表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/92

直矢は超が100個付くくらいの機械音痴だった……

まず、最初に謝っときます、すいません!


これの前の話なんですけど、実は間違って投稿していて、一つ話を抜かしていたんです。話の流れがいまいち分からなかったと思います、本当にスイマセン!


なので、前の話の前半に間の話を入れておきました。良かったら読んでください、本当にすいません!

「ふぇ? ひやぁぁぁ!」


いきなり直矢が俺を抱き寄せて道の端(下が見えない崖的な感じ)から飛び降りた。

やだもう、涙目なんですけど……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「次からはああいうことはちゃんと言ってからしろよな……怖かったぁ……」


メンタルが豆腐並みに弱ってるせいで、超涙目。ウルウルしてんんだけど……


「わ、悪い……」


「また腰抜けて立てない……」


ホントに情けない……ちなみに今いるのは家の近くの公園。歩いて5分くらいだ。


「悪いな……ほら、これで立てるか?」


手を出されるので、それを掴んで立つ。


「うわ、っと……」


「手を引いとけば大丈夫か? それとも抱えてくか?」


「いや、手を引いてくれるだけで大丈夫。」


さすがに何回も抱えられるのはね……


「そうか、じゃあ行こう。」


直矢に手を引いてもらって歩く。足に力が入らないから。


はぁ……精神が豆腐になってる……いや、体もか。


「そういや、行く前何かメール来てたな……」


携帯でメールをチェックしてみる。


『送信者:つよし

タイトル:無題

本文:今からバスケやらねえ?』


……やりたいんだけど、てかやりに行くんだけど、俺はできないからパスだな。


とりあえず『悪い、今できない。』って送っといた。


「そういや、直矢携帯あるの?」


「ん? 無いぞ。」


「不便だし、あったほうがいいんじゃない?」


「そうだな……別にいいんだが……」


「だが?」


「使い方が分からん……」


「えー……」


「直矢さん、機械音痴なんですよ。僕も苦手ですけど、それ以上ですねー。」


「うっさいな、苦手な物は苦手なんだよ。」


「でも、さすがに電話とメールくらいできるでしょ?」


「……教えてもらえば。」


「ええー……」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


とりあえず直矢に携帯を神の力で出してもらって、練習させる。


「ここで、電話帳を開くわけ、で―――」


「電話帳って、メモ的なものじゃねえのか?」


「……携帯は、選ぶだけでその人に電話できる機能になってる。」


「あぁ、なるほど。」


直矢は知識がなさすぎた。理解力はあるからいいんだけど、基礎知識が無。いちいち教えるのが大変だ。


「まあ、これで電話できるってわけ。で、メールが―――」


……先は長い。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「なるほど、とりあえず電話とメールの仕方は分かった。」


「やっとか……」


教えること30分。やっと直矢が電話とメールを出来るようになった。長かったぜ……


「エディはできるの?」


「大丈夫ですよ! 天界にもこういうのありましたし!」


「……マジで?」


「え、知らなかったんですか? 結構天使友達とメールしてましたけど……」


「全く持って知らなかった。」


「アドレス交換しときましょうよ!」


「お、う……アドレスって?」


「いいよ、俺がやる……」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「えーと……こうやって、こうか。……届いたか?」


「えーと……あ、来ました!」


「よし、できた。やり方は覚えたぞ。」


「遅えよ……」


メールの送り方教えるだけでどんだけかかったと思ってんだ……


「悪いな、昔から機械は苦手なんだ。」


「まあいいや、兄貴でも誘ってバスケでもしよう。俺は見るだけだけど。もう誘うメールは送っといたから、もう来ると思う……っと、来たみたい。」


兄貴が部活の友達を何人か連れて来た。熊さんと……他は見たことあるけど名前は知らない。めっちゃ背の低い(俺より低い。小学生並……)女の人と、ちょっと背の高めな眼鏡の目の細い男の人。


「折角だから皆で来たぜー!このちっこいのが―――」


「ちっこい言うな! 私は風柚ふゆって言って、勇牙と同じ部活やってる。……言っとくけど、私これでも高校生だから! 勇牙と同い年だから!」


声も小学生だった。


「ホント、なんでそんなちっこいんだろな。飯食えよ。」


「うるさいな! いいじゃん、これでも強いんだから!」


「まあいいけどさ。で、この眼鏡が―――」


「長いってなんや勇牙。わいは成之助せいのすけいうんや、よろしゅう。」


愛想がいい。胡散臭い関西弁だけど。


「成之助さー、お前何で目、そんな細いんだ?」


「知らんわんなことー。そいや、泰隆やすたかセンパイは後で来るんか?」


「らしい。あいつ補習。」


「勇牙、お前補習行かなくていいのか……?」


熊さんが言う。


「え? 逃げて来た。可愛い妹のためだし!」


別に来れたら来て、ってだけだったんだけど……


「うわ、出た。勇牙のシスコン。」


と、風柚さん、めっちゃ引いてる。


「わいはもう仕方ないことやと思っとるで。」


と、成之助さん、呆れてる。


「まあ……別にいいんじゃないか?」


と、熊さん、諦めてる。



……すごい引かれてるよね。シスコン、やっぱ引かれるよね。うん。


「で、その可愛い妹って誰? まさか、この中にはいないよな。」


「え? いるぜ? こいつこいつ。な、楓。」


頭を撫でてくる兄貴。ムカつくわー……


「え、マジかよ!? 可愛くね!? めっちゃ可愛いじゃん! 何で!? 何で勇牙の妹なのに! え、じゃあ隣のこいつは彼氏?」


風柚さん、そんなテンション上げないでくれ……


「や、違いますよ。友達ですって。」


一応、口調を女にしとかないと……あーメンドい。


「え、じゃあこっちの子?」


エディの方を指して言う風柚さん。


「え、いや、あの、違いますよー、と、友達です……」


急に顔を赤くして照れるエディ。直矢とカップルにさせられたのが嬉しかったんだろうか。


「え、じゃあどうなってんの? こんな二人も連れて彼女に何も言われないの?」


「え、俺ですか? 俺、彼女とかいないですけど……」


この言葉で、風柚さんは凍りついた。

活動報告で現状の更新速度についてのアンケートをしています。良かったらコメントをしてくれると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ