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雛ちゃん元気。

「ここが1組の教室です。中に座席表が貼ってあるので、それの通りに座っておいてください。すぐ先生が来ますので。」


係の人はそう言ってこの場を立ち去った。


「えーと……あれか。座席表。」


教室に入り、直矢が教室の前の黒板に貼られた紙を見つける。


「えーと……? うわ、一番前かよ。参ったな……」


「よく見えるね……」


後ろの入り口から入ったので、A4サイズの紙に書かれた座席表はかなり小さく見える。


「生まれつき目は良くてな。」


「俺……じゃなくて私の位置は?」


流石にここから先同じクラスの人がいっぱいいる場所では気を付けないとな……


「今更かよ……えーと……お、近くだ。俺の……左斜め後ろ、だな。」


「うーん……直矢が近くなのは嬉しいけど前の方かぁ……後ろが良かったなぁ……」


寝れないじゃん……


「まあしゃーねーな。名前順みたいだし。」


「そうなの?」


「ああ。俺は『あけがみ』だから一番最初。だから一番右端の一番前ってこった。」


「なるほどねー。てことは、『あまがみ』の澄也とか、私と同じ『しんじょう』のエディは、近くってこと?」


「そういうことだな。固まれば色々楽になるな。」


「そうだねー。」


話しながら指定された席に着いた。


「さて、と。名簿だと澄也は俺の後ろ、エディは楓の前なわけだが……あいつらどこだ?」


二人を探す直矢。


「どこだろ?」


いない……


「えーと……ああ、そうだ。携帯で連絡とろう。これがあること忘れてた。あ、連絡入ってら。」


「どうしたってー?」


「えーと……澄也は寝坊、エディは学校内で迷ったそうだ。」


「えー……」


早速不安になってきた……俺、この人たちに支援してもらうんだよね……?


「しゃーねー、ちょっとエディ迎えに行ってくる。すぐ戻る。」


「行ってらっしゃーい。」


さて、と……早起きして眠いし軽く寝るとするかな……


「ねえねえ!」


机に突っ伏して寝る体制に入ろうとしたところで後ろの女の子に声をかけられる。背が小さくて可愛い。


「んにゅぅ……?」


眠いのに……


「あ、自己紹介がまだだったね、あたし、清嶺寺せいれいじ ひなっていうの! 雛って呼んでね! よろしくね! 名前なんて言うの?」


「わ、私は新条 楓……よろしく……」


元気だなあ……雛ちゃんか……覚えとこう。


にしても、女言葉なれないなぁ……なんか失敗したらと思うと無駄に緊張して少しどもるし……


「んでさ、んでさ……いきなりアレな質問かもしれないけど……なんで銀髪なの? 入学式のとき見てからずっと気になってたんだけどさ……」


「えっ、とねー……お婆ちゃんが外国人で、カクセイイデン? したんだって。詳しいことはよくわかんないけどね……」


「へぇー。にしても綺麗な髪だよねー。サラサラで羨ましいなー。」


髪を撫でられる。


「わひゃぁっ! そ、そう……? ありがと……」


びっくりした……なんか、撫でられると弱いなぁ……


「あ、あんまり触っちゃダメだった? ゴメンね?」


「い、いや大丈夫。こういうのあんま慣れてないだけで……」


「そういえばさー、さっきの背の高い男の人、知り合い?  仲良さそうだったけど。もしかして、彼氏?」


「彼氏!? べ、別にそーゆーんじゃないよ。中学同じってだけで別に……」


俺も男だから! 彼氏とかアカンやつだから!


「へぇー。あの人、カッコよかったー。なんかさ、頼りがいのある人っていいよね。」


「そ、そだねー。」


……好きな男のタイプとか考えたこともないわ! 考えたくもないし……まあ、直矢は確かに男から見てもカッコいいよなー……ちょっと怖い雰囲気はあるけど、なんていうかイケメンだし。色々な面で。


「あ、戻ってきたみたい。女の子連れてるー。あの子金髪だー! キレー!」


椅子に膝立ちになって机に片手をつきながら指さす雛ちゃん。


超元気です。後ろに尻尾がついてるんじゃないかってくらい元気です。


「お帰り。早かったね。」


戻ってきた直矢に声をかける。


「おう。入学初日からいきなり遅刻は不味いからな。大分急いだ。」


「いきなり遅刻って……」


澄也のことじゃん……


「あいつのことは知らん。早く寝ろってこった。」


「まあねぇ……」


自業自得ではあるよね……


「ねえねえ、私、清嶺寺せいれいじ ひなっていうの! よろしくね!」


雛ちゃんが後ろから乱入してきた。朝っぱらから元気過ぎやしませんか……?


「ん? おう、よろしくな。俺は明神 直矢だ。よろしくな。」


「私は新条 エディです! よろしくお願いしますね!」


「新条? 楓ちゃんと同じだー。偶然?」


「従姉妹同士なんですよー。」


「へぇー。」


雛ちゃんが相槌を打ったその時、先生らしき人が教室に入ってきた。

どうも、遅くなりました。


千寿院 千秋、改め清嶺寺 雛ちゃんです! なんか語感が気に入らなくて変えちゃいました……キャラとしては全く同じですね。名前が変わっだけです。元気な子なんです。僕はこの子大好きです。




それにしても亀更新で毎度毎度、すみません。なるべく執筆時間を作るようには心がけてはいるつもりなんですけど、やっぱり部活に勉強、なんて考えると中々時間がとれなくて……




感想くれると頑張っちゃうんだけどなー……(ボソッ



なんて言ってみたりw


露骨に感想欲しがってすいませんw


でもまあ実際感想貰えるとモチベーション上がるのは事実ですし、すごく嬉しいので、細かいことでもなんでも貰えると嬉しいですw



こんなこと言ってみたけどホントに読者さんいるのかなぁなんて思ったりw


やっぱり待っててくれる人がいる、と思うと書かないと、って思えますもんね。


では、失礼しまーす。

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