した。

「そっか……キャロル、あなた本人は何も知らなかったわね……お父様が口止めしていたし」

「な、なに?」

「--私達兄妹の中で、あなただけは母親が違うのよ」

レベッカは無言で一歩扉から離れた。ブランカの声が続く。

「家族の中で自分だけが青い瞳を持つことを、疑問に思わなかった?生まれた時からほったらかしで、家族から嫌われているのを、不思議に思わなかった?--あなたは、お父様がメイドと関係を持って、生ませた子よ。まあ、あなたの母親はあなたを生んですぐに死んだけど」

「……」

「あなたが強い魔力を持ってるって分かるまでは、お父様はあなたのこと、とても邪魔に思っていたわ。もちろん、お母様も。よく“生まれてこなければよかったのに”って言ってた。あなたの存在は、我が家の恥そのものよ……キャロル。あなたが生まれて、我が家に引き取った時、お父様が全員に口止めをしたの。あなたの母親の事は二度と口にしないようにって……まあ、もう関係ないわね。お父様もいないし」

「……」

「そんな卑しい生まれのあなたが、今、メイドをしているなんて、ね。血は、争えない……やっぱり浅ましいメイドの娘だけあるわね」

初めて知る事実を聞いても、レベッカの心は落ち着いていた。そうだったのか、と心の中で冷静に受け止める。

「--とにかく、痛い目にあいたくなければ、お兄様の言う通りになさい、キャロル。分かったわね?」

ブランカの言葉に、レベッカは何も答えない。いつの間にか、ブランカは立ち去ってしまったらしく、もう扉の向こうからは何も聞こえてこなかった。静かな空間で、レベッカは床に座り込む。


レベッカの中で、キャロル・リオンフォールという存在が揺らめいていた。







※簡単な裏設定


主人公は兄2人、姉5人がいる。



長男 サミュエル  現・リオンフォール子爵

そこそこいい所の貴族令嬢と婚約していたが、賭け事と借金がバレて婚約破棄


次男 コーマック 貴族の家に婿養子


長女 オーロラ 男爵の息子と結婚

ただし子どもができず、離婚寸前。


次女 ジュリエット 出戻り  

子どもがいるが、元夫に引き取られた。


三女 アンネット 既婚

ジュリエットの双子の妹だが、あまり似ていない。ジュリエットとは不仲で、会えば凄まじい喧嘩になる。


四女 グレイシー 既婚

政略結婚を拒み恋人と駆け落ち。現在、実家とは絶縁状態。


五女 ブランカ 出戻り



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― 新着の感想 ―
[一言] なんだこの家
[一言] これが魔法の才能を無駄にした結果だ······ レベッカ弱すぎ、自分さえ守れないのに、お嬢様をどうやって守るのか
[一言] 作者さん、最近の更新はお疲れ様です! ベッカさん、そんなに沢山な兄弟があるですね。 しかし悪い兄弟達、ベッカさんを虐待するほどに嫌いなのに、わざわざ捕まえに来るのかぁ。 あともう没落寸前だ…
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