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俺たちYOEEEEEE?のに異世界の迷宮に居るっぽい  作者: くまの香


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67話 迷宮再び

 -----(清見視点)-----


 痒い痒い痒い。


 鳥肌かと思ったら、赤いポツポツはあっという間に合体する。蕁麻疹ってキモい。何、この、集団意識みたいの。俺たち仲間だぜーとかくっつかないで!


 隊員さんが仏間に入れて持って来ていた薬の中から、痒み止めの軟膏を探し出してきてくれた。



「清見さん、アレルギーとかお持ちですか?」


「アレルギー。……っと、杉花粉、かな。花粉症」


「ああ。ええと、薬のアレルギーはありますか?」


「あ、特にない、です。たぶん」



 隊員が腕の見えるとこに軟膏を塗ってくれる。



「ちょっと失礼しますね」



 そう言って、服をめくって胸や腹、背中も見ている。



「背中にも出ていますね。ここにも塗っておきます。他に痒いところはありますか?」


「え、ええと、ええと、ない、かな。腕と背中が痒いです」


「食べ物でアレルギーはありますか? それか、この世界に来てから食べた物で痒みが出たものとか」


「ええと、食べ物は別にないです。ここに来てからも今日が初めてです」


「そうですか。……そうすると、疲れとストレスが原因でしょうか。ニッポンへ戻ったら病院で医師にかかってくださいね」



 痒いだけで病院とか、お世話になるの申し訳ないな。



「清みん、ちゃんと行けよ。俺が連れていきますから」



 大島氏が隊員に宣言していた。あ、心配すると嫌だから兄貴には黙っていてもらおう。



「橘さんにもちゃんと報告するからな」



 ちょっ、大島氏、超能力者? 心を読むスキル持ってるんじゃないの?

 俺の体調を心配してか、直ぐに迷宮へは向かわずに今日一日は仏間で休むことになった。



「申し訳ないが明日には一緒に迷宮へ行ってください」



 3佐が仏間で頭を下げてきた。

 やめて。そんな事しなくてもいくよ?


 今日は仏間の押入れで休ませてもらった。勿論ポヨン君達もだ。外にはコアラさん達がいるので、ポヨン君達が見張りに立たなくていい。

 新入りのうりゆ君達もちゃんとポヨン君達との顔合わせも住んでいる。ちゃんと言っておかないとうっかりオヤツにされちゃうからな。


 それにしても、俺の身体の上に縦に並んで乗るスライム達と、俺の左右でピッタリくっつくウリ坊達。


 裕理君達はいないのに、押入れの中で合体ロボ化してないか? 寝返りうつぞ? 踏んでもしらんぞ? しかし疲れていたのか気を使う間もなくすぐに眠りに落ちてしまった。





 押入れの襖を叩かれて目が覚めた。


 何かぐっすり眠れた。身体が軽い気がする。朝食をとって迷宮へ出発だ。



 メンバーは、迷宮の地上部にパンさん(コアラ)とその飼い主の隊員、他数名が待機。

 迷宮内にはあの日と同じメンバーだ。3佐と隊員がひとり、そして大島氏と俺(とポヨン君達)。


 ウリ坊達は仏間に置いてきた。留守番が出来るか聞いてみた。

 ぷきーとかぴーとか返事をしていたので大丈夫だろう。


 それと名前を書いたリボン(幅のある紐)を首につけておいた。

それにしても小さいウリ坊、可愛いな。あ、ポヨン君が一番可愛いならな。

 それから勿論、ここに居る人達を襲ったらダメと言い聞かせた。  

 桜さん達とも顔合わせをした。




 少数で迷宮へ突入した。

 大島氏のボックスに入れる人数で、迷宮を猛ダッシュする予定だ。


 4日前につけた印が残っていた。生きた迷宮って通路も勝手に日々変わるイメージだった。今日通った道は明日はもう無いとかね。


 けどそんな事はなかった。穴の横に丸とバツが付いている。バツは行き止まりだった道だ。

 俺らは丸が付いている穴を選んでどんどんと進んでいった。


 途中で二本足の毛が薄い猿系魔物が出た。ノッポリンとか裸ゴリラとあだ名を付けたやつだ。

 出たら即ポヨンさん達の出番だ。

 それにしても、あの時より少なくないか?



「気のせいかな。魔物、あまり出ないね」


「そうですね。気のせいではないと思います。我々が4日前に来た時に比べてかなり少ないと思います」


「まずいな」


「え、なんで? 進みやすくてよくない?」


「帰りだ。魔物が少ないと階段を出すのに時間がかかるな」


「あ……」



 そうだった。魔物を倒さないと螺旋階段が現れない。一体倒して階段が現れても、2〜3分で階段は消失するんだった。

 あの階段、結構ながいからなぁ。途中で消えたら確実に奈落へ落ちる。



「倒さずに走り抜けましょう。どうしても難しい場合のみ、倒す方向で」



 3佐の指示で、ポヨン君には花笠の上に戻ってもらった。フルフルさん達は背中のリュックに。

 警戒しながらも4人でどんどんと進んでいった。

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