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俺たちYOEEEEEE?のに異世界の迷宮に居るっぽい  作者: くまの香


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69話 迷宮を進む

 -----(清見視点)-----


 地下1階の隊員も交代で待機してもらうよう指示をだしてあるそうだ。

 そうだよな。

 俺たちもそう簡単に戻れるとは思えないし、トイレとか食事もあるからな。



 俺たちは地下2階層をズンズンと進んだ。

 階段はいつでも出してもらえるので、魔物を中途半端に残さないで済む。

 リュックからフルフルさん達を出して、思いっきりやってもらう。悪即斬だ。


 前の時はかなり長い距離を進んだ感覚だったのだが、例の広場には程なくして到着した。



「やっぱり」


「本当ですね。なおっている」



 崩れたはずの通路は元通り、そこにあったポヨン君達の食べ残しのマンモ豚も無くなっていた。


 そして広場の入り口。あの日、あんなに賑わって乱闘が繰り広げられていた空間には、ゾウより小さいサイズのマンモ豚が一頭だけいた。


 俺らに気がつき突進してきたが、ポヨンさんがバシュンと首なしにしてくれた。


 『食べていい?』みたいな感じでポヨン君が伸びてこっちを振り返ったので頷いた。

 あっという間にじゅわわわーっと溶かしていった。



「一頭だけ……?」


「ですね」



 恐る恐る皆が広場に足を踏み入れた。


 俺は何となくそうだろうと思っていた。地下2階層の通路に魔物が少なかったのも、同じ理由だと思う。



「たぶんだけど……、普段から冒険者とかが魔物を間引いていたらこんなもんなんじゃない?」


「なるほど。あれは放置されていたので溜まって居たって事か」


「うん。たぶんね」



 俺らはその広い空間を通り過ぎて先にあった穴に入る。また、印をつけながらだ。



 その後も何体か裸ゴリラが出たが、ポヨン君達がさっくりと倒して進み、下へ降りる空間へ出た。


 地下2階から地下3階へ降りる階段だ。


 なるほど、中央の大穴の螺旋階段なのに、地下1から降りた穴は全然別の場所(壁)にみつけた。これが踏破すると何かがどうにかなって繋がるのか。あ、写真撮っておこう。



 俺たちは地下3階層に降りた。


 地下2階層比べて魔物の数が多い。やはり迷宮が放置されていたせいで魔物が溜まっているのだろう。

 ただ2階に比べると小型だ。そして動きも遅い。



「ポヨンさんの敵ではありませんね。と、私が言う事ではないかもしれませんが」



 自衛官が何故か自慢気だった。



「どんどん進みましょう」



 広い空間は数多いがどの部屋も大きい魔物は見当たらない。ただ、数は居る。けれど2階のあの広場ほど大きい空間もない。



「魔物ってさぁ、他の階層に移動とか出来るのかな」


「どうでしょうね」


「今のところ2階に居たやつは見かけないな」



 地下2階には大きいサイズだけでなく小さいのも居た。地下3階には大きいものは居ない。

 でも、あれとか、似てないか? いや、腕の長さが違うか。個体差なのか種族差なのかわからない。俺にとって動物園でも猿は全て『猿』、鳥はすべて『鳥』だからな。



 地下5階層まで来た。


 5階層で不思議な空間をみつけた。

 広さは学校の体育館くらいか? ガランとして魔物が居ない。隅の壁から水が流れ落ちてきている。

 これはもしかして、セーフティゾーンだろうか



「セーフゾーンか?」



 大島氏も同じ事を考えていたようだ。



「少しここで休みましょう。水はフィルターに通します。そのまま飲まないでください。火を起こせればいいんだが……」



 水場の近くに、黒く焦げた炭状のものがある。

 これ、誰かが火を起こした跡じゃないか? 触れたら崩れた。

 かなり年月が経っているのか。


 放置された迷宮って言ってたもんな。けど近くの壁に細い枝のようなものが突っ込まれていた。



「3佐、これ……」



 3佐を呼んだ。

 うん、どうも火を起こす場所だったみたいだ。枝は薪のような物か。火打ち石みたいな物もあったが隊員が持っていたチャッカマンで火をつけた。


 キッチンママさんから借りてきてあったんだって。

 3佐が水場から汲んだ水を火にかけていた。今回は泊まりも想定して色々持ってきているようだ。


 俺、全然荷物持たなくて申し訳なかったな。

 この広さなら避難民150人だって大丈夫だけど、ここに来るまでが無理だなぁ。




 1時間ほど休憩をした後に、また進んだ。


 地下7階層にも同じような部屋をみつけた。しかも3箇所も。

 魔物はどんどんと小さく弱くなっていく。


 あ、俺は戦えないよ? 俺が戦ったら一発で負ける。ただ、ポヨン君達を見ると怯んで逃げる事が増えた。

 特に地下7階層の魔物は兎とかの小動物サイズで、しかも地上みたいに怖い見た目ではない。


 目もふたつ。キバはちょっとだけある。手足も合計4本、地球でよく見る配置に付いている。

 ただ、俺たちを見ると威嚇してキバを剥く。そして火を吹く。



「何、この迷宮って火の魔物専用なの?」


「火を吹くやつが多いですね」



 とは言え、ゴオオオオっとか、ブワアアアアではなく、シュポポ程度だ。近づいたら火傷はする。



「清みん、抱っこしたりするなよ、絶対に持ち帰るなよ!」



 しないのにー。ちょっと可愛いけど。うさちゃん。

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