あんだけで風邪って……
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「へくちゅ! うう……」
今、俺は布団の中にいる。といっても、別に寝坊とか、ダラダラ寝続けてるとかじゃない。さすがに4時に寝りゃ6時には起きる。今の時間は8時、何でそんな時間にまだ布団の中にいるかというと……
「うーん、やっぱり完璧に風邪ねー……昨日、水を被ったからかしら?」
「あんなんで風邪引くなんて……しかもすぐ風呂は言ったのに……」
「本当に、楓の体は弱くなっちゃったみたいね……まあ、今日一日休んでたら治るでしょ。」
「あ、そだ。直矢に治してもらおうかな……」
「いや、それがだな、なんだか力を制限されてるみたいで……物の形を変形させることと、物を転送することしかできなくなってるみたいなんだよ。」
窓から直矢が逆さまになって現れる。
「ちょ、どこから来てんの!?」
あー、大きい声出すとしんどい……
「ん? ああ、ちょっと鍛錬をしててな……屋根の上でエディと組み手をやってた。エディは羽根付きで、俺はそのままでな。」
「てか、どんな格好だよ……」
屋根に足を引っ掛けてぶら下がってる状態だ、足が外れたらヤバイだろうな……
「あ、これも鍛錬のうちだ。集中力と、筋力を同時に鍛えられるからお勧めだな。」
お勧めって……次元が違いすぎんだろ……
「まあ、治すのはできねえ、悪いな。これ終わったら最高神に文句言ってくるわ。あ、その前に風呂借りていいスか?」
「いいわよ、場所は昨日も入ったから分かるわよね?」
「ありがとうございます、っと、じゃああと1キロ走るとするかな!」
驚いたことに、逆さの状態から縦に半回転して、地面に降りていった。
……兄貴もチートだけど、直矢も十分チートだ。
「じゃあ、後でお粥でも持ってくるから。」
「りょーかいー……」
あー、ヤバイ、めっちゃダルイ……あんだけ寝たけどもう一回寝よ……
次は6月の6日です!
お、ぞろ目だw なんか嬉しいw




