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生徒会は色々してた。

「……着ましたよ。」


やっぱり短かった。とても恥ずかしい……


「おおー、いいね、似合ってるじゃん。可愛いよー。」


「……」


冬士さんの言葉で顔が赤くなるのが分かる。


恥ずかしい……


「直矢君もそう思うだろう?」


「ま、まぁ……そうっすね……」


ほら、直矢も対応に困ってる。


「にしても、楓ちゃんは足綺麗だねー。うん。いい太もも。」


「うう……」


悪寒が走る……ロリコンめ……


「さて、と。それじゃ練習しよっか。飛燕ひえんちゃーん、準備できたー?」


冬士さんが


「大丈夫です。」


左の方の部屋からキリッとした女の人が出てきた。


正に「凛々しい」という言葉が似合う人だった。


女性としては結構背が高く、背中の半ばまである髪を一つに纏めている。要するにポニーテールなのだが、単にポニーテールと言うより後ろで一つに纏めている、と言う方がしっくり来るような雰囲気だ。


要するに、カッコいい女性だ。


「んじゃ、向こうの部屋でちょっと教えてもらってね。」


「分かりましたー」


女の人に促されるままに左の部屋に入った。


部屋に入るなり女の人が扉を閉め、


「……はい。これから貴女あなたに女性としての作法を教えるとどろき 飛燕ひえんです。暫くの間ですが、宜しくお願い致します。」


と言った。


なんていうか……堅苦しいです。


「はい、よろしくお願いします……」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


あんな感じで堅苦しく1時間くらい色々教えられた。


結構スパルタだったから、お陰で少しは女らしくなれた……と思う。…………なりたくはなかったが。


「んで、少しは効果が出たのかな?」


元の部屋へ戻ると冬士さんが聞いてきた。


「そう、ですねー……まあ、多少はマシになったって言われました。」


「おぉー、そりゃ良かった。僕も可愛い姪っ子のパンツが他の人に見られるのは嫌だからね!」


「……変なこと言わないで下さいよ変態な伯父さん。」


姪っ子って呼ぶな!


「さて、と。そろそろ入学式始まるし僕は行くね。君たちもそろそろ行った方がいい。吹君、案内してやって。」


「了解しました。着いてきてくれ。」


「はーい。」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


体育館らしき建物の前に連れてこられた。入学式会場、と書かれており、紅白の飾りで飾られている。


「ここが体育館だ。ここで入学式が行われる……のは見てわかると思うが。まあ、ここから先は生徒会の役員共が案内してくれるだろう。それじゃあな。」


「ありがとうございましたー。」


「ここのクラス表に従ってクラスごとに並んでください。右から一組、二組という形で―――」


「生徒会」と書かれた腕章をつけた人が生徒を案内している。言われた通りにクラス表を見て、自分の名前を探す。


「えーと……あった、一組だ。……あれ?」


「新条 楓」という名前の上に「新条 エディ」と書かれている。


「何、これ。」


「ああ、それか。楓は銀髪、エディは金髪。どっちも外人っぽいし、従姉妹同士、ってことにして入学することにしたんだ。」


「えーと……なんで?」


「他人同士が同じ家に住んでたらおかしいからな。エディが外国から来て居候してるって設定だ。」


「なるほど……でも直矢や澄也は?」


皆いとこ、なんて言ったらちょっと怪しい気がする。


「近所に住んでるってことにする。そうすれば元から知り合い同士でも全然普通だしな。」


「なるほどねー。てか直矢は何組なの?」


「一組だ。ほらここ。ちなみに澄也も一組だ。」


直矢が表の一番上を指さす。


「明神 直矢」と書かれている。その下には「天神 澄也」とも書かれている。


「あけ……がみとあまがみ? でいいの?」


「ああ、そうだ。一応ここでは『明神』という名字にしている。学校に入るってことで最高神に名づけられた。」


「なるほどねー。で、一組の席はどこだろ?」


「あそこだな。澄也たちは……見当たらんな。まあ、教室行けば見つかるだろ。」


「そうだねー。自由席らしいし、適当に座ろっかー。」


◇◆◇◆◇◆◇◆


「―――生徒の自主性を育てる、というのが本校の教育方針でありまして、これによって―――」


入学式にて。


冬士さんが朝礼台の上にたって色々話している。


なんていうか……めっちゃ校長っぽい。


「さっきとは大違いだな。」


「うん。驚いた。あの人あんなに真面目にできるんだ……」


「普段からあんなんなのか?」


「そだねー。大体あんな感じ。セクハラは初めてだけどね……。」


「まあ、そうだろうな……」


「―――次は、生徒会長のお話です。」


「生徒会か。さっきの話だと生徒会は学校の運営の一部を任されているらしいな。」


「みたいだねー。姉貴から聞いてはいたけど。」


そんなことを話していると、生徒会長らしき人物が壇上に上がってきた。


「どうも、生徒会長の新条 光花みかです。」


「あれ?」


姉貴じゃん。生徒会長だったのか。


「生徒会長だったんだな。」


「みたいだね。知らなかった。」


「―――先程の校長先生のお話の通り、我が校では、生徒会に学校の運営の一部が任せられています。生徒会役員には各学年の中で成績優秀、そして自主性のある者がなります。仕事内容は学校資金の運用、部活動の活動のチェック、予算の管理、目安箱の設置等―――」


「予算の管理なんてのまでやるんだな。」


「そうだね。色々任されてるみたい。」


「―――それでは新入生の皆さん、前に案内役の生徒が立っているので、ついて行ってください。」


「さてと、行くか―。」


「うん。」

どうも、遅くなりました。


ホント亀更新で申し訳ありません……こんなペースですが、更新は続けていくつもりです。

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