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長政はつらいよっ!弱小浅井はハードすぎ!!  作者: 山田ひさまさ
 ~ 『 涙まじりの雌伏編 』 ~
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『改革のススメ』 教育

賢政が壊れ気味です。


実はこの後に投稿予定の『ある出来事』があったから、という事なんですが……。

こちらを先に投稿いたします。

 江北の発展のためには教育が必要不可欠である。

ひとつは、 『家臣の教育」

もう一つは、『領民の教育』 だ。


 まず、家臣の教育だが、これは今まで、各家庭任せの所が多かった。

小姓に取り立て教育するのもひとつの手ではあるが、小谷城下に道場を開設する。

ひとつは、『剣術、馬術、組み打ち、槍術etc』の武術道場

もう一つは、『読み、書き、算盤、道徳(思想教育)』の手習い・修身道場だ。


統一した思考法を身につけて、互いの連携を緊密に図るのが良いであろう。


 領民には、ひらがなと、数字を教える。そして、もちろん思想教育を行う。

いやいや、そんな難しいモノでは無い。

 以呂波48文字と一から十までの数字くらいは皆が解るようにと言う程度だ。

とりあえずは、「村ごとに教えるよう、やり方はお任せする」だ。

 まあ~、長老が教えるか、村長の所で誰かが教えるか、寺に頼むのか(要注意)、神主が教えるかは、一応、名目上は自由にお任せする。

 どこが、主体的に教育を行うのかで、国人・地侍そして、村ごとの考え方が透けて見えてくるであろう。

 成績、もしくはこちらの(思惑)都合で、上位十ヶ村に褒美を与えても良いだろう。

褒美はどうしようか?

 子供らには、『菓子か、おもちゃ』 喜んで欲しい!

大人には、『餅、酒、苦役の免除、租税の減免』飴の(アメ)用意はこんなモノか?


 手習い用のテキストも作らないと行けないからな、木版印刷にしよう。

絵入りで判りやすいのが良いな。とりあえず三色刷りでいいや。

だれにでも(サルでも)判るようにしないとな。


「友松を呼べ~」


 もう一つの手として、娯楽用にトランプもどきの『絵札遊び』でも流行らせるか?


銭=米=人=人足(労働)の等式を擦り込まないとな。


 田舎な所では、銭の交換概念がまだ感覚的に根付いていなかったりするから、その為にちょうど良いであろう?

実際トランプの絵柄の元も、そうらしいしな。

一は、それぞれを大きく、二,三,四はそれぞれ数を増やしていく。

五で『伍や互』の概念を盛り込もうか?

5は補数計算にもとても役立つし、算盤の使い方に応用できる。

六、七、八、九は普通でいいや。

十が、「一貫文の銭」、「米俵」、「小名(国人)」、「村」で良いか。

十一が、家老だな、『銭の山』、『米俵の山』、『家老の軍勢(浅井の犬)』、『普請後の豊かな暮らし』

十二が、大名(浅井)、江北づくしで、『江北の浅井』アピ~ルだ。

一三は無しにしよう、十進法と十二進法の教育には不要だろう?

ジョーカーは、浅井の家紋に『大一大万大吉(みんなで頑張ろう)』を、記したカードで良いか。

これなら、明確に『階級』や『序列』を皆の心に刷り込めるだろう。


「お~い、友松を呼んでくるように」


 これで、計数の訓練と価値の等価交換の概念の教育が容易に出来るだろう。

後は、子供用におはじきか、ビー玉(陶器製)で小玉、中玉(五)と大玉(十)を渡して遊ばせるでいいだろう。

 知育には、遊び感覚も大切だ、楽しみながら浅井に染まってもらいたい。

領民はコマではないのだから。


『浅井は江北(みんな)の為に』 『江北(みんな)は浅井のために』

このスローガンで

 正しい『浅井家領民』と、なるように宥和政策を進めよう。

じわじわと時間をかけて、『江北は浅井家のモノ』 と教え込もうと思います?


 いきなり、『大一大万大吉(みんなで頑張ろう)』でも良いのだが……、

「は、何それ!意味不明?」 庶民には解りづらいわっ!!

それに、浅井として纏まってもらわないと意味が無いからな。

まあ、領民にはこのくらいで良いだろう、あまり知恵を付け過ぎてもらっても困るしね。


只今!プロパガンダの真っ最中です。



 私はたぶん、長政?である。俺はこれでもいろいろ考えているんだよ。


 しかし、信長の旗印の『永楽銭』は、とても判りやすいですね。

思想が明確だ。

 「(ぜに)の欲しい奴は、俺んトコへ来い!俺は、坊や(ぼうや)だ(金だけはある)心配するな~。」

即物的すぎますが、説得力が半端ないです。

暮らしが立ちゆかない者を容易く引き寄せますからね、恐ろしく手強いです。


 江北自体は良い国でとても暮らしやすいのですが、浅井は弱小で、まだ金が無いですからね。

悔しいですが、信長のまねは出来ません。

かといって、大々的な進出は政情や地勢的に無理ですし。


という訳で、

 信長の強力な常備軍(お給料)に対して、さらに数で勝る、領民の徴兵制度(義務)を見据えています。

あくまで防衛戦の要員としての構想です。


『5万の浅井軍!!』ふふふ。

あくまで防衛戦を想定する訳ですが…、実に心強いです。

一向一揆の素人集団と違い、きちんと教育を施した将校(国人)をつけますよ。

佐官、尉官募集中です。

兵卒についても考えていますが、それは軍政のお話しと言うことで……。

そうだ!!閃いた!


「おーい、誰ぞ、友松を呼んできてくれ~」



君も浅井に入ろう(アイ.ウォンチュ~)!!』 ポスタ~重版決定!


『縁の方と、祐の方』の萌えに燃えるイラスト(絵師:海北友松)入りです。 


 金が無く、「のぶちゃん」のような兵農分離(効果はあるのか?)が出来ない賢政君!!

 段階をすっ飛ばして、国民皆兵政策を密かにもくろんでおります。


 信長や本願寺も真っ青な勢力になれるのか、それとも、絵に描いた餅なのか?は……、

 結果次第です。


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