表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/92

テンションの上昇には気を付けましょう

こんなに早く更新するなんて……いつぶりだろう……?

「到着ー。」


「うわ……でっか。」


しばらく歩いて着いたのは、とても大きなゲームセンターだった。


こんなに大きいとこが近所にあったなんて、知らなかった。前の体なら、チャリで来れる距離だし、もう少し前に知っていれば良かったなぁ……


「ここねー、最近できたばっかなんだってさ。見たら、色々置いてあってさ、僕の好きなやつ、結構マイナーで置いてないことも多くてさ、近くに置いてるところがあるのは嬉しいねー。」


「好きなやつって、どんな?」


ちょっと気になる。俺も結構こういうの好きだし。


「んーと……格ゲー。」


格ゲー! 大好物です。


「なんてやつ?」


「名前言って分かるかな……ブラッディハートってやつなんだけど……」


「うっそ!? 大好き!」


こんなところに同士がいたとは! 確かにあれ、置いてあるとこ少ないんだよね……


ブラッディハートというのは、2Dの格闘ゲームで、ハートという名前の主人公が「組織」と呼ばれる団体に狙われていて、組織の追手から逃げながら世界の謎を解明する、というストーリーで、ゲームとしても面白く、ストーリーも面白い、とてもいいゲームだ。出てくるキャラクターは皆トランプに関係した名前をつけられていて、それぞれの衣装もそれぞれの名前を模した衣装となっており、みんなデザインが秀逸でカッコいい。ハート、クローバー、スペード、ダイヤから始まり、キングやクイーン、ジョーカー等という名前のキャラがいる。元はゲーセン等に置かれるアーケード版のものだけだったが、今は家庭用のゲーム機への移植版も発売されており、気軽にできる。実際、俺も初めてやったのは家庭用版だ。




ヤバい、テンション上がる。


「マジで!? え、キャラ誰使ってる!?」


「ハート!」


「いいねぇ! 俺もたまに使ってる!」


「普段何使ってるの?」


「クローバーかな。たまにスペードも。」


「クローバーカッコいいよね!」


「ほんとね! あの必殺技のとことかもう渋いよねー。」


「そうそう!」


「俺、あれ見たさに必殺技決まるまで粘ったりとか、たまにしちゃうんだよねー。あれで勝った時の爽快感はヤバいよ。」


「分かる! 俺も前使ってたし! クローバーホントカッコいい。」


言ってから、あっと思った。


俺今、「俺」って言っちゃったよ……テンション上がりすぎた……


見ると、雛ちゃんが不思議そうな顔してる。


あー……どうやってごまかそう……


「あー……えっとー、これはそのー……」


「……よし、入ろうか! ずっとここで話してても仕様がないしね!」


澄也が俺の言葉を遮って言った。そして、俺の手を引いて店内に連れて行った。


「えっ……あっ、うん!」


手を引かれて店内に入ると、そのまま店の奥に連れて行かれた。


「ちょっ、どこまで行くの!?」


一番奥まで来て、澄也は立ち止まって言った。


「うーん……やっちゃったねー……とりあえず楓ちゃん、一旦落ち着いて。これから何もなかったように振る舞えば大丈夫だから。ここで慌ててボロを出しちゃうのが一番まずいよ。」


澄也の言葉でパニックになっていたのが、落ち着いてくる。


「あー……そうだね……分かった。ありがと。」


実際、澄也が遮ってくれなきゃ、何言ってたか分かんないな……いや、だって、元々男だったけど今は女として高校に通ってる、なんて言ったら色々誤解を生みそうだし、高校入って折角できた友達に変な風に思われたくないし、バレそうになったら、少しは焦るよ。……ねぇ?


「それにしても、楓ちゃんがブラッディハートをやってるなんてね……びっくりしたよ。あんまり女の子がやるような感じのゲームじゃないしねー……」


「……中身は男だから。」


わざと言ってるのか素なのか知らないけど、中身は男なんだから、せめてその事情を知ってる人にはそう扱って欲しいね。


「ああ、ごめんごめん。そうだったね。でも、ホントびっくりだよ。中々知ってる人いないからさ。」


「そうだね。でも、マイナーっていうのはちょっといただけないかな。確かに、今は家庭用の移植も出て、逆にアーケード版を置いてるところは少なくなってきてるし、人気だって皆が皆知ってる、なんて知名度じゃないにしろ、そこそこやってる人はいるしさ。」


「確かにそうかもねー……でも、僕の周り、誰も知ってる人いなくてさー。結構マイナーな感じの印象強くて……」


「嘘、そんなに? 俺……じゃない、私の周り、元から二人いたよ。そこから皆で広めたから結構一緒にやる友達いたよ。」


危ない危ない。自分の好きな話題話してるとついつい素になっちゃう……


「えー、いいなー。僕なんか、知り合いで僕しか知らないし、友達も結構格ゲーとか好きじゃないっていうか、苦手なやつ多かったから、広めることもできなくていつもネット対戦しかやってないよ……」


「マジで? じゃあやろうよ。ここ、置いてあるんでしょ?」


「おっ、やってくれる? 嬉しいね。僕、強いよ?」


「そんなこと言って、あっさり負けたりしないでよ?」


「それは僕の台詞だよ。大分やり込んだからね。じゃあ、行こうか。ついてきて。」


「うん。」

こんなゲーム、やりたいです。


僕自身、格ゲーとか好きで(あんまり強くないけど……)よくやるんですけど、やっぱりえっ、知ってるの!?ってなるとテンション上がりますよねw 楓がついつい素がでちゃうのも仕方ないかななんて思いながら書いてましたw



それと、更新の頻度の話なんですけど、今回はたまたま連休で部活も休みだったのでこんなに早く更新できたんですけど、正直、この次の更新がいつになるか、全然分かりません。前のように1ヶ月、2ヶ月先になるかもしれませんし、今回のように、すぐに書きあがるかもしんないです。


この先の予定とモチベーション次第です。今のところは書くのがすごい楽しいので、モチベーションは問題ないので、時間が確保できるかどうかですねー……


ここで質問っていうかアンケートっていうかなんですけど、こんな感じで早く書きあがったらすぐに更新するべきか、ストックにしてある程度更新頻度を安定させるか、どっちがいいですか? メッセージ等で伝えていただけばなるべくその通りにします。


ストックにする場合、書きあがったら活動報告で報告するようにするのでお気に入りユーザー登録していただければ、そこでチェックしてもらえると思います。


ご意見、お願いしまーす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ