直矢怖い。
遅くなってごめんなさい!
「さて、と。自己紹介も終わったし今日はこれで終わりだ。解散で……よくねえわ。連絡事項伝えて解散だったわ。えーと、明日は教科書配るからでっかい鞄持ってこい。8時半に教室な。おし、以上、解散! お前ら飯食い行くなり家帰って寝るなり好きにしろー。あ、俺が怒られるようなことは勘弁な。法に触れない程度に遊べよー。」
適当なことを言って史田は欠伸をしながら部屋を出ていく。
「……もう終わり、なのかな?」
「みたいだね。」
「早いね。」
「だね。」
帰ったら何しよう……
「じゃあ、どこいく?」
「そうだなー……え?」
思わず雛ちゃんの顔を見る。
……どっか行くの?
「えー、だってー、どうせならどっか行きたいじゃん? ほら、先生も遊べって言ってたし。」
「うーん……じゃあどこ行く?」
「そうだなー……とりあえずお腹空いたしなんか食べない?」
「んじゃそうしよ。直矢達も一緒でいいよね?」
「もちろん! 一緒に行こ!」
さあさあ、早く早く!と雛ちゃんが直矢達を急かす。
「飯か……確かに腹減ったな。」
よっこいせ、とか言いながら直矢が腰を上げる。
おっさんか。
「おし、じゃあ行こうか。確か学校の向かいにファミレスがあったから、そこでいいんじゃないかな?」
澄也も立ち上がって言う。
へぇ……眠くて周り見えてなかったから知らなかったや……
「ふぁみれす?ってなんですか?」
エディが聞く。
「んーと……まあいわゆるレストラン。甘いもんあるぞ。」
「おお! 行きましょう! 甘いもの食べたいです!」
「そうと決まれば、レッツゴー! 行こう行こう!」
元気すぎでしょ雛ちゃん……
◇◆◇◆◇◆◇◆
六人席に案内された。
皆座ったところで直矢が尋ねる。
「さて。皆何頼む?」
「僕これがいいです! この、なんか大きい奴! 大きくて甘そうなやつがいいです!」
メニューをバンバン叩きながら言うエディ。
「落ち着け。まずは落ち着け。それが気になるのは分かるがまずは落ち着け。」
直矢が止めるが
「だって、こんな! こんな大きいんですよ! いちごも乗ってるし―――」
尚もメニューをたたき続けるエディ。
「落ち着け。うるさいし迷惑だぞ。」
「は、はい……」
直矢が静かな声で言うと、エディが黙る。
怖いって……直矢……
「で、お前らは何頼むんだ?」
「じゃあ私はドリンクバーとー……んー……ペペロンチーノで。」
ここのペペロン美味しいんだよね。
「んじゃ僕はドリンクバーとこのパンケーキでいいや。」
と澄也。
……少なくね? 今俺も小食だし人のこと言えないけどさ……
「あたしね、ピザ! マルゲリータ! みんなで食べよ!」
「おう分かった。エディはどうする?」
「んーと……雛さんのピザ分けてもらうし、パフェだけでお願いします。」
「分かった。おーい。注文いいか?」
声で店員を呼ぶ直矢。
呼び出し用のベルあるよ……
「えーと……ドリンクバーが人数分と―――」
直矢が注文する。
「直矢は何にしたの?」
「俺か? えーと……このなんとかドリアを二杯と、このなんたらピラフと、このスープだ。」
「多くない……?」
「まあな。消費する分補給しねぇとな。それにしても、ファミレスなんて初めてだからな……勝手がわからん。」
「えっ、そうなの?」
それにしては慣れてたよね。
「おう。どうすりゃいいんだ?」
「あっ、あたしも初めてなんだ! 教えて教えて!」
雛ちゃんまで来た。
うーん……教えてっつわれてもなぁ……
「なんだろう。普通にドリンクバーで飲み物とってきて、料理食べて?だと思う。」
「ドリンクバーってまずなんなんですか?」
エディまで聞いてきた。
そういえばエディも初めてなんだっけ……
「んー……ジュースとかが出てくる機械、かな? まあ見てれば分かると思う。」
ドリンクバーまで歩いて、実際に使って見せる。
「おおー……すごいですね。このジュースはどこから流れてくるんですか?」
じっくりとドリンクバーを眺めてからエディが言う。
「流れ……? 多分中に貯められてるのが出てきてるんじゃないかな……」
「そう……なんですか……こっちにはジュースの流れる川でもあるのかと一瞬期待したのに……」
しょぼーん、と効果音がでそうな感じで項垂れるエディ。可愛い。
「うん……そんなの多分どこ行ってもないと思う。」
残念ながら。無いです。
……あ、でも最高神なら作りそうかも。
「エディ、大体お前なぁ……そんなんあってもどうするんだよ……?」
直矢が呆れたように言う。
「うーん……飲む?」
「そんなんに飲まねえだろ。」
「じゃあ泳いだり。」
「体ベットベトになるな。」
「じゃあ……えーと……売る?」
「急に現実的になったな。」
「いけますか!?」
「うーん……まあいいんじゃねぇか……?」
前の更新から二カ月……もう少しで三カ月ってところですかね……?
本当に申し訳ないです。毎回謝ってますね……
正直、エタったかな、って思った人もいたんじゃないかなー……なんて思いますね。こんだけ間空いちゃうと。
それで読んでくれる人が減っちゃうのは悲しいなぁ……と思いつつ更新しない自分が悪いなぁとも思って。
うーん……なるべくひと月に一回更新、くらいはしたいですねぇ……約束破っちゃうのは申し訳ないので約束はできないんですけども……
頑張ります。




