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ニケツは怖い……

すいません、すっかり予約投稿するのを忘れてましたw

「合わない……だと……」


自転車のサイズが全く合わなかった。サドルを下げれるだけ下げても足がつかない……悲しい……


「……仕方ねえな、ちょっとどいてみろ。」


「え?」


直矢がサドルをかなり上げて、


「よし、乗れ。送ってやる。」


ニケツ?


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「うわあっ! ちょ、速いって!」


幸い、俺の自転車はママチャリだったので、ニケツができた。わざわざ直矢が荷台にクッションを敷いてくれたので、尻は全然痛くなかった。ちなみに横座りだ。普通に座るとスカートがとんでもなくめくれることが分かった。


「そうか? 悪いな。」


「怖いよ……」


直矢の脚力がすごすぎる。速い。涙目。背中に抱きつく。……うん、これが一番安定する。


「ちょっ!?」


「きゃっ!」


背中に抱きついたらいきなり自転車のバランスが大きく崩れた。……もう、つい悲鳴をあげてしまったじゃないか。


「だ、大丈夫か……? 悪い。」


「怖いってぇ……」


「……いや、いきなり抱きつかれて驚いてな……次を右だったか?」


「そう。そしたら目の前だから、そこで降ろして。」


「分かった。……着いたぞ。」


「ありがと。じゃあ、待ち合わせ場所あそこだから。」


「ああ……楽しんで来い。」


「ん。今度、直矢も一緒に行こうぜ。楽しいよ。」


結構このショッピングモールは色々あるから直矢も楽しめると思う。昨日みたいにエディも一緒に行ってもいいかもしれない。


「!? お、おう……」


何故か顔を赤くしてそっぽを向く直矢。どうしたんだろ。


「そうだ、言葉遣い、しっかりな。」


自転車にまたがってから振り向いて言う。


「うん。じゃあね!」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


剛はすぐに見つかった。昔からの知り合いだから人が多くてもすぐに見つかる。


「こんにちは、剛さん。待ちました?」


「あ、いや、全然だよ。俺も今来たとこなんだ。」


はにかみながら言う剛。


こいつ、やっぱり、天然タラシの異名を持つだけあってハンパねぇ……なんか、キラキラしてるぞ。でも、本人は女に耐性がないという不思議。まあ、楽しいっちゃ楽しいかな。女子を喜ばせることに関しちゃハンパ無いし。


……自分のことを女子とか思って死にたくなった。


「そうでしたか。良かったです。」


「うん。じゃあ……とりあえず飯でも食いに行く?」


「そうしましょう。」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「美味しかったぁ……」


相談した結果、適当にファミレスで済ませることにしたんだけど……なにこれパフェってこんな美味しいんだね! いい感じに向こうの緊張もほぐれてきた。


「そりゃよかった。」


剛が例のはにかんだ笑顔で言った。イケメンです。


……こいつ何? ラノベの主人公の生まれ変わりかなんか? 何故に俺の周りは無駄にイケメンが多いのだろう……こいつしかり、直矢然り、澄也然り、兄貴然り……


「で……どこ行きます?」


「そうだなぁ……どこ行きたい? 別に無いんなら俺が適当に決めても構わないけど……」


「んー……どうしよっかなー……」


特に、ここに行きたい!って場所はないかなぁ……


「特には……無いかな?」


「んー、そうかぁ……じゃあ、とりあえずブラブラしよっか。」


「はーい。」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「お、あれ、似合うんじゃない?」


「え、どうだろう……?」


服屋の前で剛が飾られている服を指差す。セーターの前が開いているバージョン、みたいな感じの服(確か……カーディガン、だっけ?)と、膝丈のお洒落なスカート。春にぴったりな感じだ。


確かにこの体には似合うとは思うけど……やっぱ正直女モノを着るのは気が進まない……


「絶対似合うって。着てみたらどう? てか……俺が見てみたいしさ。」


その後に照れたように笑う。何このコンボ。強すぎでしょ。


「んー……まあ、そう言うなら。」


ここまで言われて断るのも難だし。仕方ない。……仕方なくだから!


「すいませーん、試着、いいですかー?」


すぐに店員呼んできやがった……まだ、心の準備が……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「おお! やっぱ似合うじゃん! 可愛いよ!」


「あ、ありがと……」


試着して、鏡を見た客観的な感想としては……めっさ可愛い。男のときにこんな子見たらちょっとナンパしてみようかな……とか柄にも無いことを考えたりしそうだ。……自分としてみなければ。これが自分となると話は違う。女装してる感がハンパじゃなくてなんかもう、人の顔を見てしゃべれない……恥ずかしいというか……


「お客様。」


「ふぇ?」


変な声が出た。びっくりした。


見ると、店員さんが服を大量に抱えているのが見えた。


……どゆこと?


「誠に勝手ながら、こちらの独断でお客様に似合いそうな服を選んでみました。……試着してみませんか?」


……一応表面上はちゃんとしてるっぽくしてるけどこの人目が輝いてる。俺に服を着せる時のお袋と幸の目と同じ、着せ替えたくってしょうがないって目……(ちなみに姉貴はなんか不純な感じがする。違う目だ。)


断れねぇ……


俺は押しに弱いんだよ……

人気投票、締め切り連絡忘れてましたw 本当は今日のつもりだったんですけど、連絡してなかったので、来週の土曜にしますw


一位はイラスト化ですよ! まだ投票してない人は下のリンクから投票を!

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