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シルエット

 ……はい?

 料理が上手に?


「そうじセンタくも、かじも……あのおおきなスにいたニンゲンのテツダイみたいに」


 大きな巣……家、屋敷……料理、掃除洗濯、家事……?

 もしかしてシュタイナー氏の家に居た使用人さんみたいになりたいって言っているのか?

 ドラゴンウォーリアーなのに?


 いや……ここは戦闘の役に立つものを……とは思うけれど、ルーフェは俺達と一緒に居たいと願っている。

 ご近所付き合いも率先してやろうとしていた。

 つまり、ルーフェなりの出来るようになりたい事なんだろう。


 ……料理に関してはサバイバル技能とかである程度どうにかなるとは思うんだけどなぁ。

 まあ、気にしない方向で望み通りの技能があるか探してみよう。


 ……あるな。

 料理技能に整頓技能だ。

 四属性魔法みたいな感じで家事技能ってのもある。

 料理人を目指すとかなら料理技能と重複で習得させるのが良さそうな感じ。

 視力向上には器用さも混じっていて、細工や料理なんかにも効果を発揮する気がする。


 これは……家事技能を取ればサバイバル技能と重複してある程度、要望には答えられそうだ。

 より高度な料理や掃除、家事を望む場合は何らかの事で成長して余裕が出来たらまたポイントを振る感じで良いのではないだろうか?


「それと、ちいさくなりたい。チドリのす、はいりたい」


 うーん、小型化って注文も込みか。

 これは、たぶん無い。

 サンダーソードで検索しているからなんとなくわかる。


 小型化の技能はルーフェの習得可能技能に無いのは間違いない。

 もしかしたら何かあるのかもしれないけど、少なくとも技能の中には無い。

 けれど……なんだろう。

 要望に近い事をする事が、条件は満たしていないけどあるような気がしなくもない。

 ただ、やり方がわからない。


 どちらにしても……ルーフェは戦いで強くなりたいのではなく、家庭的な所に重きを置きたいって事なのだろう。

 人の世に馴染むためにってことかな?

 なら、色々と苦労はするだろうが俺も要望に答えねばいけない。


 とは言っても……ルーフェのスキルポイント少ない。

 これは今まで、無意識に割り振ってしまったのだろうか?

 職業Lvとか無いし……増やし方がよくわからない。

 人の場合はなんとなく職業Lvが上がった時とかに入手するんじゃないかと思うんだけど……。


 とりあえず要望を叶える方向で家事技能を5、料理技能を2、掃除洗濯技能を2振って残り6……。

 あ、味覚という技能もある。

 俺は無いけど習得したらどうなるんだ?

 ……料理をする上での細かい調整の役に立つ感じみたいだ。一応1とって置く。


 残り5なんだが……ルーフェの喋り方がちょっとタドタドしくて意志疎通がちょっと難しい。

 せっかくなので上げて見るか。

 という訳で人語理解を4まで振った。


 残り3か……。

 後は微調整用って事で残しておこう。

 リセットの方法が見つからなきゃ後戻りできない訳だし。



 ルーフェネット Lv62 メス 種族 改造ドラゴンウォーリアー ■■■◇

 習得技能 力向上7 魔力向上2 知識向上4 生命力向上9 早さ向上5 視力向上5

 ドラゴンパワー4 アックスマスタリー4 サバイバル技能5 品質鑑定5 家事技能5 料理技能2 掃除洗濯技能2 味覚 竜の鱗

 火耐性4 水耐性3 野生の力5 回避技能3 ファイアマスタリー4 ブレスマスタリー3 ライドドラゴン3

 生体改造 呪詛の残滓× 呪詛治療× 人語理解4 再生力増加3 四竜の想い 原初の力

 スキルポイント 3



 まあ、こんな所かな?

 とりあえず終わったようなモノだけど、ついでに四角の部分を調べてみる。

 するとパッともう一つ項目が出現してきた。



 ●ー●┐    ◎

    ○ー○ー●┘



 なんだ? これ……?

 ●の部分に意識をさらに向ける。

 

 ●アックススタンプボアの魔石


 と出ている。

 同様に別の●を調べるとウィップテイルリザードの魔石って出ている。

 それで……○を見ると文字が霞んでいる。


 パンチング……? これ以上は読めない。

 同様に◎を確認するとこっちはより分からない。むしろなんでも良い感じで名前が三個浮かんできている。

 そして背後にシルエット。


 パッと見だと、ルーフェの立ち姿か?

 いや、なんか腕回りとか足回りが太い感じがする。

 よくわからないし、弄る事は出来ない雰囲気だ。

 ◎の部分だけ選択可能な感じだけど……。


 ルーフェ自身に聞いてみるしかないか。

 とりあえず、こうして魔石に干渉するのを終える。


「ルル~……」


 ぺたっとルーフェが骨を噛むのをやめてリラックスの様子を見せる。


「ルーフェ、すっきりした! チドリ、ありがとう!」


 おや?

 ルーフェの発音が若干怪しかったが聞きやすくなった。

 人語理解がもう効果を発揮してきたのか?


「それはよかった……けど、あんまり奇妙な声を上げないようにしてくれよ?」

「うん! パリパリ、スッキリする!」


 そう言った所でルーフェが自身の体を確認していた。


「あー……すまない。体を小さくする方法は見つからなかった」

「ルルン。大丈夫! できないなら、仕方ない」


 気にしないで良いと言った様子でルーフェが答えてくれるけれど、俺も申し訳なく思ってしまう。

 どうにかして解決する手段は無いか……いや、さすがに難しいよなぁ。

 身長が180ある奴が160になりたいと言っているみたいな無茶振りだしさ。

 なんとなく魔物なら出来そうなイメージだった。


「家事とかの類は見つけたから……後々確認してみてほしい」

「わかった! やってみる!」


 嬉しそうに答えるルーフェに俺もなんだか嬉しい気持ちになってくる。

 良い事をしたんだと思いたい。


「それでルーフェ、ちょっと聞きたい事があるんだけど」

「ルル?」

「ステータスの種族項目にこんな感じの表示があったんだけど、何なのか知らないか?」


 俺は地面にルーフェの種族項目の所に表示されていたモノをざっくりと書いて尋ねる。


「ルル? そんなのある?」


 これは……リーサの時と同じようにサンダーソードの力でしか把握できない代物だと見て間違いはなさそうだ。

 じゃあこれは一体何なんだろうか?

 うーん、あのシルエット的にはルーフェを構築する大事な要素何だろうってのはわかる……魔物特有の概念的な感じ。


「アックススタンプボアは?」

「グルル、強くて美味しい斧みたいな鼻を持ったイノシシの事?」


 どうも心当たりがあるみたいだ。


「ウィップテイルリザードは?」

「尻尾が伸びるトカゲ、尻尾がコリコリ美味しい」

「パンチング」


 名前が途中で途切れてわからない魔物名だ。

 表示も○なだけの奴。


「グルル……?」


 なんか涎を垂らしている。

 フレーズだけで美味しそうって判断?

 これはもしかしたら食べた事がある魔物……いや、魔石って事で良いのか?


「魔石って美味しい?」

「ルルン! 美味しいし、元気になる! チドリは?」

「さすがに食べないかな」


 魔石はかなり固いし、実験に舐めたけど、極々普通の石って感じで美味しそうに思えない。

 飴玉や岩塩とは違うだろう。


 そういえば魔物は魔石を食べるってデスペインの行軍を見た際、シュタイナー氏達も言っていたっけ。

 魔物にとっては魔石は栄養価の高い食料って事なんだろうな。

 いや、魔石に詰った魔素を取り込めるとかだっけ?

 今度レナさんに聞いてみるか。


 どちらにしてもルーフェはこの表示に出ていた魔物を食べた事があるっぽい。

 これを全て満たせたらルーフェはどうなるのか……推測は複数浮かぶ。


 一つは何らかの覚醒を起こしてパワーアップする。

 サンダーソードのスロットと同じ感じで、習得技能とか出来る事が増えるとかね。


 一つはランク上昇みたいな感じ。

 魔石にある□が増えて強力になるとかさ。


 最後は……進化とか?

 あのシルエットが進化する姿を暗示するって感じ。


 ルーフェの世話をするついでにその辺りを調べてみるのも良いかもしれない。

 もう十年も前の話なので随分昔な気もするが、育成ゲームみたいな感じでさ。


「今度いらなくなった魔石があったら上げるよ」

「ルルーン!」


 ルーフェが喜びの声をあげて俺にじゃれてくる。

 ちょっと乱暴な感じがするけれど、喜んでいるのだから良いか。

 ついでにちょっと実験したい事も出来たし……。


 そんな感じでルーフェへの電気マッサージを終えて、その日は新居で初めての就寝をする事にしたのだった。

 もちろんリーサが根を詰め過ぎないように確認に行って寝かしつけたりしたぞ。


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