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禁止食材

花粉症に辛い季節が到来です。

窓を開けるのは、当然禁止です。

外に出かけるはもってのほか、季節限定の自宅警備員が爆誕します。

花見に行ったのはいつだったかな?

懐かしい思い出です。


この時期の洗濯物は、全て部屋干しです。

乾燥機を使うのは、静電気が起きやすく感じるので嫌いです。

部屋の中は洗濯物の水分で乾燥が和らぎ、良い感じだと無理に思ってます。


部屋干しの弱点は、料理の匂いが洗濯物に付く事です。

花粉症で匂いに鈍感になっているとはいえ、ある食材の匂いは無理です。


そう、君たちの事です。

『ネギ』 『玉ねぎ』


納豆は好きなので、ネギは欲しいけど我慢ですね。

鍋にネギと玉ねぎ、いいですよね。

しかし、家で切るのはダメです。


バスタオルに君たちの臭いが付いていると、もう一回風呂に入りたくなります。

独特のかほり。無理すぎる。


あれほど言っているのに、嫌がらせをする人がいるのです。

普通に家で切りまくっているのです。

花粉症でイライラしているため、無言で家出をしました。

さようならです。

ホテルのバスタオルは無臭で快適です。


本気でイヤがっている事はヤメましょう。



戻りたくはなかったのですが、3日後に帰りました。

その後の事は聞かないでください。

予想通り、可哀そうな事が待っていたのです。

可哀そうな事が知りたいとリクエストがありました。

みなさん、本人がいないと、大事にしている物に当たるんです。要注意です。


帰ったら、何故か機嫌がMAX良かったのです。

私の人生おわったと感じました。


テレビ台に置いていた、限定品のデス・スター。

傷だらけで、パッカリ割れて置いてありました。

テレビ台の中にけーすに入れて飾ってあった、『綾波』 『惣流』 『真希波』がいません。

代りにメモが。

「探さないでください。無駄です。」

家出かっ? ムカつく。

ガックリ来ていると、風呂を指さされます。

見に行くと、お気に入りの皮ジャンが水没していました。


明らかにやりすぎです。

私の顔色が変わったのに気が付いたのか、泣きながら言い訳をされました。

完敗です。全敗です。無気力です。


しかし、ネギたちは切らなくなりました。


めでたし。めでたし?

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