剛サイド~go to the IFworld!
上の文法はあっているのかどうかよく分かりませんw
そしてやっぱり短いですw スイマセン。
「剛クンの願いは~……楓ちゃんに妹になってもらうことです!」
こいつ……言いやがった……いや、確かにちょっといいかな、とは思ったよ。こんな妹がいたら楽しいかな、とは思ったけどよ……
「……は?」
楓が呆れたように言う。
ああもう、最悪だ……
「あ、大丈夫、こっからの記憶は消しちゃうから。終わった頃にはこのことは誰も覚えてないよ。」
「お、おう……」
「ま、そんなワケで、IFワールド、行ってみよー!」
最高神とやらの声と同時に、視界が眩んだ……
◇◆◇◆◇◆◇◆
気がつくと俺は家の前に立っていた。自分の家だ。不思議に思いつつも、なんだか押さねばならない気がしてインターフォンを押す。
「お兄ちゃんお帰りー。」
エプロン姿の楓(勿論女の体)が出てきた。
可愛い。確かに滅茶苦茶可愛いが……どういう状況だこれ。頭の処理能力が追いつかないぞ……
「どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
無意識に楓の顔を見つめていたらしく、小首をかしげて楓が聞いてくる。可愛い。
「い、いや、なんでもない……」
「そう? ならいいけど。寒いし、早く入って?」
「お、おう……」
楓に言われるがままに家の中へ入る。あれ? 何故か家の中にカレーのいい匂いが。いつもは出来合いのものとかなのに。
「あ、じゃ、ちょっと待ってて。もうすぐご飯できるから。」
「……楓が作ってるのか?」
「え? いつもそうでしょ?」
今日は何か変だね、と楓が料理をしながら言ってくる。
どう見ても演技には見えない。元々あいつは演技が下手だ。
まさか、最高神とやら、本当にIFの世界に俺を連れて行ったのか……?
「え、いや……まあ、そうだな……」
というか、じゃあ楓が女になった、ていうのは本当なのか……?
まあ、確かに前から女顔だわ料理は上手いわで、確かに女とか言っても結構やっていけるんじゃないかとは思ったけど……まさか本当に女になるとは……
「ちょっと待っててねー。んー……よし、OK。」
小さなスプーンでカレーをすくって味見をする楓。そして、慣れた手つきで炊飯器を開けて白飯をよそう。
……これは本当にIFの世界に飛んだと思うしかないようだな。なら、楽しもう。折角なんだし。
とか思いつつカレーを食べていたら……
「お兄ちゃん、あーん。」
楓がスプーンで自分のカレーをすくって俺に近づけて来た。
「え……」
マジでか。
「ほら、あーん。いつもやってるでしょ?」
どういう兄妹なんだ……?
「あ、あーん……」
「どう? 美味しい?」
「う、美味いぞ。」
実際、このカレー、何故だかすごく美味い。
「よかった。今日はねー、ちょっといつもと違うスパイス入れてみたんだー。」
「へぇー」
いつもと違うスパイスって……凝ってるんだな。
なんて考えつつカレーを食べる。
美味いのであっという間に皿が空になった。
「あ、もう食べ終わったんだ。早いねー。おかわりする?」
「あ、じゃあ頼む。」
「はーい。」
機嫌がいいのか、鼻歌を歌いながらカレーをよそう楓。
……やっぱ妹って可愛いもんだな。




