エディ、お洒落だわ~
予告どおり更新しましたよ! ええ! 応募作、お願いしま~す!
「……めっちゃ見られてるんだけど……」
今、エディが鼻歌を歌いながら服を選んでる隣でアイスクリームを食べてる……んだけど、周りからの目線が凄い。主に嫉妬の目線が。直矢に向かって、「可愛い女の子を二人も侍らせてんじゃねえよ……死ね!」って感じの目線が凄い。俺は可愛い女の子だなんて断じて認めないけど!
「ああ、俺も感じる。……別に、女二人と買い物するのの何が悪いんだか……」
まあ、一人の奴から見たら殴りたくなるんだろうな……
「まあ、見方によっちゃ二人と同時にデートしてるみたいに見えなくも無いからな……」
てか、天国にもそんな奴らはいるんだな……
「そうか……デート、ねぇ。今思うと、結構女と遊び行くことがあったんだけど、あれはデートに見えたんだろうか……」
「……どんな感じだったの?」
「えーと……なんか、体育祭の後、一気に女からの遊びの誘いが増えてな、まあ、前から結構多くて困ってたんだが……まあ、増えて、仕方ないから何回か複数人でとカラオケとか行ったんだよ。確か……男子が俺一人で、女子が……五、六人ってとこだったか……」
うわ、思いっきりハーレム形成しちゃってるよ。
「まあ、そんなことしてたら今度は告白が増えてな。まあ、とりあえず皆断ったけど。バレンタインの時とかヤバかった。下駄箱と机の中がチョコで溢れて困った。甘いもの、そこまで好きでもないから、澄也とかにあげたんだわ。」
渡された側からしたらうざいわー、こいつかなりうざいわ。
「そしたら澄也が殴りかかってきたんだけど、なんでだろうな。」
気付いてないのか……
「で、どう思うよ?」
「……思いっきりハーレム形成してるじゃん!」
「……でもまあ、仕方ないだろ? それに、俺、その時あんま女に興味なかったし。」
ここで直矢の腕が一回ビクン、と震えた。
「まあ、エディと楓は可愛いと思ってるぜ? だから、今は楽しい! なんだ、別にいいじゃないか、デート! いいな、僕もした……なんでもない。」
可愛いって聞いた瞬間、少しドキッとした。……これは、最高神のせいだ、絶対そうだ。そうに違いない。
「……どうしたん?」
様子が変だ。
「……なんでもない、ちょっと飲み物買ってくる……」
いきなりどうしたんだろ……少し顔が赤かった気がするけど気のせいかな?
「あれ? 直矢さんはどこ行ったんですか?」
エディが沢山服を抱えて戻ってきた。どんだけ着せる気だよ……
「飲み物買ってくるって。」
「そうですか……じゃあとりあえず試着しましょうよ!」
「分かったー。」
◇◆◇◆◇◆◇◆
「試着室広いな……」
「まあ、結構な有名店ですからね! サービス満点ですよ!」
「へー。」
「じゃあ、とりあえず服を脱ぎましょうか。」
姉貴に渡された少しぴったりとした感じのTシャツと、ホットパンツって言うのかな? 凄い短いズボンを脱がされる。ふとももからもろに出て、恥ずかしかったけど、スカートよりマシかと諦めてはいてきた。
……今思ったけど、何この状況。美少女に服を脱がされるってなんてこれなんてエロゲ? いや、すいません、言ってみただけですすいません。
「いいよ、別に自分で脱ぐし……」
「そうですか? 最高神様は脱がせてあげると喜んだんですけど……男の人って皆喜ぶものじゃないんですか? 元男の人だし、このほうがいいかな、って思ったんですけど……」
「多分それは変態だから。普通、恥ずかしがる。」
「なるほど、やっぱり変態だったんですか。」
「うん。」
「で、脱いだよ? ……あんまり見ないでくれる? 恥ずかしいから……」
「いや、やっぱり結構あるなと思って……背は一緒くらいなのに……」
自分の胸を見ながら言うエディ。……コメントしずれえ……
「ま、まあ、それが好きって人もいるし……」
「そうですかぁ……まあいいや、とりあえずこれなんかどうです?」
差し出してきたのは肩が出そうな大きいTシャツの中にタンクトップを着る、というもの。確かに可愛い……けど、
「……肩出すとか恥ずかしいんだけど……」
「んー、じゃあこれは?」
ちょっと透けそうなブラウスっぽいもの。
「透けるのかぁ……」
「これなら!」
サマーセーターとか言うヤツっぽい。
「まあ、これならいいっちゃいい……かな?」
「じゃあ、これ着ていきましょう!」
「これを!?」
「じゃあ僕は……どうしようかな、これがいいですかね?」
肩ヒモが細くて、胸の部分にレースのあしらってあるタンクトップ……って言うのかな? に決めたみたいだ。
「……まあ、いいんじゃない?」
よくあんなの着る気になるよな……あんなの恥ずかしくて着られん。
「じゃあ、着て着て。そしたらとりあえず女物は全部会計しちゃいますから。」
エディが服を脱ぎながら言う。……肌が白くてすごい綺麗だ……
「え、却下したのも買うの?」
「もちろんですよ! 服は合って困らないでしょ?」
「まあ……そうだけど……」
「じゃあいいじゃないですか!」
「で、着たよ?」
「じゃ、呼びましょうか、店員さーん!」




