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姉貴は実はすごい人

「はい、コートは私のお古貸してあげるわね。」


「ん、ありがと。」


結局、それなりにちゃんとした服を着せられた。無地のシャツにセーターを重ね着して下はジーパン(デニムっていうんだっけか)。それにコートを着て完成。あったかい。


「あとは財布を持って、と……」


「そういえば楓はどこに出かけるつもりなの?」


「本屋。漫画買おうかなって。」


「あら、丁度いいわね。私も本屋さんに用事があったのよ。一緒に行ってもいい?」


「別にいいけど、何買うの? 小説かなんか?」


姉貴、結構小説とか読むし。


「そうそう。読んでた本の下巻が最近出てね。」


「へぇー、それ面白いの?」


割と小説は好きな方だ。漫画のが好きだけど。


「面白いわよ。推理小説なんだけど、この人が書く小説はいつもトリックがすごいのよ。詳しくは言わないけどね。後で上巻の方貸してあげようか?」


「借りる借りるー。」


「じゃあ、ちょっと待っててね。私も準備してくるわ。」


「分かった、じゃあリビングで待ってるから。」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「さて、行きましょうか。」


着替えてお洒落な鞄を持った姉貴が階段をトントンと降りてきた。


こうして見るとやっぱり姉貴は美人だ。姉だし別に変な感情があるわけじゃないけど、世間一般的にやっぱり姉貴は美人なんだな、と。基本的には・・・・・性格もいいし勉強もできる、運動神経も抜群、と才色兼備、文武両道、等の言葉の似あう正に完璧な人間っていうのが世間の姉貴に対する評価だ。間違ってはいないけど情報がちょっと足りない。


と、まあそんなことはどうでもよくて買い物だ。


「オッケー、行こう。」


「じゃあお母さん、ちょっと私たち本屋さんに行ってくるわね。」


「はーい分かったわ。夜ごはんまでには帰ってきてねー。」


「「はーい。」」


二人で揃って返事をして家を出る。


「そういえば、二人で出かけるなんて久しぶりねー。いつぶりかしら?」


確かに、姉貴と二人でどこかへ行くなんて久しぶりかもしれない。別に仲が悪いわけではないんだけど。そもそもあまり暇な時間が合わなかったしなぁ。


「そうだねー。姉貴はいつも忙しそうだったし。」


「そうねー。うちの学校、生徒の自主性を育てるとかなんとか言って、なんでもかんでも生徒会にやらせるから、仕事が多いのよねぇ。お陰で忙しくて。実情は冬士叔父さんが仕事面倒くさがって押し付けてきてるだけなんだけど。」


まいっちゃうわー、といった感じで言う姉貴。


冬士さん……ダメ人間だとは思ってたけど……


「まあ頭もいいらしいし、やるときはやる人なんだけどねー……」


「へぇー……」


実際、昔は天才とか呼ばれてた、なんて話はお袋から聞いたことあったけど。ホントかどうかはしらないけど、お袋曰く、テストはいつも満点、座右の銘は「僕の辞書に不可能という文字はない」らしいしねー。まあいつもフラフラして胡散臭い人なんだけど。


「そういえば楓、部活とかはどうするの? うちの学校は色々あるけど。」


「部活? うーんどうしよう。」


色々ありすぎてすっかり忘れてた。うーん、どうしようか。


「運動部は、メジャーなところでいくと野球、サッカー、バスケ、テニスとかかしら。あと柔道部。柔道部は結構強いのよ。地区の大会だとシードもったりもしてるみたい。」


「へぇー。確か、兄貴は柔道部だよね?」


「そうよ。あの子はスポーツ推薦で学校入ったくらいだし、かなり強いみたいよ。大会もそろそろらしくて今日も練習だって言っていたわ。」


「へぇー。あれ、でも兄貴確か昨日から徹夜で宿題してたんじゃなかったっけ? 他のスポーツだって徹夜明けなんて危ないのに柔道なんて格闘技じゃん? 大丈夫なの?」


「バカみたいに体力あるから、多分大丈夫よ。それに、どうせ始業式とかの間ずっと爆睡してたんだろうしねー。折角私が話をしてたって言うのにねー。」


「あ、始業式も話してたんだ。始業式は入学式のあとにやったんだっけ?」


「そうよ。まあ、せいぜいやることなんて校歌斉唱と私が話するくらいだし、入学式に比べればすぐ終わっちゃうから楽だったわ。」


「ていうか、姉貴も徹夜明けでしょ? 眠くないの?」


兄貴に付き合ってずっと起きてたなら徹夜明けのはずだけど。


「まあ私は慣れてるしねー。読書とかしてるとつい時間を忘れちゃって気付けば次の日、なんてことも割とあるから、慣れちゃって。」


「へぇ……」


すごいな。徹夜とかとてもじゃないけど俺には無理だ。

お久しぶりです。ほんと遅くなっちゃってすいません。毎度毎度謝ってますね。ごめんなさい。自分のペースで書こうとのんびりしてると中々書く機会を作らないもので……頭の中で次どうしようかとかは結構練ってたりするんですけどね……時間が空くと前の話はどうだったか、こいつは何をしてたっけ?なんてことになって更に時間がかかったり……更に改めて読むと変に思う部分が多くて修正したり……なんてグダグダしてると時間が無くなっちゃったりして。いやホント申し訳ないです。


修正といえば、第62部分の「シスコンは鼻血が出るものなのだろうか」の話を大幅に修正しました。内容は勇牙の特薦の話ですね。今回の話に出てきたようにスポーツ推薦に直しました。よくよく考えれば考えるほどありえない設定で微妙だなと思いまして。無難(?)なスポーツ推薦に。前の話を読んでたりすると結構こういったある程度内容にかかわる修正もしたくなるんですがあまり良くないですかね……?

報告すればOKかしないほうがいいか、意見をもらえると嬉しいです。

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