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蓬莱島の工作箱  作者: 秋ぎつね
54/73

040 礼子アクリルスタンド

仁「こんにちは、魔法工学師マギクラフト・マイスターの二堂仁です」

礼子「お父さまに作っていただいた自動人形(オートマタ)でアシスタントの礼子です」


仁「作者が実際に作ったあれやこれやを、俺の解説で紹介するっていう企画の第40弾です」

礼子「今回はアクリルスタンドですね」

仁「そう。最近増えてきてるみたいだな」

礼子「アニメキャラが多いですが、お子さんの写真で自作する方もいらっしゃるようですね」

仁「だな。そういうわけで礼子のアクリルスタンドだ」

礼子「照れます」//////




挿絵(By みてみん)


仁「まずはプリントするデータだ」

礼子「大昔、作者さんが描いたイラストですね」

仁「できがいいからな」

礼子「色はこれでいいんですか?」

仁「髪が真っ黒だと味気ないんで濃い紺色にしてみたようだ」手に持っているのは魔結晶(マギクリスタル)だな

礼子「で、反転するんですね?」

仁「仁。そう。これを『デカール』用の台紙に印刷するわけだが、貼る際に裏返るからな」反転すると絵のアラが見えてくるという人もいるな

礼子「わかりました」




挿絵(By みてみん)


仁「で、今回もこれを使う」

礼子「デカール製作用の専用紙ですね」

仁「以前『BTXー3』を作った際にデカールも作ったから、その時のものだ」

礼子「透明なアクリルに貼るので白地ですね」

仁「そうそう」




挿絵(By みてみん)


仁「で、印刷した」これはインクジェット用なのでインクジェットプリンターで

礼子「3つもですか?」

仁「失敗した時のバックアップ用も兼ねているようだ」用紙はA4を4分の1に切ったのでほぼハガキ大




挿絵(By みてみん)


仁「で、裏紙を貼り付けるわけだ」

礼子「こちらの面がアクリルに貼られる面ですね」

仁「そういうことになるな」




挿絵(By みてみん)


仁「で、切り抜く」

礼子「わずかに余白を残してますね」

仁「きっちり輪郭に沿って切ってもいい」その辺はお好みで

礼子「ハサミとカッターを併用して切っています」怪我にはご注意くださいね




挿絵(By みてみん)


仁「で、アクリル板だ」台座は5ミリ、本体は3ミリを使う

礼子「以前歯ブラシスタンドを作った時の余りですね」

仁「そういうことだ」




挿絵(By みてみん)


仁「本体はデカールの輪郭より大きめに切り取る」

礼子「台座は長方形ですね」

仁「うん。半円形とか楕円形もいいかもな」その分加工が面倒だろうけど




挿絵(By みてみん)


仁「で、切り抜いた」

礼子「バンドソーですね」

仁「そう。糸ノコでもいい」アクリルカッターは直線切り以外は難しいだろう

礼子「で、端面はサンドペーパーで磨くんですね」

仁「作者はスポンジヤスリを使っていたな」




挿絵(By みてみん)


仁「接着のための仮止めだ」

礼子「マスキングテープで、垂直に止めているんですね」

仁「この時、接着面にテープを貼ると、接着剤が毛細管現象でテープの裏にまで流れてアクリルの透明感が損なわれるから要注意だ」

礼子「だからこの止め方なんですね」

仁「透明感が肝だからな」




挿絵(By みてみん)


仁「接着準備だ」

礼子「アクリル用の接着剤ですね」

仁「うん。作者はスポイトや注射器ではなく、細い筆で塗っているな」

礼子「何か理由が?」

仁「スポイトは、一つ間違うと垂れてしまうんだ」あるいは体温で温められて先から吹き出したりな

礼子「ああ、付けすぎると流れ出して本体が白くなっちゃいますね」

仁「筆だとそれはないからな」




挿絵(By みてみん)


仁「で、接着完了」

礼子「きれいにくっつきましたね」




挿絵(By みてみん)


仁「で、端面処理もしているな」

礼子「平筆で端面に接着剤を塗っているんですね」

仁「こうすると表面が少し溶けて、ヤスリを掛けた傷が目立たなくなるんだ」

礼子「3Dプリンターでも似たようなテクを使うみたいですね」

仁「作者は持ってないけどな」




挿絵(By みてみん)


仁「デカールを貼り付ける」

礼子「透明な台紙を剥がすと粘着面が出ますので、空気を入れないように手早く貼ってください」

仁「ホコリも入れないように気を付けないとな」




挿絵(By みてみん)


仁「で、保護シートを剥がす」

礼子「紙の面が出ますね」




挿絵(By みてみん)


仁「紙の面を濡らす準備だ」

礼子「紙の面を濡らすと台紙が剥がれて最終的な印刷面が見えます」

仁「ティッシュを水で濡らせば十分だな」




挿絵(By みてみん)


仁「濡らした」

礼子「水を含んで少し透けましたね」

仁「このまま1分くらい置けば、台紙が浮くんだ」




挿絵(By みてみん)


仁「で、スライドするようにして台紙を剥がせば……」

礼子「印刷面が見えました」




挿絵(By みてみん)


仁「で、完成だ」可愛いな

礼子「照れます」




*   *   *


仁「反省点としては、髪の紺色、リボンの紫色、服の黒、それに肌色が思った以上に明るくなったことかな」

礼子「ベースが透明なアクリルですから、白下地とはいえ裏側からも光が来ますからね」

仁「そういうことだな」まあこれはこれで


仁「というわけで、今回は『アクリルスタンド』でした」

礼子「くれぐれも刃物での怪我、接着剤での中毒にはご注意くださいね」

仁「接着剤を目に入れたりも要注意です」


仁・礼子「「それでは皆様、ごきげんよう」」

 ごらんいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] どこで買えるんだ
[一言] 良い出来栄えですね、礼子嬢が可愛いです。 この可愛さで異名が『漆黒の破壊姫』なんだよな……(苦笑) このアクリルスタンド、礼子のデザインをコミカライズ版に変更すればコミカライズ版の読者向…
[一言] 礼子嬢が可愛い。
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