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チート筋力は並大抵の努力じゃ手にはいらないっぽい……

「ふぅ……」


あの後、お粥を食べた。いい感じに薄味でかなり美味かった。(といっても、元から小食のうえ、風邪で食欲が無いから、全然食べられなかったけど……)おそらく姉貴が作ったっぽい。あの人は、ホントに、性格(と言うか性癖?)以外はパーフェクトだけど、性格がダメだ。俺の天敵だ。


てか、お粥、尋常じゃない量が作ってあったが、あれをどうするつもりだったんだろう……今日の昼飯にでもするつもりだったのかな……まあ、直矢がかなり食べたんだけどさ。


「さて、じゃあ、行くとするか。エディ、運んでやれ。」


「あれ? 直矢さんが運んであげるんじゃなかったんですか?」


「いや、あれだ、あのー……そう! エディの方が俺より飛ぶの上手いだろ? あんま揺らさない方がいいっぽいしな。」


妙に早口で直矢が言う。


「……もしかして、あれですか? 照れ臭かったり……」


エディがニヤニヤして言う。


「……まぁ、そうだ……いや、昨日は普通に抱えてたけど、よく考えてみたら何か滅茶苦茶恥ずかしくなって来てな……」


少し赤くなった顔で言う直矢。


「ふふ、直矢さん可愛いです。」


「おまっ、なんだそりゃ! 可愛いって何だこの野郎! お前な、俺にとって可愛いなんてものは侮辱以外の何者でもないんだこの野郎!」


「ふふふ、照れ隠しですかー? 先行ってますねー!」


そう言って、背中から羽を生やして飛んでいくエディ。


「違うわ! てかお前、運んでやれつったろ! ……はぁ、悪いな、何か駄目なところ見せちゃって……」


「いや、別に大丈夫だって。行くんでしょ? 連れてってよ。」


「お、おう……」


直矢はまた赤くなった顔を隠すように俺を抱えて羽を生やして飛んだ。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「お、案外早かったですねー、もっと色々あって遅くなるかと思ったのに。」


天国は……メルヘンな天国、ってことばがピッタシな感じだった。ふわっふわの雲に、綺麗な石畳、真っ青な空、その空を飛び交う天使、幸とかこれ見たら喜ぶんだろうな……


「こっちの事情を理由にグダグダ行くのを遅らせるなんて俺はしない。ほら、早く行くぞ。」


おお、偉い。


「はーい!」


あー、やばい、唐突に眠くなってきた……ダメだこりゃ、寝る。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「お、起きたか。急に寝るもんだからびっくりしたぜ。」


起きたらベンチに寝ていた。天国にベンチとかあるんだ……


「いや、なんか急に眠くなって……」


「あー、たまにありますよね! 特に座学の時とか!」


「お前のはそりゃ勉強への拒否反応だ。」


「え、そうなんですか?」


「そうそう。具合は大丈夫か? 辛かったら言えよ? すぐに休むからな。」


「あ、それは大丈夫。多少だるいけど、そこまでしんどくないし。」


「じゃあ行くか。」


「うん。」


直矢がサッと出した手に掴まって立つ。


……よく考えると直矢ってかなり優しいっつうか、気が利くよな……


「くぁー、そういや腹ごなしの運動してねえな……後でにするか……」


「あ、僕はもう疲れたんで相手しませんよ?」


「え、マジで? んー、それじゃあどうするかな……筋トレでもするか……」


ここまでチートな奴の筋トレって……どんななんだろ……?


「筋トレって、何すんの?」


「そうだなー、腹ごなしだし、軽めに逆さ腹筋100回、角度つけての腕立て100くらいがちょうどいいんだが……いい場所あるかな……無かったら、量を三倍にするかな? そうだ、いい場所知ってるか?」


「いや、ちょっと待って? まず、逆さ腹筋って……?」


「壁か何かに足でぶら下がって、腹筋するんだよ。宙吊りになって腹筋する、って言えば分かりやすいか?」


「いやいやいや、おかしいおかしい。そんなの100回もやるの? おかしいって。」


「いや、普段は200を休みを入れて3セットくらいするんだが……」


「……ま、まあいいや、角度つけて腕立てってのは……?」


「坂道とかで、頭を下にして腕立てするんだ。普段は壁倒立でやってるけどな。たまに壁無しでやるときもあるんだが、あれはさすがにキツイ……50くらいが限界だな。」


……おかしい、こいつおかしい、絶対おかしい。あんなチートな筋力は、これが元なのか、納得するようなしないような……


「で、やるのに適した場所知ってるか?」


「え? あ、んー……普通にどっちも屋根でやればいいんじゃね?」


いや、どこが普通なのか全く分からないんだけどさ。


「そうだな、そうしよう。」


「直矢さん、筋肉の使いすぎはよくないですよ……」


「大丈夫、こんなんでやられるほどやわな鍛え方はしてないさ。それに、自分の体は自分が一番分かる。心配してくれるのは嬉しいが、大丈夫だ。」


「それならいいんですけど……怪我しないでくださいよ?」


「もちろんだ……けど。」


「けど?」


「何で今日に限ってそんなに心配して来るんだ? 別にいつもはそこまで気にしないだろ。」


「え、いや、それは、あの、そんなことないですよ、いつも心配してますってー、ね?」


「いや、『ね?』なんて聞かれても……」


昨日会ったばっかです。


「まあ、もうついたし、別にいいけどよ。じゃ、入ろうぜ。」


直矢が言ってから、曲がり角を曲がったらでっかい扉が開いていた。

ちゃんと更新できて良かったー……嘘はつきたくないのでw そういうことや、運動とかの面でも、実は直矢は僕の理想なんですよねw さすがに逆さ腹筋100なんてやりませんがw 強くて、しっかりして、誠実、こんな人間になりたいですw


すいません、深夜に書き上げたので変なことばっか言ってますねw 次は26日です!

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