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冬士おじさん……ズルいぞ……

「あー、疲れたー!」


家に入るやいなやリビングのソファに飛び込む。


あー、やっぱり家はいい。このまま寝よう……


「はっ!」


「おおっ!」


姉貴と兄貴が何か叫んでいるが気にしない。


「あー……お姉ちゃん、パンツ、見えてるよ……」


幸が言いにくそうに一言。


「なぁっ!?」


急いで隠す。


姉貴と兄貴が騒いでいたのはこれか……全く……


「あらー……こんな無防備なの、外じゃ中々見れないのに……」


「同感だぜ……」


姉貴と兄貴が心底残念そうに言う。


……こいつらホントになんなんだろう……


「……俺もう寝るから! おやすみ!」


今度こそソファで寝る。


あー、幸せ……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「お姉ちゃーん、起きてー。」


「ん……にゃ……う……?」


幸に声をかけられて目を覚ます。眠い……


「制服、試着するんじゃなかったの?」


「あー……うー……そんな話もあったけど……眠い。やめとく。」


「えー……あ、じゃあ開けて見てもいい?」


「おう、好きにしろ……」


俺は寝る……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「お姉ちゃーん!」


「ん……? どした……?」


「スカート短いよー!」


「はぁ!?」


姉貴の制服見る限りでは結構長くなかったか!?


「とにかく、一回来て来て!」


「おう……」


……短いとか嫌なんですけど……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「んじゃ……こりゃ……」


かなり短いんですけど……


大体膝上10cm。……つまり、太ももが3分の1くらいは出るってこと。


……嫌なんですけど……


「ちょっ、ちょっと待て、これ送ったのって、冬士おじさんだよな……?」


「うん、そうだね。」


「ちょ待て、電話かける。」


携帯を取り出しておじさんの番号を呼び出す。


『……あ、もしもし楓君……じゃなくて今はちゃんか。用件はなんだい? やっぱ制服?』


久しぶりに聞くおじさんの声。……相変わらず軽い調子だ……


「そうだよ……なんでこんな短いの!? 姉貴の全然長いじゃん!」


『おー、陽子に写真は送ってもらったから姿は知ってたけど、声も丸っきり女の子だねー。しかも銀髪碧眼なんて……調べ甲斐があるじゃあないか。』


ちなみに陽子ってのはお袋の名前。


お袋、いつの間に写真なんか……


「それはいいから!」


『はいはい。制服はまあー……光花ちゃんの希望だったり、俺の望みだったり。ま、あんま気にしないでいいよ。』


光花ってのは姉貴。


「……姉貴の希望と、冬士おじさんの望み?」


『そ。やっぱ若い子はちょっと短すぎなくらいがいいしねー。楓ちゃんも、そう思うだろう?』


「俺は嫌だよ!」


『でも、君の容姿の女の子だったら、そのくらいの方が良くない?』


「いや、そりゃまあそうだけど……」


『だろう?』


「でもそれとこれとは話が別でしょ!」


『あ、バレちゃった~? でもまあ、周りへのサービスってことで、どう? それに、書類の修正作業、疲れたし違うの用意するのも大変だしなー。』


「おじさんなら書類の修正くらいすぐでしょ……」


この人、前に、ふざけて偽装パスポート作って外国行ったり、脱税の裏帳簿作ったり(でもちゃんと税は納めた。作っただけ。)……そんなことばっかしてるしな……暇つぶしに。


『ま、そうなんだけどねー。でも、制服また用意するのは骨が折れるなー。お金がなー。』


「金が有り余ってる癖してよくもぬけぬけと……」


余ったから学校建ててみたとかいうバカみたいな人だ。頭、滅茶苦茶いいし色々な方向にツテもあるからしっかりとした学校になってるけど……


『あ、知ってたの?』


「うちの中じゃたびたび話題になってるよ……」


『ほー、それは知らなかった。ま、いいや。んー、これでも納得してくれないなら……ちょっとしたカードを切っちゃうおう! あ、その前にそっちの携帯を軽く……あ、耳離してた方がいいよ。』


「……?」


カード……? 軽く……?


よく分からないままにとりあえず言われたとおり携帯から耳を少し遠ざける。


『んー……よし、OK。』


!?


急にスピーカーフォンになった。


「え、何これ、どゆこと!?」


『あ、軽く楓ちゃんの携帯ハッキングさせてもらったから。こっちからしか操作できないようにしたから、通話を切る事もスピーカーをオフにすることもできないよー。ま、そのうち解除するつもりだけど。』


こんな短時間で何しやがるんだこの人……普通に技術がすごい……


『ほんじゃま、暴露タイム、いっきまーす! 楓ちゃんの初恋は幼稚園、相手は澄田先生。その次が……』


「ちょっ、待っ!」


隣に幸いるんだぞ!?


『んー……スカートがちょっと(・ ・ ・)短いくらいで怒る人の言うことは聞けないなー。んで、次が小学校の三年生で……』


「分かった! 分かったから! スカートが結構(・・)短いくらいで文句言わないから!」


『そうだよね、ちょっと(・ ・ ・ ・)短いくらいじゃなんともないよね! そんじゃ、明日学校で!』


プツッ、と切られた。


全く……暴露はズルい!


「お姉ちゃん、先生が初恋って……」


「幸! 試着するぞ!」

いきなりですが人気投票の絵の進歩状況を。


楓=あと色付けだけ。


澄也=とりあえずどんな感じに描くかは決定。


熊さん=手付かず。


てことで、あまり進んではいないようです……(描いてるのは僕じゃないです。念のため。)

描いてるのも受験生なので、温かい目で見守ってください……


ツギノコウシンハー、22ニチー。

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